株式会社WILLCO 広報部の関口です!
今回は、WILLCOの経営方針の一つである『エンゲージメント経営』についてのインタビュー記事です。
『エンゲージメント経営』とは、企業が従業員の定着・活躍を促すための努力ができていること、
従業員が企業に対して愛着を持って自発的に業務に取り組めていることの両方が成り立つ経営のことです。
WILLCOでは具体的にどのようなことについて取り組んでいるのか、それにはどんな背景があるのか、弊社の社長に詳しく聞いていきたいと思います!
1. エンゲージメント経営をする目的
「エンゲージメント経営」は経営をする上で大切なことだとは思いますが、
どのような背景で取り入れようと思ったのですか。
──WILLCOのメンバーは、平均年齢が29歳と若く、ミレニアル世代中心の会社です。
WILLCOは今年9期目になる会社だけど、4〜5年前くらいかな?創業当初のワンルームから、まるで友人やサークルのように一緒にやってきてくれたメンバーが一斉に退職してしまうという事件が起きました。
関口さんは、当時をよく知ってるし、ありがたいことに残ってくれてる数少ないメンバーだよね。笑
その事件は、当然だけど自分にかなりのショックを与えました。
そして、「自分のマネジメントは何から何まで間違っている」という事実を突きつけてくれたんです。
独立し、「お客さんにとっても、社員にとっても理想の会社をつくる!」と意気込んでここまでやっと来たのに、自分は何をやっているんだと、深く反省をしました。
そこから改めてマネジメントや組織の本を読み漁りました。
ティール組織や1on1、OKRなど、様々な組織論や手法が一般的になりつつあった時期で、当時は藁をも掴む思いで、全て試していました。
その中のひとつ、「エンゲージメント経営」が、組織の考え方として新しいわりに身近に感じられ、フィットしやすかったんだと思います。
2. エンゲージメント経営に必要な「横の関係」
メンバーのエンゲージメントを上げるために、
どんなことから取り組みましたか?
──まずはじめに『心理的安全性を確保する』ということを強く意識しました。
心理的安全性とは、Google社が自社のパフォーマンスを高めるための要素を研究して発見したもので、『一人ひとりが恐怖や不安を感じることなく安心して発言行動できる状態』のことを指します。
起業当初は、会社のキャッシュが全然なくて、すごく恥ずかしいけれども、目標未達が続いた時に自分が不機嫌になったり、強い口調でメンバーの行動を注意をすることがありました。
それと同時に、もっとメンバーに主体的に責任感を持って仕事に向き合って欲しい、なんてことも考えていたんです。
今考えると完全な矛盾ですね。
「心理的安全性」や「エンゲージメント」の考え方を学んだ時、そういえば自分自身も活き活きと働いてアイデアを出せてた時は安心して働ける環境を作ってもらってたなと思い出しました。
逆にそうじゃない時はビクビクしながら仕事をしていた時だなと...。
そこから改善するために、自分も接し方を変えたり、一部上場企業のマネジメントに長けた人をアドバイザーとして受け入れたりしました。
このアドバイザーの方の存在は大きかったですね。
上司部下の上下関係から、横のつながりの人間関係ができることで、目に見えてメンバーが活き活きと仕事をしてくれるようになったんです。
そこから今度は、いかに組織のメンバーに上下関係の「縦」の関係だけでなく、メンバー同士の「横」のつながりを、まるで網目のように作れるかということを考えるようになりました
「網目」ですか。
──そう、網目です。
あるとき若いメンバーたちと話していて、自分たちが若者だった時と決定的に違う価値観があると気づきました。
(最近の若い世代の人は)「お金」や「モノ」の人生における優先順位が低い人が多いことです。
じゃあ何に価値を感じているかというと、「体験」や「社会貢献」「仲間」「家族」など、「目に見えない価値」をすごく大切にしているんです。
もちろんお金はお金で大事とはわかっていますが、素晴らしい価値観だと思います。
仕事も、利己のためによりも、「誰かのために」という利他のシチュエーションの方が、やりがいを感じやすいのではないかと考えるようになりました。
会社としても、もっと率先してメンバー同士の横のつながりができやすい人事施策や環境を作ることにしました。
そういった横のつながりが強固になればなるほど、「働きがい」を感じてもらいやすくなる気がします。
3. 具体的な施策について
今の若い人たちの考え方や生き方に合わせて会社を変えていったんですね!
