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育児中でも働きやすい、柔軟な働き方が魅力|ウミガメ株式会社 井上奈生

今回インタビューしたのは、歯科医院向けマーケティングDXサービスを提供するウミガメ株式会社で働く井上さんです。笑顔がチャーミングで穏やかな話し方が印象的なワーキングマザーの井上さんに、入社までのキャリアや転職の理由、現在の仕事内容、ウミガメ社の魅力などを聞きました。

結婚を機に大阪から東京に引越し、転職することに 

――井上さんの今までのキャリアについてお話しいただけますか?

新卒では、人材派遣会社に正社員で入社し、取引先、契約先に常駐し業務にあたっていました。

具体的には、携帯キャリアのコールセンターでお客様の対応、契約の変更手続きなどに始まり、次のところでは医療機器の営業補助業務を行っていました。販売が決まった商品の発注処理や請求書の作成と、機器で使用する消耗品の受発注・請求書の作成が主な業務です。 

大きな機器の発注はそんなに多く入らないのですが、消耗品の受発注は毎日10社程度はあって、ミスなく対応していくのはやりがいもありました。

1社目、2社目ともに、“人と関わる仕事”が転職軸にあり、コールセンターでもお客様から「ありがとう」と言われたらやっぱり嬉しかったです。ですが、徐々に横の繋がりを感じながら仕事をしたいと思うようになって、次の職場に移りました。

2社目は医療機器の販売会社ですが、「医療系のところに行きたい!」と医療にこだわっていたわけではありません。会社、社員みんなで協力し合いながら目標に向かっていけることと、会社の雰囲気を重視しました。

ウミガメ社への転職は夫がきっかけ

――なるほど、働く仲間や雰囲気は大事ですよね。この後、ウミガメ社に入ると思いますが、経緯について教えてください。

ウミガメ社の前に勤めていた医療機器の販売会社は、人間関係も雰囲気もよく、和気あいあいとした職場でした。楽しく仕事をしていたので辞める気は全くなかったのですが、結婚を機に大阪から東京への引越しが決まり、辞めざるを得なくなりました。

おめでたいはずなのに、職場を辞めないといけないことはすごく悲しくて。

初めて暮らす土地であり、実家の和歌山から離れるので頼れる人や知り合いもいない、合っている仕事も辞めなければならず、コロナが流行り始めた時期でもありました。色々なことが重なり毎日悩んでいて、実際に暗い顔をしていたみたいです。

その時に夫が「社員を募集している会社を知っているから、面接を受けてみたらどうか」と話してくれました。それがウミガメ社です。

夫はウミガメ社ではなく、ウミガメ株式会社代表取締役の松下さんが別で経営している株式会社AtoOneに勤めていて、話す場を設けてもらうことになりました。

――松下さんと話してみて、いかがでしたか。

実は、松下さんとお話しした段階では、ネット上の情報も限られていたこともありウミガメ社が何をしている会社かよく知りませんでした。

松下さんは代表ですし、面接なので私は緊張はしていましたが、威圧感が全くなくて話しやすい方だなと思ったことを覚えています。「スキルや知識は後からでも身につけられるから重視してない」と話していたことも印象的でした。

ウミガメ社は歯科医院に特化したマーケティング支援を行っている会社で、当時の私は歯科医療の知識は全くなかったので力になれるんだろうかと不安に思っていたんです。

ですが、知識がないことは本当に気にしていない様子で、「来てくれたら助かるよ」と話してくれたので安心できました。ここで働きたいなと思ったのは、松下さんの人柄だと思います。

人柄を重視して社員を集めているとのことだったので、一緒に働く仲間にも嫌な人はいないだろうとも感じました。そういう人が運営している会社だったら楽しく働けるかなと感じましたね。

――今はどのような業務を担当されていますか?

