インフラエンジニアとして活躍する社員をインタビューするブログ。第1回はネットワークエンジニアとして4年目を迎えたO.Mさんに、転職のきっかけや設計構築・PMをやる上で大事にしていること、入社から一貫しているキャリアプランなどについて、詳しくお話を聞きました。
「エンジニアとしてもっと成長したい」「設計構築やマネジメント経験をもっと積みたい」という方はぜひ最後までお読みください!
▼こちらの記事はこんな方におすすめです。
・ネットワークエンジニアとして成長したい
・設計構築やマネジメントの仕事に興味がある
・エンジニアとしてのキャリアプランについて知りたい
O.Mさんのプロフィール・入社までについて
本日はよろしくお願いいたします。
まずはご自身のことについて教えてください。
よろしくお願いします。
私は愛知県出身でエンジニア歴は4年になります。現在はネットワークの設計構築案件でプロジェクトマネージャーをしています。もともと通信塾の講師をしていて、ケルンへは2020年4月に異業種から転職しました。ケルンでは、登山部とカレー部に所属しています。
(※ケルンでは任意の活動として、部活動があります。)
登山部とカレー部、素敵ですね!
もともと入社したのが登山にハマり始めた時期だったんです。会社名の「ケルン」が登山用語というのもあり、面接ではその話で盛り上がったのを覚えています。今はGWや夏季休暇で、年2~3回がっつり登山に参加しています。
カレー部は月に1回、カレー好きの社員がお店をピックアップして、行ける人で集まって開催されていますね。スパイスからカレーを作るような社員が選ぶお店なので、毎回本格的な美味しいカレーを食べられます(笑)。
▲O.Mさんの登山の様子。日焼け対策で真っ黒です(笑)
前職は通信塾の講師とのことですが、転職のきっかけは何だったのでしょうか?
少子化などの影響で、勤務していた塾の生徒数が年々減っていて、「このままではキャリアも危ないから手に職をつけたい!」と思ったのがきっかけです。
また、当時は特別講習への申し込みノルマがあり、生徒に対して「この夏季講習に参加したほうがいいよ」などの営業もしていました。それが本当に苦痛で。必要としている人におすすめすることはできるのですが、求めていない人に対して営業をすることがストレスに感じていたため、次の仕事では、人に必要とされる仕事がしたい、と思ったんです。
エンジニアは昨今、どの業界でも必要とされていますし、さらにインフラエンジニアはその基盤を整える仕事なので、不可欠な存在だなと思ったんです。そこで、インフラエンジニアになろうと決意しました。
キャリアが心配で転職したとのことですが、エンジニアとしてのキャリアについては、入社前に具体的にイメージできましたか?
そうですね、エンジニアになろうと決意できたのは、キャリアプランを具体的に提案してくれたことが大きかったです。
キャリアをきちんと築きたいものの、将来子どもがほしいと考えていたので、ゆくゆくは育児休暇で仕事を休むことも視野に入れる必要がありました。その点について、どうすればよいか代表の川嵜に相談したんです。
その時、「育児休暇に入る前にマネジメント経験を積んでおいた方が良い。そうすれば復帰後の選択肢が広がる」と教えてくれたんです。入社前の段階で、そこまで長期的にわたしのキャリアプランと向き合ってくれたこと自体にびっくりしました。
確かにここまでキャリアプランを提案してくれる企業は珍しいなと思います。
実際に4年間キャリアプランに沿って働いてみて、いかがでしたか?
入社前にアドバイスしてくれたキャリアプランに沿って案件を選択し、現在も順調にステップアップしています。今後もし産休に入ったとしても今まで積み上げてきたキャリアがあるので、復帰後に対する不安も少なく、安心して育児に専念することができると思います。
また、私自身は働くことが好きなので、産休に入るギリギリまで仕事をしていたいという想いもあるんです。その点、上流工程になるほどリモートで仕事ができるので、産休に入るギリギリまで仕事をすることにあまり支障がないのも安心ですね。
本来であれば、インフラエンジニアとして順当にステップアップするならば、運用保守→設計構築→要件定義→マネジメント、という流れになります。ですが私の場合は、いち早くマネジメントスキルを身に着けるため、設計構築のフェーズでばりばり手を動かす期間をあえて必要最低限にとどめました。これも代表の川嵜と相談して決めた、戦略的なプランでした。
私がもともと塾講師で、コミュニケーションを取るのが得意だったため、対人スキルが必要とされるマネジメント業務にも参画しやすいだろうと踏んで、そのようなキャリアプランを提示してくれたようです。
マネジメント業務を目指さずに運用保守などの案件にとどまっていたら、スキル的にほぼ毎日出社して業務することになるので、仕事とプライベートのどちらかを諦めなければならないところでした。女性の場合、仕事が好きという理由で、妊娠しても出産ギリギリまで働けることは大きいと思っています。
将来のライフステージの変化に備えて、先にキャリアを積んでいくことが大事なんですね。
まさにそうですね。
個人的に、ライフステージの変わり目で、家庭と仕事を両立できずに慌てて転職先を探す、という友人を何人か見てきました。けれども家庭と仕事を両立しようと思うと、スキルがなければ希望通りの会社には転職できません。
例えば、子どもの送り迎えで17時までに仕事が終わる現場を探しているけれども、スキル不足のためにテレワーク業務を選べない。常駐の案件を探すにしても、通勤時間で折り合いがつかない。でも仕事を辞めては収入を維持できない。そのような悩みを持つ人を見てきました。
ブランクができる前に、ある程度キャリアを積んでいた方がよい、というのは、多くのエンジニアに知っておいてほしいです。
キャリアプランのほかに、ケルンに入社した決め手はありましたか?
