Floraの髙田です。今日は総務として働いてくれていて、珍しい経歴を持つ松本さんにインタビューしました!
Floraの出会い
髙田:
まず、Floraを知ったきっかけを教えてください。
松本:
Wantedlyです!ちょうどリモートワークを経験してみたいと思っていたんです。前職で自粛期間中リモートワークを経験したらすごく快適で、自分のパフォーマンスが十分に発揮できたことや単純に性に合っているなと思って、本格的に経験したいと思ったんです。
あと、Floraは「データを用いて女性活躍を推進する」Femtech企業で、日本には少ない企業だと思ったんですよ。それで「Femtech」という概念を一緒に確固たるものにしたいと感じて、思い切って応募しました。
髙田:
そうだったんですね。裏話ですが、松本さんから応募が来てプロフィールを拝見した時に、すごくたくさん転職されていて興味が湧いて面談することにしたんですよね。なぜたくさん転職をしたんですか?
松本:
「20代のうちは経験期間」だと思って、様々な業種を経験したかったんです。
壮絶な広告営業
髙田:
なるほど。良ければ順番に聞かせてください。
まず大学を卒業して入社した会社では、どんなことをしていたんですか?
松本:
スマートフォン専用の広告事業で営業を主に行っていました。
無料アプリを制作している企業様や個人開発者様に向けて「この広告システムを導入すると○○円の収益がでるのでぜひ、導入してください」といった営業や「弊社ではこれだけのアプリに導入されているので、広告効果も高いですよ」といった広告出稿側に営業を行っていました。
髙田:
当時の広告の営業ってとても大変だったと思うのですが・・・
松本:
そうですね。すごく大変でした。毎回終電間近で帰っていましたし、会社に泊まることも業界的には日常でしたね。お客さんが夜に活動する方が多くて、問い合わせも19時からたくさん来るなんてこともありました。私は朝に活動するタイプなんで、本当に真逆の生活で身体を合わせるのに精一杯でした。
髙田:
健康面では大丈夫でしたか?
松本:
正直いうと、ダメでした。。。生理も相まって体調崩して休んでいたし、休むことに対してかなり怒られていました。私は体質的にピルが合わないのですが、上司にピルを強く薦められたり、生理痛や熱くらいで休むのは甘えだと何度も言われました。最初は成績が良くて社内MVPを取ったりしていたのですが、自分の身体に合わない生活やストレスが積み重なって、うつ病になってしまいました。その結果、パフォーマンスが急激に落ちて、退職いたしました。
髙田:
結構壮絶でしたね。
松本:
そうですね。大失敗です。でも、今考えると色々と間違った方向に進んでいたなと反省しています。
20代前半の頃、「人に合わせること」「妥協すること」「平均的に何でもできる人」が大人だと思って「社会人になったら我慢しなくてはならない」と本気で思っていたんです。今思うと笑っちゃうんですが(笑)
それで、自分のできていない部分を努力で補わなくては社会に溶け込めないと思って「営業」の道に進んだのですが、私の性格上、本当に合わなかったんです。当時は、単純に向き不向きがあるということが分かってなかったんです。努力すればなんでもできるなんて勘違いしていました。
その結果、自分を追い込んでカラダやココロのバランスを崩壊させて、最初の会社で爆発してしまったという大失敗を経験しました。
髙田:
今はその経験をどう捉えてるんですか?
失敗はしましたけど、この経験は私を強くしてくれたいい経験でもあります。絶望しても見捨てずに支えてくれる人はいるということが分かったので他の人から笑われても罵られても、自分が好きなことややりたいことにただまっすぐに向き合っていけばそれでいいやと吹っ切れるようになりました。家族や友人、お医者様に本当に助けてもらって、今でも感謝してます。
そうしたら、幼馴染から「やっと私の知っている松本に戻ったね」って言ってくれたのが、すごくうれしくて、このまま突き進もうと思えるようになりました。
髙田:
吹っ切れるって大事なんですね。
松本:
本当に大事です。あと、こんな大失敗しても生活できてるので何にでもなれます(笑)。
髙田:
そのあとはどうしたんですか?