メインの業務はコラムの校閲です。SEO対策の一環で医院様のHPに掲載するコラムの提供を行っているのですが、執筆内容に誤りがないか、医療広告ガイドラインに抵触する可能性がある表現はないか、SEO対策の効果が見込める内容になっているか、などを確認して、必要であれば修正する業務です。

私が校閲した後は実際に公開されて、ユーザーの情報源になっていきます。医療情報なので間違いは許されず、医療に関する常識は日々アップデートされていくので常に自分の知識も更新し続けないといけないなど、責任の伴う仕事だと思います。

コラムの掲載を始めてから患者数が増えたというお話を聞いたり、医院様のHPへのアクセス数が増加しているのを見たりすると、やりがいを感じられますね。

最近は広報の仕事も兼務するようになりました。プレスリリースを配信したり、社員インタビューを実施したりしています。未経験の業務なので、周囲の方にサポートしてもらいながら進めています。

まだまだ自分1人では完結できないのですが、文章を書くことは小さい頃から好きだったので楽しく業務にあたれています。校閲だけをしていた時よりもいろんな方と連絡を取って、協力しながら対応している実感があり、自分の転職軸にあった“人と関わる仕事”にも通じているなと思います。

――実際に働き始めて、社内の人間関係などはどうでしたか?

 アットホームな職場ですね。それこそ代表の松下さんや宇井さんにも意見を言いやすいですし、「松下さんや宇井さんはこう言ってるけど、実際の業務や医院様のことを考えたらこうしたほうがいいのでは」と説明すれば真摯に聞いてくれて、否定されることもないです。

立場などは関係なく、こちらの意見も聞きながら一緒に進めてくれるので、萎縮して意見を言えなくなることはありません。

何が分からないのかが分からない、どうしてほしいのかもあまり明確にできない、というような状態の担当領域以外の話でも、丁寧に話を聞いて一緒に考えてくれるので相談しやすいですね。

――いつでも相談できるのは良いですね!ご入社された2020年は、まだ創業2年目の若い組織でしたが、転職の不安はありませんでしたか?(笑)

そうですね、別会社ではありますがAtoOneに勤めている夫が楽しそうに仕事をしていたのと、基本リモート、フレックスで働きやすいというのがあったので、入社を悩むことはありませんでした。

AtoOneもすごく伸びていたようだったのでウミガメ社も大丈夫そうかな、という楽観的な考え方も影響したかもしれません(笑) 実際に社員数も契約先も急増し続けています。

入社当時は、株式会社AtoOneが制作した動画のレビューが業務の中心でした。動画に入っているテロップに誤字脱字がないか、ベストなタイミングで表示されているかなどの確認をする業務です。

医院様のコラムの校閲は他の方がメインでやっていたから、というのも理由としてあると思いますが、当時私が対応していた校閲業務は月に2,3本程度だったと記憶しています。契約医院数が今より少なかったことも要因でしょうか。

今は校閲が主な業務になっていて、それができるくらい契約医院数が増えています。業績は大丈夫なのか、というような不安は特に今なら無いと思いますね。寧ろ、医院様の依頼数に対応しきれない状況で、仲間が増えたらいいなと思います。

入院時や復帰後のウミガメ社の柔軟な対応

――入社後にご妊娠されたとのことですが、報告した時の会社の対応などはいかがでしたか? 

安定期と呼ばれるタイミングで妊娠報告するのが一般的だと思うのですが、私はつわりが辛くて松下さんにはかなり早い段階でお話しました。あたたかく「おめでとう。遠慮なく休んでね。」と声をかけてくださったのは嬉しかったです。

リモート・フレックスなので、体調が悪い時は休みながら仕事ができたのも良かったです。出社しないといけない職場だと難しいですが、まさに「無理のない範囲で仕事する」ができましたね。

 勤務時間もすごく柔軟に対応してくれたからこそ、つわりの時期も働けたと思います。

――妊娠中に入院されたとお聞きしたのですが、そのタイミングで休職されたのでしょうか。

そうですね、切迫早産(早産の危険性が高い状態)で3ヶ月ほど入院しました。早産のリスクがなくなって退院はできたのですが、産前休業のタイミングだったのでそのまま休業しました。子どもが生まれたら育児休業に入るので、かなり長く休職することになってしまいました。

通常の産前休業の場合はこの日付から休む、と決められますが、私は急遽入院が決まったので突然働けなくなって、迷惑をかけて申し訳ないと思っていました。

ですが、「井上さんの体とお子さんが無事に生まれてくることが一番大事だから気にしないで」と言ってくださって、仕事の話は一切されませんでした。

いろんな関係で個室に入院していたので働きますとお伝えしたんですが、休んでくださいと言われたのを覚えています。当時は「働けるって言ってるのに働かせてくれない!」と思っていましたが、今思うと本当にありがたい対応だったと思います。

――産後はどういったタイミングで復帰されましたか?