私がケルンに入社した決め手のひとつは、教育制度が充実していたことですね。ケルンでは実機を使った研修があるため、現場での業務イメージを掴みやすい内容になっています。研修で実務に近い経験を積むことで、現場でも即戦力として活躍できそうだと思いました。
また、代表からSES企業の良い点と悪い点を包み隠さず説明してもらえたことも入社の決め手の一つです。面接でここまで詳しく話してくれる人はなかなかいないので、信頼できるなと感じました。入社条件についても、詳細に説明してもらえたので、とても安心できました。
入社後のケルンでのやりがい・ケルンの印象
入社前のお話を伺ったので、ここからは入社後にフォーカスをあてて質問させてください。
ケルンでのやりがいは何ですか?
私はいま若手エンジニアの研修を担当しているのですが、受講者が研修を通して技術を身に着け、現場で活躍している姿を見ると、やはりとても嬉しいですね。「ステップアップしたい!」との強い思いで受講しているエンジニアが多いので、私自身とても刺激をもらっています。
今までで嬉しかったのは、若手の女性エンジニアから、「研修のおかげで現場でも業務内容をしっかり理解しながら仕事できている」という言葉をもらった時です。
その女性エンジニアはヘルプデスクを2年間やっていて、もっとスキルアップしたいという想いを持ってケルンに転職しました。CCNAを取得済みでしたが、実機を使ったコマンド経験はなく、参考書や動画のみで勉強していました。そのため、実務での業務に不安を覚えていたんです。そこで入社後に、CCNAの範囲の実機研修とシミュレーション課題を実施しました。
しばらくして忘年会で再会したときに彼女から現場の話を聞き、VLAN設定やファイアウォールのパラメータシート作成など、自分のやってることを理解しながら業務できていることに、とてもやりがいを感じていましたね。こうやって、研修がしっかりエンジニアのスキルに繋がっていることを実感すると、とても嬉しいです。
▲月1回開催している勉強会の様子。皆さん真剣です。
O.Mさんからみたケルンの良い点と改善点は何ですか?
良い点としては、エンジニア個々人の目標に合わせ、キャリアプランを提案してもらえることです。
ケルンでは入社前に必ず、5年後までのキャリアプランを提案してくれます。経験の浅いエンジニアには、5年以内に一人称で設計構築できるようになるためのキャリアプランが提案され、「1年目はこういう案件でAの技術を身につけ、2年目はこういう案件でBができるようになろう」というように、キャリアプランからの逆算で案件の提案があります。
例えばクラウドがやりたいエンジニアには、まずオンプレでのサーバ設計構築の経験を積み、次の案件でクラウドに携わる現場にアサインするなど、着実にステップアップできるプランを立ててくれます。取得しておくとよい資格も教えてくれるため、自分のキャリアに安心感が持てますね。ひとつひとつ確実にステップアップしている感覚がありますし、納得感をもって現場に参画できています。
中にはライフワークバランスを大事にしたいエンジニアもいて、その場合ももちろん、その人が望む働き方ができる案件を提案してくれます。どんどんステップアップしたい人、ライフワークバランスを大事にしたい人、どちらもエンジニアとして活躍できる環境を用意してくれます。
改善点としては、リーダー経験を積むことのできる環境を、さらに整えることですかね。現在は社員の約半分が2~4名体制のチーム参画で案件にアサインされていますが、まだ小規模のため、今後はさらにチーム参画の人数を増やすことが必要になると思います。そうすれば若手のエンジニアが早くから設計構築を経験し、リーダ経験を積んでいく環境が整うと思います。実際、社内でもそのように動いているそうです。
現在のお仕事について
続いて、現在参画されている現場についても聞かせてください。
現在のお仕事内容は何ですか?