松本:
自分を見つめ直して、自分の得意なことを仕事にしようと考えるようになりました。
私の場合、ゲームのRPGで例えると、武器を使って相手に挑むアタッカーではなくて、チームのポテンシャルを上げる魔法や回復魔法が使える踊り子や僧侶タイプなんですよ。雑談の中でアプリ開発のアイディアを提供したり、相手が煮詰まっている資料作りを手伝ったり、日程管理や郵便管理等、苦もなくできることが評価されていたんです。それで、自分の得意なことを伸ばしたいなと思って、バックオフィス系の職種に変更しました。
バックオフィスのプロとして再始動
髙田:
それでは、次の会社ではどんなことをされていましたか?
松本:
医療コンサルティング会社で事務と広報をしていました。
開業したい医師向けに、クリニックの物件探しから開業手続、看護師・医療事務員などの採用をサポートする会社に就職しました。
その中で営業資料の書類作成、会議室の管理、役員の日程管理やメール管理、経営管理資料のサポート、HP管理や動画制作、パンフレットの作成などをしていました。
この会社でバックオフィスの基礎を叩き込まれて、秘書検定の資格も取らせていただきました。
髙田:
結構やりたいことが出来て充実してそうな感じですが、そこから更に転職したいと思った理由はなんですか?
松本:
一度大学の運営を体験してみたいと思ったんです。お医者様とお話しする機会があって、「開業したいと思ったのは大学が起源だ」と仰っていたのが凄く印象的でした。私も「何事も挑戦したい」と思うようになったのが、大学で職員の方の一言がきっかけだったので、人の転機を変えるような教育機関の運営に携わってみたいと思い、都内の私立大学に入職しました。
髙田:
大学の職員ということで、何をしていましたか?
松本:
理工学部の入試の運営と広報活動を主に行っていました。大学の起源についてや学部が何をやっているのか、高校生や教員・保護者の皆様に向けてPRしていました。PR方法については、細かくあるんですが、オープンキャンパスや模擬講義のイベント運営、学部パンフレットの作成、取材対応など多岐にわたっていました。
かなり歴史のある大学ですので、システムが整っていて、マニュアルだらけだったのですが、そこを軸にしていくのは重要だなと勉強になりました。あと、文章の構成などすごく大事にしていたので、学ぶべきことがたくさんありました。
髙田:
そこから更に、今度は大企業へ転職してると思うんですが、それはなぜ?
松本:
単純に大企業を経験していないと思ったからです。ベンチャー、中小企業、学校法人とかなり特殊な環境にいて、私は全部を知った気でいるのか?と思ってしまって。。。私はこのまま年を取っていっていいのだろうかと。私の信念は、なんでも経験したいんでしょ?そこを経験しなくて何になるんだ?と自問自答して思い切って転職しました。
髙田:
そこでは何をしていたのですか?
松本:
営業事務をしていました。公園やビルなどの植栽地を設計・管理する企業なのですが、そこで私は植栽管理部門にいて、木を切ったり植替えをするための申請書や報告書の作成、日程管理などを行っていました。あと、植栽管理って工事の部類に入るのですが、道具など細々したものが多いので、在庫管理などを行っていました。
PCが得意だったので、業務のシステム管理や部内の新システムの開発なども任されていました。本格的なプログラミングではなく、Excelで簡単なマクロ組むぐらいだったんですが(笑)
髙田:
大企業に入ったらそのまま定着する人が多いと思うんですけど、更に転職したのは何故ですか?
