建設現場のペーパーレス化を目指し、2024年4月にローンチされたサービス「GENBAx点検」について、事業開発責任者の角谷さんに開発の秘話を聞いてみました!
SORABITOの大事にしている徹底した現場目線をまさに具現化したこのサービスについて、是非知っていただけたら嬉しいです✨
ーGENBAx点検の開発のきっかけ
2023年に「i-Rental注文」を展開した時に、数社の建設会社様から現場の点検作業に関するサービスができないかというお声を頂いたことがきっかけでした。
既にサービスがある中で、頂いたお声に応えるために何が求められているのか、ヒアリングを重ねました。その結果、”建設、設備・足場、作業者の健康チェック” の点検作業から承認作業までを一元管理できて、年齢層に関わらず簡単に使えるようなサービスが求められていることがわかりました。
既存サービスであるi-Rental点検では、ベテラン層にも使っていただけている実績があるので、このサービス開発の知見を活かして開発を進めていくことができるのでは?と思い開発着手しました!
ー開発する上での課題
ヒアリングをする中で、レンタル会社と建設会社の”点検”に対する考え方やプロダクトに求めているものが大きく異なっていたため、その差をどのように形にしていくかという点が大きな課題でした。
先ほどお伝えしたように建機レンタル会社向けに「i-Rentarl点検」を提供してきましたので、似たような仕様を建設会社向けに横展開するようなイメージで対応できるかなと思っていたのですが、全然違いましたね。
例えば、同じ点検業務と言っても、レンタル会社と建設会社ではそれぞれその意味するところが異なります。具体的には、レンタル会社の点検は、貸出物品の安全性を確保することを目的として貸出前と返却後の時点で行われるのに対し、建設会社の点検は、実際に日々建設現場で使用している機械や設備、或いは作業に当たる方々の健康状態に問題が無いかどうかを繰り返し確認することを目的としており、これは法令遵守の一環でもあります。
このように両者の位置付けは随分異なっており、単純に既存サービスを拡張するだけでは十分ではないことが判明したため、一から開発することになりました。
ー開発を進める上で大切にしていたこと
このサービスの主な想定利用者は現場で活躍されている「協力会社」であるため、そうした協力会社の方々にとっての使いやすさを徹底的に意識しました。
具体的には、
①従来の紙を用いた点検業務から違和感無く移行できるUI/UXであること
②点検から承認に至るまでの情報を一元管理できること
③協力会社の方の作業状況を、元請会社がリアルタイムで把握できること
といった点を重視しました。
UI/UXについて言うと、従来のサービスではExcelに入力するような仕様のものもありますが、管理者側にとっては都合がよくても、実際に入力する協力会社の方々にとっては少し煩雑なんですよね。GENBAx点検ではこういった点も意識しています。
また、現場でヒアリングする中で出てきた個々の課題をそのまま開発に反映するのではなくて、その裏に潜む本質的な課題は何かということを捉え、点と点を繋ぎ、複数の課題を同時に解消できるように取り組んでいます。
ー「協力会社の方々にとっての使いやすさ」はプロダクトのどのような点に表れているか
例えば、
●ID・PASSが不要な「簡単ログインQR」
●誰でも読みやすい「大きめの文字」
●指が大きい作業員の方でも作業しやすい「大きめのタップ枠」
●海外出身の方でも分かりやすい「色分け表示」
●電波が通じない場所でも使える「オフライン点検機能」
などが挙げられます。入力者である協力会社の方々が現場で使いやすい仕様やユニバーサルデザインを心掛けています。
最後に・・・
GENBAx点検の開発の裏側についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
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