今の現場には2年ほどいるのですが、現在は某SIer企業のプロジェクトで、設計構築とPM業務をメインに担当しています。多数の企業のネットワーク導入や更改プロジェクトの設計構築、PMが主な仕事ですね。ケルンからは私を含め2名が参画していて、もうひとりはメンバーとして主に構築を担当しています。
様々な企業の拠点ネットワーク更改案件に携わることが多いため、設計構築は主に無線APです。導入する機器が企業によって様々なので、MerakiやArubaなどを扱っています。最近はプリセールスも行っていて、Mistを提案することもありますよ。業務割合としては、プリセールス・要件定義を4割、PM・設計を6割くらいですね。
また、最近はリモートワークが浸透しているので、VPN装置の更改案件もよく担当しています。余談ですが、Cisco ASAからFortiGateへ更改する企業が多く、Ciscoは高価なうえに納期が遅いからなのかな…と感じながら仕事をしています(笑)。
1日のスケジュールはどのようになっていますか?
1日のスケジュールは、プロジェクトの進捗や定例の有無によって異なりますが、例として以下のようなスケジュールです。
09:00-10:00:顧客メール対応
10:00-11:00:各メンバーの進捗確認
11:00-12:00:作業に向けての各所への調整
12:00-13:00:休憩
13:00-14:00:設計資料の作成
14:00-15:00:顧客定例ファシリテーター
15:00-16:00:各メンバー作成の設計資料のレビュー
16:00-17:00:構築
17:00-17:30:各メンバー構築後のログ確認
17:30:退勤
繁忙期によって退勤時間は波がありますが、ほとんど定時で帰ることが多いです。月の稼働時間は160時間前後で、お休みも取りやすい環境ですね。同じ常駐先になったケルンメンバーと一緒に、ランチに行くこともありますよ。
▲同じ常駐先メンバーとのランチ。良い息抜きですね!
現在の常駐先で働きやすいと感じる点は何ですか?
まず、設計フェーズがリモートで行われているため、通勤のストレスがないことですね。また、リーダーにはチャットでいつでも質問ができるため、スムーズに業務が進められています。自分のレベルよりも少し上のレベルのプロジェクトを任せてもらうことが多く、非常に勉強になっています。
例えば、現場入場当初、私はPM業務の経験はありませんでしたがPMOの経験があったため、リーダーからまず3か月間ほどの小規模案件を任せていただきました。
その時の私のスキル感でいうと、WBSの作成や顧客折衝は対応できましたが、メンバーの管理をするという経験がまだありませんでした。他社のエンジニアに技術の指導をしたり、納品物のレビューをしたりするという業務は初めての経験でしたが、小規模な案件かつ経験のある無線APだったので、無理なく少し上のレイヤーの仕事を経験できました。
また、DC内にあるプロキシサーバは初めての経験でしたが、こちらの設計も任せていただけました。A10はCiscoライクということで、初めての領域にも無理なく対応することができましたね。
このように、まったく未知の領域ではなく、今の私のレベルより少し上のレイヤーの業務を任せていただけるので、とても働きやすいと感じます。
設計構築・PMをやるにあたり大事にしたこと
設計構築を担当するためにどのような勉強をしましたか?
大きく分けると、資格取得と実機研修の二つですね。
私は、まず1年目にCCNAを取得しました。教材は、会社で購入しているUdemyとping-tを使って勉強をしました。代表が元々ネットワークエンジニアのベテランなので、分からないところは都度質問させていただきましたね。
▲CCNA取得時のO.Mさん。おめでとうございます!
実はちょうどコロナの時期に入社したので、案件がなかなか見つからず待機期間があったんです。その時、「無線APキッティングの案件は未経験でも入りやすいから、無線の研修をやろう」と代表にアドバイスいただきました。つまり、未経験から構築の現場に入場するための戦略として、研修を組んでいただいたんです。
無線の仕組みを学び、無線AP、コントローラーの構築の研修をしましたが1日ではうまくできず、設定したはずのSSIDが自分のスマホに表示されなかったのを覚えています。同期と一緒にやっていたのですが、3日間かけてやっと無線の電波を確認することができました。
その研修後、無線の復習がしたく、自宅の無線ルータへログインし、SSID名、パスワードを変更しました。それまでは自分のスマホに表示されているのがSSIDだということも知らなかったですし、パスワードは初期設定のままだったので、長いパスワードを毎回入力していました。研修後は無線の仕組みを理解できていたので、自宅の環境も自分で変えることができました。それもあって、最初の現場は無線APのキッティングが発生する運用構築の現場に入ることができたんです。
その後は、現場でわからないことを都度調べつつ、ケルンの勉強会の主催や研修資料の作成などを通じて技術を身に着けてきました。特に勉強会の開催では、現場で学んだ技術の復習やアウトプットができたので、より生きた技術が身についたと実感しています。今ではもうひとりの若手エンジニアと一緒に、勉強会の内容決めから行っています。
▲勉強会準備の様子。ケルン事務所は実機の種類も豊富です!
