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並々ならぬ覚悟で独立した私が、もう一度「社員」となる道を選んだ理由

8月、私はSHE業務委託から社員になった。
でも、改めてSNSで報告もしなかったし、友人にも伝えなかった。
もともと社員同然にコミットしていたから特に変化はないというのもあるけど、「おめでとう!」と言われても、あまり嬉しくなかった。

...実はこの数ヶ月、私はSHEの社員になった自分を責め続けてきました。

独立し、起業を目前にしていたのに「社員になる」という一見矛盾した決断をした自分の選択は一体正しいのか?考えても仕方のないことをぐるぐると考えていた。

SHEのことも、SHEメンバーのことも、SHEメイトさんのことも、大好きだから、こんなことは誰にも言えなくて黙っていました。今はじめて、こうして発信します。
誤解してほしくないからこそ丁寧に言葉を紡がないと...と思っていてなかなか公開できませんでした。

でもきっと、いまの時代に同じような迷いを抱える人はたくさんいるから。今日は私のこの半年の葛藤について初めて発信しようと思います。

私のキャリア形成

自己紹介が遅れましたが、SHE株式会社PRの上平田蓉子(かみひらた ひろこ)と申します!

Twitter: @roco111o
Instagram: @hiroko_kamihirata

これまでのキャリアを簡単に書きますと

阪大大学院で脳科学専攻🧠
→新卒で博報堂入社 データサイエンス📊
→2年で独立。アメリカ シリコンバレーで起業準備🇺🇸
→改めて自分の使命を見つけ帰国🇯🇵
→自身の起業のために出場したNEW ERA BRAND Challengeという
 アパレルブランドプロデューサーを生み出すコンペで優勝👑



このコンペこそがSHEとの出会いでした。

コンペでのプレゼン内容

NEW ERA BRAND Challengeとは、ブランドプロデューサーを輩出するビジネスコンペです。
私がこのプレゼンで想いを込めて伝えたことは3つ。
(実際のプレゼン資料を載せます)

1つめ、私が人生をかけて成し遂げたいことは「人々が自分の軸を持ち、”自分が主役”の人生を歩む世界をつくること」


2つめ、私がこのブランドを届けたい人は「現代社会に迎合せず、夢ややりたいことのために一生懸命もがき、それが自分らしさだと思っている女性」

3つめ、私が見据えるブランドのゴールは「教育」。

とくに3つめに関して、私はかねてより教養や審美眼を追求する教育分野に携わりたいと考えています。
ただ、最初から「教育やりたいです!」というと真面目&とっつきにくい感じが先行してしまう日本において、いきなり頭でっかちな話を唱えてもうまくいかない。だからこそ、ターゲットもかなり狭めて、そして身近な分野から事業を始めようと考えました。
そこで

・ターゲットは自分が一番わかる同世代の女性
・分野は自分が好きであり、毎日着る服、と定めたのです。


同世代の女性が毎日仕事に着るお洋服から始めて、コミュニティを形成し、徐々に教育事業を展開し、ハード・ソフト両面から女性をアップデートしたいと考えていました。そしてひいては性別年代関係なく人々の人生に関わる事業にしたかった。
ちなみに最もやりたい分野は義務教育のアップデートです。(なぜかは話すと長くなるので割愛します)


そしてこのコンペ終了後、SHEで働いていた仲良しの先輩から「ろこちゃんがやりたいことはSHEに近いから、業務委託からでも入ってみたら?」と声をかけていただき、まずは業務委託からジョインしたのが、SHEでのキャリアのスタートでした。

SHEへ持っていた偏見

ジョインしたばかりの頃の私は「とはいえ将来的に目指すところは違うから、業務委託しつつメインは自分の起業を進めよう」って思ってました。 

私はSHEに多くの誤解をしてたんです。

⑴”女性”を前面に出していてなんだか苦手。
 いわゆる女性の権利を攻撃的に主張するイメージ。
(男性みたいな意見ですが、実際男性に「SHEって言われるとシャットダウンしてしまう」とよく言われます)