具体的にどういう人事施策を取り入れたんですか。
──メンバー同士の交流を活性化させる意味で一番うまくいっているのは、やはり『達成ランチ』です。
達成ランチは、月の目標を設定し、それを達成できた人は部署関係なく普段お世話になっている5人を選んでランチに行けるという仕組みです。
もちろんランチ代は上限2000円までの会社持ちです。ちょっと良い店にいけるのが嬉しいよね。
これによって、普段あまり積極的に会話しないメンバー同士でも交流がうまれ、すでに仲の良いメンバーも、改めてお互いの近況を話す機会になったりと、仲間意識をうまく高めることができていると思います。
またTUNAGというコミュニケーショツールを導入して、仕事半分プライベート半分くらいの割合で、みんなが今考えていることなどを共有できる場所を作ったりもしました。
こういったコミュニケーションにおける施策によって、チームで働くことの面白さを実感できているっていうのが、チームとして成長できたことに大きく働いたのかなと思います。
(達成ランチについての記事もあります!ぜひ、ご一読ください。)
他にもエンゲージメントを高めるために行ったことはあるんですか。
──そうだね、今完全に浸透してるWILLCOのビジョン「すべてのはたらくを幸せに」やバリューを考え抜いて整理して、人事考課にもそれを反映させたことかな。
また、半期に一回の全社キックオフMTGで経営状態だったり、普段のグループチャットなどのコミュニケーションなど、会社の情報のほぼすべてのことをオープンにしたことも当てはまるね。
キックオフMTG(経営状況発表会)は自分たちが稼いだお金がどのように使われているのかという疑問を失くすため、会社の経営状態や予算の使い道、これからの方向性の意識合わせする大事な時間です。
ちなみにこれ(経営状況の発表会)は、メンバーから言われてするようになりました。笑
これらをやるようになってから、WILLCOはそれまでのサークルのような雰囲気から、みんながビジョン実現という同じ目標に向かって頑張る部活、それこそ甲子園を目指す野球部のようになってきたように感じます。
こういった努力が、メンバーの愛着の深さに繋がっているのかも知れませんね!
──うん、これは手前味噌になっちゃうんだけど、、、 本当にWILLCOのメンバーは、仕事や会社、仲間に対して真摯で、尊敬できる人しかいないんだよね。
それは環境でそうなったのか、そういう人をうまく採用できたのかわからないけど、、 だからこそ、皆が良い影響を与え合い、会社や仲間に対して愛着を持って働けているんじゃないかな。
社員だけでなく、社長もメンバ一人ひとりを尊敬できるって素敵なことだと思います。
4. エンゲージメント経営で生まれた「良い循環」とは
実際にエンゲージメント経営をしてから、どのようなメリットがあったと感じましたか。
──人材が定着してくれるようになったことです。
ビジネス的に言えば、それによってエージェントやエンジニアなどの知識やノウハウが溜まりやすくなり、求職者や採用企業など、クライアントに対して提供できる価値がどんどん上がっていると思います。
また、今度はそれによって生産性があがり、売り上げも上がり、給料も上がるという、非常に良い循環が生まれていると感じます。
実は我々がいるこの人材業界は、離職率が高く、企業の生産性が上がりづらいという課題を抱えた業界でもあります。
人材という仕事は、「人の人生」に長期的に影響を与える仕事です。
当然責任も重く、同時に大きなやりがいもある仕事です。
「誰かのためになる仕事」がしたいと、希望を抱いてこの業界に入ってくる若者も多いのに、一時の当社のように、目の前の売り上げ目標や前時代的なマネジメントに失望し、業界を離れる人も少なくありません。
エンゲージメント経営を実践してからの一番の収穫は、WILLCOのメンバーがこの人材の仕事を心から楽しんでくれるようになったことかもしれません。
5. 今後の課題について
エンゲージメント経営についてうまくいっているようですが、今後の課題があれば教えてください!
──居心地の良さや働きやすさという面で努力してきて改善できたと思うけど、人がその企業で働く理由ってそれだけではありません。
会社やメンバーが好きでというのももちろん大事なことなんだけど、それがベースにありつつもそれ以外の部分に魅力を感じられる企業にしていきたい。
例えば『未来に期待できる事業を行っている』や『とにかくめっちゃ稼げる!』とか。
でも、それは経営者である僕一人が頑張るというより、メンバー主体でそれらが生まれていくような企業にしていきたい。
目指すところは『メンバーが様々な課題に向かって主体的に挑戦し、改善をしつづけてくれる組織』です。
やってみて思ったのは、そういうチームは一日や数ヶ月でできるものではありません。
だからこそ、これからも様々な改善や努力を続けていきたいし、そのプロセスをメンバーと一緒に楽しんでいきたいです。
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