出産と育休の時期は、ちょうどコロナ禍でした。園に預けるのがすごく怖くて、息子が2歳になるまで育児休業を延長させてもらいました。 

通常育児休業は1歳までですが、延長を相談したときも快諾してくれました。なので、息子が2歳を過ぎた4月から復帰しました。すごく柔軟に対応していただきましたね。

――ちなみに、旦那さんも育児休業は取得されましたか。

夫は育休を取りませんでした。ですが、生まれて退院してきて1ヶ月くらいは、調整させてもらったのか、仕事量を抑えていたような印象があります。積極的に育児に関わってくれていましたね。

特に、在宅で家にいてくれるので安心感がありました。新生児期の育児は孤独感との戦いだと個人的に思っているんですが、夫が家にいてくれて一緒に育児できたのはありがたかったです。

詳しく聞いていませんが、松下さんにも相談して仕事量を調整してもらっていたのかなと思います。

育児をしながらでも働きやすい環境

――復帰後の働き方についてお聞きしてもいいでしょうか。

「入園初期は子どもが保育園生活のリズムに慣れることを目的に行う“慣らし保育”から始まるので、十分に働けないと思います」と相談しました。私としては5月、6月あたりから復帰するほうが、お迎えの呼び出しなどが落ち着く可能性が高いので良いのではないかと思っていたんです。

相談したところ「1〜2時間でもいいから働いてくれたら助かる」と言ってくださって、フレックスで仕事時間を調整できることもあったので4月から復職することになりました。

 とはいえやはり最初は慣らし保育もうまく進まず、本当に毎日細切れの勤務になってしまいました。規定時間に満たない日もありましたが、問題ない業務量に調整してくださるなど、柔軟に対応していただいたおかげで今があります。 

安定してフルタイムで働けるようになったのは6月頃ですね。そこからは他の方と同じように、1日8時間業務にあたっています。

フレックスなので無理なく働けているなとは毎日感じています。私の地域では、18時以降のお迎えになると延長保育の追加料金がかかります。私は7時頃に始業し、16時頃に仕事が終わるように働いていて、保育園のお迎えも問題なく間に合います。

こちらとしても気持ちに余裕ができますし、息子は長く預けると疲れてしまうみたいなので、息子にとってもいいなと思っています。

 ――仕事と育児の思い出に残るエピソードはありますか。

息子のお誕生日当日にしっかり祝ってあげられたことでしょうか。 始業時間を早めてその分早く仕事を終えて、お部屋の飾り付けをしたりプレゼントを並べたりケーキを買いに行ったり、準備をしてから息子を迎えに行って、しっかりとお祝いできたのは嬉しかったです。

息子はいつもより早く迎えにきてくれた、というのでまず喜んでいたんですが、お家に帰ってお部屋を見るなりすごく笑顔になってくれて。これができたのはフレックスを採用しているウミガメ社だからだと思います。

井上さんの今後

――井上さんにとって働きやすいのはもちろんですが、お子様にとってもいい環境を作れているということなんですね。最後に、井上さんの今後の展望をお聞きしてもよろしいでしょうか。

 今はコンテンツSEOの校閲の業務をメインで対応していますが、すべてのプロセスを自分で対応しているわけではありません。数あるプロセスの中の校閲に特化した状態で、他のパートに関しては理解できているとは言えないと思っています。いろんな方の力を借りて、コンテンツSEOの業務を進めています。

人の手を借りることは悪いことではありませんし、誰でも得意不得意があるので、むしろ協力することは大事だと思いますが、全体的なプロセスを理解して管理できるようになった上で、削れる部分・まとめられる部分や担当者を考えたり、業務の効率化を図っていきたいです。

あとは、最近兼務し始めた広報業務ですね。今は自分一人でリリースを書くというようなことはできていないので、独り立ちすることが第一の目標です。

どちらの業務も、プロセスを理解して1人でも対応できるようになること、自分で判断して責任を持って動いていけるようになることを目指しています。

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