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【NCL南相馬プロジェクト紹介】Artviva

デザインとアートをより身近に。南相馬のクリエイティブを育て、まちに根付くまで。

プロジェクトメンバー:西山 里佳(にしやま りか)

 南相馬市を、豊かな文化と表現者が溢れ、緩やかに互いを認め合える地域にすることを目指し、「デザインやクリエイティブを身近に」を事業のテーマに掲げ、活動しています。
 着任当初はコーディネーターとして、ラボメンバーの募集や、サポートをする業務を担っていましたが、塚原海岸アートプロジェクトに関わった経験等から、地域におけるクリエイティブの役割と可能性を実感しました。また、グラフィックデザイナーとしてお仕事をいただく機会も増え、デザイン業の必要性も多大に感じ、2020年にデザイン事務所を開業。現在はコーディネーター業務ではなく、自分のプロジェクトに取り組んでいます。
 これまで、南相馬市サポーター会報誌『ミナミソウマガジン』の企画・アートディレクション・デザイン、観光パンフレット制作といった、南相馬・いわきをはじめとする広報デザイン制作事業に関わらせていただきました。
 「デザイン」やデザイナーへの必要性や効果が伝わらない場面もあり、悔しい思いをしたこともあります。しかし、皆さんの生活に溢れている「デザイン」に目を向けてもらうため、なるべく丁寧に意匠の意図を説明し、わかりやすく良質なものをつくることを心がけています。そうすることで、より多くの方に企業や商品、地域の魅力と価値を伝えていきたいと思っています。実際に『ミナミソウマガジン』を見てサーフィンを始め、南相馬に通っているという方に出会い、やっていて良かったと救われる気持ちでした。
 小高区の桃内に新拠点「表現からつながる家『つぶつぶ』」を構え、アトリエギャラリーとしての運営や、相談しやすいデザイン事務所として、5月にオープンする予定です。今後は、アーティストやクリエイターは遠い才能や存在ではないことを伝え、みなさんひとりひとりが持っているものを、表現するきっかけに出会い、体験してもらえるような場づくりやイベントを行っていきたいです。
 良し悪しや評価ではなく、事業でも絵画でも、それぞれの人が「表現」する世界を認め合い、応援しあえる地域になっていければと考えています。

Next Commons Lab 南相馬では一緒に働く仲間を募集しています

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