なにをやっているのか
Moonlyは、生理や妊活をサポートするB2Cアプリです。
Wellflowは女性従業員の健康と組織のWell-beingを向上させるB2B2Eサービスです。
- Moonly -
特徴①:豊富なコンテンツ量。計500以上のコンテンツがあり、健康意識が高く他社アプリでは物足りない女性から高い評価を得ています。広告でマネタイズをしている大手アプリと異なり、「ユーザーへ質の高い情報を届ける見返りに課金してもらう」サブスクだけで黒字化しています。
特徴②:パーソナライズ技術。ユーザーの年齢・体重やその日の気分・症状・生理周期などの多様な情報を掛け合わせ、毎日おすすめのコンテンツをレコメンドします。広告枠がない分、ユーザーの行動変容だけに向き合ったUI/UXを設計しています。
特徴③:デザイン。大手アプリとの違いは一目瞭然です。無課金プランもありますので、ぜひインストールしてみてください。https://main.flora-tech.jp/ja/moonly-app
- Wellflow-
特徴①:ワンストップ。月経や不妊・育児から更年期まで、男性の課題も含め全領域に対応。サーベイで健康課題による組織への影響を可視化し、アプリ、研修、制度設計などの伴走支援をクライアント毎に設計し、誰もが働きやすい環境づくりを支援します。
特徴②:公平性。法人向けフェムテックサービスの大半は「オンライン診療だけ」「eラーニング+α」といった機能の限定性が目立ちます。機能が少ないと、一部の意識の高い従業員だけが使い、普及率が伸びません。Wellflowはアプリと研修を体系的に捉え、従業員全員が「健康課題を自覚し、自分に合った対策を見つける」ことをゴールに、意識の低い人から高い人まで、誰でもゴールを達成できるように設計しています。
特徴③:使われ、成果を出す技術。多くの人が活用でき、実際に行動変容に繋がるアプリを提供しています。例えば、ある工場での実証では、アプリ導入によりPMS等が緩和したことで、ミシンを縫う針数が16.3%(2ヶ月)上昇しました。気分・症状の記録、AIチャット相談といった手軽な機能から、オンライン診療・クリニック検索といったハードルの高い機能まで揃っています。
- 新規事業・新商品開発支援 -
MoonlyとWellflowで収集したデータ・ユーザーや、2C / 2B双方で事業を運営しているノウハウを活用し、メーカーを中心とした大手企業の開発支援を行っています。女性の健康に資するプロダクトを共創することで、ユーザーに還元するエコシステムを構築しています。
なぜやるのか
*以下は代表が執筆したものです。
- 原体験 -
私の親しい従姉妹が妊娠合併症に苦しみ、産後すぐに子供を亡くしたことをきっかけに、女性の身体特有の課題が多いことを痛感し、フェムテックに関心を持つようになりました。シリコンバレーに渡航した際の影響から、社会起業を志していたこともあり、2020年12月にFloraを創業し、「Empowering women through data. – すべての女性の“なりたい自分”を実現する」をミッションに事業を展開しています。
- データの性差を解消したい -
日本はもちろん世界的にデータの大きな性差が存在します。例えば、アメリカの運輸省による2013年の研究では、女性ドライバーの死傷率が男性ドライバーに比べ明らかに高いことが報告されています。原因として、クラッシュテストに用いる人形が男性を想定した体格となっていたことから、男性を想定した試験データのみに基づいて製造されていたことが考えられています。他にも、喘息や狭心症の治療法は本来性別で分けた方が適切だったにも関わらず、元来男性向けの治療法を女性にも適用していたことで、改善する割合が女性の方が低かった事実もわかっています。
生理・不妊・更年期などの女性特有課題においては、未だ国際的に研究・データは非常に少ないです。気づけば意図せず男性向きの社会になってしまっていたことから、男性の身体を基準にスタンダードが形成され、適応しない女性が生きづらい構造が形成されてしまっていると、我々は捉えています。
データがなければ、問題の予測・解決の再現性が下がってしまい、女性の社会進出やジェンダーギャップの解消を推進する上で、このような根本的な不平等は大きな障壁になることが予想されます。そのため、データの力で女性をエンパワーするデータ解析に強みを持つ弊社が女性の健康データを集約した「FemTech Big data」を形成し、あらゆる女性の健康問題予測・解決を後押しするプラットフォームの構築を目指しています。
- 「なりたい自分」になれる社会に -
我々は、アプリを通じて20万人以上のユーザーに寄り添い、女性の身体特有の悩みに触れてきました。近年の調査結果が示しているように、本当に多くの女性が何かを諦めたり、妥協している事実が存在します。
育児と仕事の両立ができない、治療するためにキャリアを妥協しないといけない、症状が辛くて現場作業を諦めてしまった...Etc.
数え切れないほどの生の声を耳にしてきました。このような事実は、一部の重い疾患を抱えている人だけでなく、一見普通に見える方であっても実は我慢しているような、非常に一般的なことであり、身体特有の課題を解決することで、本人たちの人生や社会全体へ巻き起こるインパクトは計り知れません。
我々はAI・データといった技術を活用し、すべての女性が自発的な自己実現を達成できる社会を築きます。
どうやっているのか
*以下は代表が執筆したものです。
私は2018年にウクライナから京都大学へ留学するために日本に来て、在学中にFloraを立ち上げ、そのまま日本で事業を続けています。技術者を中心に、欧米のスタートアップでプロダクト開発に従事していた経験のあるメンバーを、母国のネットワークを活用して採用しています。事業開発(セールス・CS)とバックオフィスについては、COOを中心とした日本のメンバーや投資家・パートナーのネットワークを活用し、フェムテックやジェンダーに関心の高い精力的なメンバーを採用しています。
日本チームは大きく東京・愛知・京都に分かれています。東京支店は事業開発のメンバーのみで構成されています。愛知は資本業務提携先の豊田通商株式会社からの出向者を中心に、トヨタグループや製造業など、東海エリアに特化した事業開発を行っています。京都本社は私とCTO、バックオフィスチームとデータ解析チームで構成されています。
国際的な多様性を生かして、英語で基盤を開発することで、スムーズに海外展開を進め、既にベトナムとインドにも進出し、今後現地支店も開設していく予定です。
Floraは多様なバックグラウンドを持ち、豊かな個性を持つメンバーで構成された、日本唯一のグローバルフェムテック企業です。