⑵社員も女性だらけで大奥っぽい

⑶通っている方も、習いごと(趣味)の温度感。なんだかんだ馴れ合っているだけ。

⑷なんなら若干の宗教感さえ感じる。と。(ごめんなさい🙇‍♀️最後まで読んでください)

そう、1年前の私は「自分はSHEとは属性が違う、きっと一生関わらない場所だろう」と、思っていました。

だけど、働きながらだんだんSHEのことがわかってきてからというもの、私はのめり込みました。
なんだこれは!嫉妬するぐらい私のやりたいことだ!と、私のなかで3年後ぐらいに描いていた自分の計画のゴールが先に実現してしまった!というのが率直な気持ちです。

最近ようやくSHEは印象と中身が全然違う、みたいな声が少し世に出るようになったけどそれもそれで「本当か?やらせじゃないのか?」と思われていると思うので、みなさんと同じ感覚だった私が感じたことをリアルに書きます。

⑴社員は男性も全然いる!笑 

⑵SHEという名前でこそあるが、掲げるビジョンに女性という言葉は一つもない。

⑶SHEが目指すのは人生に伴走する真のライフコーチングカンパニー

⑷華やかな広告イメージとは裏腹にSHEに関わる人は皆、自身の在りたい姿に向かって毎日熱狂している

⑸一人一人の人生の岐路に立ち会うサービスである

⑹月4000件にものぼる#シーライクスは涙と努力の結晶。こんなハッシュタグは唯一無二。

⑺スクールと、コミュニティと、コンテンツが三位一体

⑻スキルだけではなくコーチングも提供し、二十数年で凝り固まったマインドまで変える

すみません、書きたい特徴ありすぎるのでこのへんで(笑)

つまり非常に社会的意義のあることをやっているのに、まだまだ全国に知られていないことがもどかしい。そして表面的なイメージばかり先行していることがもどかしい。SHEの真の価値を、世の中に届けたい、それこそが私の使命だ、と。そう想うようになりました。

それが4月のこと。私はSHEのPRとして動き出しました。6月には業務委託ながら月間MVPもいただきました。信念を持って成果に向かって走り抜いたのでいただいた瞬間はたくさんの山を乗り越えたことを一気に思い出して大号泣。💦




本当に業務委託も社員も境界線がなくて素敵な組織だと思いました。

ブランド(起業)はどうする?

やりたい仕事ができて、同じ志を持つ仲間たちと魂を燃やせて、こんなに幸せなことあるだろうか?と、そのまま幸せに思っていればいいところを、そうは思えないのが自分でした。
毎日仕事をしながら私の頭の片隅にはブランド立ち上げのことがあった。

この半年ほど、自分の持つ3つの性格にとても悩まされました。

⑴責任感・情が深いこと

⑵今まで初志貫徹で生きてきたこと

⑶とにかく20代のうちに全部やっておかなきゃ病

まず、⑴について。
私はこの優勝を自分の力だけでできたわけではありません。独立して、全く名も無き私の挑戦に、優しく手を差し伸べてくださった方々や応援してくださった方がたくさんいました。直筆InstagramでいただいたDMは全部大切に保存しています。優勝後も、多くの方を直訪問して、お時間をいただき、色々なアドバイスをいただきました。プライベートを出さない両親も、テレビの重たい取材に応じてくれました。関わってくださった方がみんな素敵な人ばかりで大好きでたまらないのです。この「自分を作ってくれたものは自分だけじゃない」という感覚が人一倍強い。



だからこそ、社員になる選択をする自分を素直に認められなかった。
大好きな方たちへ、そして忙しいのに話を聞いてくださった方達へ、成功させて恩返しもしたかったし、「結局やらなかったのね」って思われるのも悲しかった。そうじゃないのに!と叫びたかったけど事実はそうでしかないし、変にしがみついて、離れられなかった。

⑵について、私はこれまでの人生で、決めた目標を達成しなかったことがありませんでした。勉強も趣味も遊びも全部(笑)有言実行。決して天才タイプではありません。挫折しないために、リアルに人の10倍以上努力できるタイプです。とにかく人がやらないところまでやって差をつけるのが好き