松本:
私には大企業に居続けることは絶対に無理だと思ったんです。
年功序列はまだありますし、やはり男性の方が決定権が大きく、ここでキャリアアップや自分がやりたいことや気質的に合ってないと思ったんですね。仕事だから我慢することが大事と言いますが、限度がありますし、私はその我慢の限度が他の人よりも低いんです。
一例なんですが、コロナ過でリモートワークのシステムが中々進まなかったんです。色々と提言しても、協議中だったり前例がないということで却下されたりして。。。コロナという前例がない事態が起きているのに、何で前例で対処しようとするんだろうと常々疑問でした。でも廃止を決定するのは早いんです。役員の一言でその日のうちにリモートワークは廃止になりました。コロナの波は続いているし次の緊急事態宣言の時の対応や感染拡大を防ぐために続けなくてはならないのになと、エビデンスを出しても決定は覆られませんでした。自分でリモートワークを実践してみたんですが、他の方に示しがつかないということで怒られたりもしました。
他にも業務効率化のために色々な事を提言したのですが、やはり責任の所在はどうしても会社になるので、却下されることが多かったんです。そこで私は自分で考えたことが自分で責任を取れないことが我慢できないのだと自覚しました。大企業は向いていないと実感して転職しようと思いました。
スタートアップのFloraに決めた理由
髙田:
Floraを決めた理由を聞いてもいいですか?
松本:
そうですね・・・私も女性の健康課題に悩んでいる1人ですので、そういう方に向けた支援のソリューションを作り上げたいという思いに共感したことは前提で・・・。
はじめに使用期間で「業務委託」で参加してほしいと言われたことが決定打になりました。単純に「あなたのスキルを見せてほしい」と言われているようで、新しいなと思いました。純粋に能力を見てくれる良い会社だなと。。。そして、Floraに入ったら自分自身の成長が会社の成長にもつなげられる会社だと感じて、入社を決めました。
厳しいけど、自分の事や価値を見つけるのも自分次第だし、自身の行動の責任を自身で取ることがこれからの時代それが必要になって来ると感じています。日系企業が悪いということではなくて、私の気質がFloraに合ったので、出会えて本当にうれしかったです。
髙田:
僕は知ってるんですが、読者の方々向けに一応…入社してからはなにをしているのですか?
松本:
一言でいうと「何でも屋」です!
広報、営業アシスタント、秘書業務、人事、経理、法務、庶務、カスタマーサポート・・・
挙げればキリがないですが、バックオフィス全般で「総務」と言えばいいのかなと思います。今まで経験してきた業務が一気にFloraで経験が出来て、とても楽しいです。
最近では、財務にも関わることができて、日々勉強なのですが充実しています。
髙田:
今後は何をしていきたいですか?
松本:
中期的な目標として「Floraの基盤を作ること」「Floraを多くの人に知ってもらうこと」です。まず、Floraはまだ創立してから約3年目で、基盤を作っている最中です。
話は少しそれますが、私の大好きなバレー漫画で「ハイキュー!!」に澤村大地というキャラクターがいます。このキャラクターは目立ったプレイはないのですが、点を取られないようにレシーブやブロックなど堅実にプレイする為、主人公チームの大黒柱を担っています。また常にメンバーを気遣い、時にはフォローやアドバイスをしているので、「この人がいるからチームは前に進める」と思わせてくれる精神的な支柱でもあります。メンバー全員が攻撃型のライバルチームからも「あの人がいるからそのチームは最高のパフォーマンスができるんだ」と一目置かれるくらいです。
髙田:
そういう人がFloraには必要ですね。
松本:
そうなんです!私は大黒柱になるタイプでは一切ありませんが、そうしたチームの基礎やルールを築くことで、Flora全員が前だけを見て走れるようにしていきたいと考えています。そのために、まずは経営者目線に立って法務や財務・労務のルールを明確にしていきたいです。
また、広報に力を入れることによって、Floraを多くの人に知ってもらい、営業や投資など弊社を支援してくれる人が多くなると考えています。人に知ってもらうことは、成長する推進力も加速しますし、大きな起爆剤にもなるはずです。そのための下準備として、ビジネスコンテストや展示会等の出展の準備をしています。
これからもFloraが着実に成長し、Floraが目指す未来を実現できるようにサポートしていきたいです。
髙田:
松本さんは好奇心旺盛ということが、改めて分かりました。
一緒にFloraを盛り上げていきましょう!
ありがとうございました。
松本:
ありがとうございました!