設計構築からさらに上流フェーズへ行くために大事にしたことは何ですか?
参画した当初はPM業務を担当していましたが、数々のプロジェクトを順調に完了させることで、リーダーからの信頼を築けたと感じています。
リーダーとは密にコミュニケーションを取り、ただ疑問を投げかけるのではなく、「こう考えていますが、会社の視点ではどうでしょうか?」や「この方法を検討していますが、他に選択肢はありますか?」など、自らの意見を述べるように意識しています。
大切な場面で判断を仰いだり積極的にコミュニケーションを取ることで、信頼関係を築けたなと実感していますね。
PMのやりがい/難しいところ は何ですか?
プロジェクトがスケジュール通りに進んでいるときには、本当にやりがいを感じますね。導入までの準備期間をうまくコントロールできるととても嬉しいです。また、メンバーの力量に見合ったタスクを振って、それによりメンバーが少しでも経験を積めていると、さらにやりがいを感じます。
一方で、プロジェクトの中で課題が出てきた際、お客様にどのように納得していただくか、またどこを着地点とすべきかを考えることには、まだ難しさを感じます。お客様ごとに特徴やニーズが異なりますからね。細かい点にこだわるお客様には、詳細に説明することを求められますし、技術に明るくないお客様には、いただいた要望に合わせて解決策を提案することが求められます。そのため、適切な伝え方を日々模索中です。
PMになるには、①スケジュールを立てられること、②メンバーの技術力を把握し、任せるタスクの見極められること、③会議でのファシリテーター経験、④各所との折衝経験、が大事だなと感じています。
今後について
現在の仕事で挑戦したいことは何ですか?
現在はPM・設計の経験を活かし、プリセールスという次のステップに挑戦しています。ですが、顧客のニーズに合わせた提案をすることが、やはりとても難しいと感じますね。
一例をあげると、ある顧客から「RADIUSサーバを更改したい」という依頼がありました。最初はその言葉の通り、単純に後継機の更改を考えていたのですが、ベテランエンジニアと話していく中で、もっと広い視点で顧客のニーズを考えるべきだということに気づきました。
オンプレからオンプレへの更改だけでなく、クラウド環境への移行も提案が可能です。また、今の現場は自社サービスを提供しているので、それらを組み合わせると、他にももっと多くの選択肢が出てきます。数ある選択肢の中から、顧客のニーズに合わせて最適な提案をする、という点が難しいなと感じていますね。ただ設計ができるだけでは、プリセールスは務まらないなと実感しました。
それができるようになるためには、各選択肢のメリット・デメリットを整理して顧客へ提案することが大切で、膨大な製品知識が必要となってきます。そのため、各社の製品の知識を身に着け、顧客に最適な提案ができるように、日々勉強しています。
今後どのような方と一緒に働きたいですか?
やはり、インフラエンジニアとしてキャリアアップを目指す方ですかね。
ケルンは研修制度も整っており、努力次第で成長できる環境が整っています。実際に、入社するエンジニアは全員、キャリアプランに基づいて参画先が決まっており、エンジニアとしてのキャリアを順調に積んでいっています。
私たちエンジニアは目の前の業務で忙しく、今後のIT業界がどうなっていくのか、トレンドがどう変わっていくのか、その中で自分の市場価値がどのくらいなのか、などについてなかなか情報をキャッチアップするのが難しいですが、代表はベテランのインフラエンジニアでもあるので、俯瞰的な目線でキャリアプランなどもお話ししてくれます。
バックオフィス側で、そのキャリアプランを実現するためのサポートも整っているので、意欲的な方にはぜひ入社してほしいなと思います。
O.Mさん、ありがとうございました!
株式会社CAIRNはどのような会社?
・インフラエンジニアに特化した高還元SES企業です。
・ 契約単価に連動した報酬体系なので評価基準が明確です。
・ITインフラに強い営業網で豊富な案件からプロジェクトを選べます。
・ 独自の研修制が多数あり、学びなおしが出来ます。
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