「頑張ってるね」とよく言われますが本人はあまり頑張ってる意識はなくて、自身のなりたい姿を叶えるためならそれが苦痛でもなんでもない。もちろんしんどいときもくじけそうなときもあります。だけどそれよりも「なりたい自分に向かってる」ことへの楽しみが大きくて、基本的に超前向きに乗り越えてきました。

だからこそ、ブランド立ち上げを途中で止めるという選択肢を前向きに受け止められなかった。心のなかではもうさらに熱狂できることを見つけていたのに。

そして⑶について、「とにかく20代のうちに全部やっておかなきゃ病」!これが厄介でした。
私は新年よりも、新年度よりも、「誕生日」を意識して生きています。その歳を、後悔なく終えられるか?を問い続ける。11月(もうすぐ!)28歳を迎えるのですが、とくに社会人になってからの24歳から27歳まで、1歳年齢を重ねる間にどれだけ知らない世界を新たに経験できたのかを大切にしてきました。やりたいことは常にたくさんあります。最近は栄養学に興味があるし、脳科学だって再開したい。コーチングの学校にも通いたければ経営も勉強したい。ダンスも習いたいし日本文化ももっと勉強したい。とにかくいつもいつも好奇心が止まらなくて時間が全然足りないと思ってるし、人生に妥協も我慢もしたくない。
妊娠・出産をしたら独身のときと同じように自分の時間とエネルギーを100%好きなだけ注ぎ込めるかというと、それは難しいです。実際に仕事と二児の母を両立する最愛の姉を見ていてさらに危機感を持つようになりました。いつかライフイベントを迎えた時に、「私あれもやりたかったのにな...」って思うことなく、「待ってたよ、いらっしゃい」と迎えられるようになりたい。

だから起業もライフイベント前じゃないと絶対に自分の理想には行きつかないと思ってた。SHEにのめりこめばのめりこむほど、「これは逃げではないか?いつかSHEを離れる時がきたら、自分にはなんの資産が残って、一人で何ができるのか?ここにいるだけで私は本当に全力と言えるのか?」と、こんなにも毎日を全力で生きているのに、自分をなかなか褒められなくて、ずっと責めて苦しかったです。

とにかく、やらなきゃやらなきゃ、逃げちゃダメ!という想いが心の片隅にずっとこびりついていました。

不意にきたトンネルから抜け出す瞬間

その長い葛藤からの抜け出し方がわからなくて苦しい半年を過ごしました。仕事をしてても人生に迷いがあるからなんだか手に付かない。誰かに相談しても結局は自分が納得できなければ意味がない。でも何に納得したいの?どうやったら踏ん切りがつくの?考え続けるのしんどい誰か教えて・・・という長いトンネルにいました。

でも、やっと、このトンネルから抜け出すときがやってきました。

2月頃からずっとコロナでリモート完全オンラインで走り抜けてきた私たちですが、10/9、久しぶりにメンバー全員で集い、下期キックオフ会を開きました。

代表の恵里さんがこれからのSHEの構想について熱く語り、SHEが目指すところは「義務教育のアップデートだ」と、オンラインではないリアルな声で聞いた、そのとき。
それを真剣に聴く大好きなメンバーたちをひとりひとり見渡した、そのとき。


「あぁ、わたしはどうして自分をがんじがらめにしてたんだろう。

この人たちと、この組織に、人生を懸けたって、いいじゃないか。」

って初めて心から思えたのです。すとんって腹落ちする音が聞こえてくるようだった。新卒で博報堂に入社した時から起業を視野に入れていた私にとって、短期的なキャリアを考えてたのと同じ様に、「いずれSHEを離れるときのために」をずっと考えてたけど、離れることを今から決めなくたっていい。

こんなにも恵里さんのビジョンと自分の夢が一致していて、
その夢に向かって「今」自分が「最も」やりたいことができて
そして同じ夢を同じ熱量で想い、魂を燃やす仲間たちがいて
しかもこの会社がやろうとしていることは間違いなく社会に必要であると断言できる。
人生でこんな場所に出会えていること自体が奇跡すぎるのではないか?
もちろんいいことばかりじゃない。
人間同士だからぶつかることもあるし、しんどいことも、何?!?!みたいなトラブルもたくさん起こる。スタートアップはジェットコースターだし、今日はずっと寝てたい!みたいな日もある。だけど、目指す方向が同じだから、何度でも立ち上がれる。

夢は最速で叶えればいい。そうしたらまた次の夢に向かって走れる。
ゼロから起業して苦労するのだけが、夢を叶える手段じゃない。
それは美談となり得意気になれるかもしれないけど、間違った時間の使い方だ。
起業は手段であって目的ではない。
世の中には「起業=かっこいい」というイメージが形成されてきているけど、自分の描く大志があるならその上っ面の印象に踊らされて手段を間違えてはいけない。


「私の大志は、確かにSHEに在るのだ。」

「女性はライフイベントもあるから20代のうちに起業しておかなきゃ」なんて考えすらも、自分にかけた呪いであって、もしまた世の中にないものを作り出したくなったら、いつだってやればいい。わたしの性格上、やりたかったらなにがなんでもやるじゃないか。
今自分にとって大切なのは、全てをやることよりも何をしないかなんだな。全部を無我夢中で頑張ってきた28歳までの自分の生き方も褒めてあげながら、集中することを決めて、正しい努力をしよう。


そもそも私は「なんで起業したいと思ったか?」にも立ち返りました。
それはこの世に自分のやりたいことを必ず実現できて、熱狂を余すことなく発揮できる組織がないと思ってたから、でした。
必死に探しました。海外に行ったり、異業界転職を考えたり、友人と別の事業で起業を考えたり、トライしたことは数え切れない。その上でやっぱりど真ん中な場所なんて見つからなくて、でも妥協したくなくて、自分でやるしかないと覚悟を決めて独立の道を選び、そしてNEW ERA BRAND Challengeに挑戦して、さまざまな方にアポをとってお話をしにいって。
その頑張ってきた点と点が繋がって、めぐりめぐってこの場所にきた運命は、素晴らしいじゃないか。
半年で生きる場所が見つかった、それだけの話。時代はものすごいスピードで変化するのだから、半年前にした決断も価値観もうつりゆくのが当たり前。


「ああ、私この組織に、今を懸けてみよう」

私は何を人にどう思われるかを気にして自分をがんじがらめにしてたんだろう。誰かが同じような悩みを抱えていたら「そんなの気にするな」って言えるのに。27歳の私と出会ってくださったたくさんの方々への感謝を胸に、前に進むときがきた。

やっと、やっと、そう思えた夜、NEW ERA BRAND Challengeを通してお世話になった方ひとりひとりに、心を込めて感謝と進路のご挨拶を送ることができました。

最後に

「仕事」という言葉があんまり好きじゃないくらい、今の仕事は私の夢を叶える過程であり、自己実現であり、人生で成し遂げたいことそのものです。「志事」っていいたいくらい。毎日どれだけ仕事していても、それは必ず社会的意義のあることだし、愛が止まらないからこそ楽しくて仕方ないです。やりたい企画は次から次へと思い浮かぶし、それがどれだけ苦難の道でもその先にあるまだ見ぬ未来を想像したらワクワクが止まりません。

だから、私は、SHEに私の27歳と、そしてもうすぐ迎える28歳を捧げます。

価値観は移りゆくものだから来年はどうしているかわからないけど(笑)そのときはそのとき。

今のわたしの魂を燃やしたい場所がSHEという場所であることに、嘘偽りはありません。

これからのSHEと、そして私の躍進も、見ていてください。

SHEは必ず、自分らしい人生を叶えたいと願う人に、生涯寄り添う真のライフコーチングカンパニーになります。

そして私は全国に、世界に、その名を広めていきます。


最後に、大好きなSHEメンバーと、SHEメイトさん、そして未来のSHEメイトさんへ、愛を込めて。これからもよろしくお願いします💓
こんなに長いnoteを読んでくださってありがとうございました!


そして!今、SHEの年に一度の特別な祭典を、企画をしています。SHEで生まれる人生のドラマがぎゅぎゅっと詰まった「SHE BEFORE AFTER Award 2020」。ぜひ、私たちの熱狂の正体に触れにきてください。

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