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高専卒から入社2年目・21歳で執行役員CTOになった経緯と次の目標

KBEの採用担当です!4月1日からCTOに就任した関下さんに、今後の意気込みやエンジニア採用についての話をインタビューしました。

――まずは自己紹介をお願いします。

KBEには元々高専5年生の頃にデータ入力のアルバイトとして入社しました。その後、開発部のエンジニアとしてサーバーサイド、インフラと徐々に担当領域を広げ、そのまま新卒で正社員になってからは、PMとしてチーム育成やマネジメントまで担当しています。

高専から社員0名の会社へ新卒入社。「インタラクティブな開発でお客様と向き合う」エンジニアが感じたKBEの魅力とは | KBE

正社員として入社する前は、完全に独学でバックエンドのアプリケーションエンジニアをしており、インフラやPMなどの知見は入社後に身に着けました。

――入社後のキャッチアップはどうされたのでしょうか。

当時、KBEへ副業で関わっていたAWSの在籍者や、現在シリコンバレーにいる元IBMのインフラエンジニア、ベンチャーCTO経験者の方々にメンターとなってもらい、必死にキャッチアップしました。

具体的には、AWS、Linux、スクラム運用など週ごとにテーマを設けて、勉強会を開催しながら、業務とは別にハンズオンで作っていく形式で取り組みました。毎週1hの勉強会に向けて、業務と並行して勉強し、メンターにサポートしてもらいながら、AWS構成・設計やスクラムの仕組みを1から構築したのは、大きな成長に繋がりました。

――入社2日目にしてマイクロソフト本社と英語MTGを実施されたと聞いたのですが、本当でしょうか。

本当です。researcHRのTeams連携を開発した際、マイクロソフトとのコミュニケーションを取る必要があったのですが、その流れで米国本社(ワシントン州)との英語MTGが必要でした。

それが入社2日目で一人で臨んだ初めての対外MTGでした。「どういった操作をする必要があるか?」の説明が求められ、通訳の方にも助けていただいたのですが、緊張でその日は仕事が手に付きませんでした。。。「午後2時に開催」という時間も覚えています。

最終的になんとか上手く説明できたので良い思い出です。このような機会をいきなり任されるというのは、まさにスタートアップの醍醐味だと思います。

――なかなか、衝撃的ですね。他にも”良い思い出”はございますでしょうか。

これは入社1年目の後半の話になりますが、エンジニアチームが”自分以外ほぼ全員入れ替わる”といった経験をしました。

弊社では、フルリモート×業務委託によって開発チームを作っているのですが、会社フェーズの変化などもあって、創業初期メンバーのコミットが連続して下がった時期がありました。

そこで「組織の上位20%に合わせる」というルールを定め、そのエースの人材達がパフォーマンスできるよう、組織を作り直しました。「コミットが落ちてきたメンバーの契約を本当に終了してもよいか?同時並行でどのように採用を走らせ、どのようにスキルを引き継ぐか?」をCEOと日々議論し実行しました。

【フルリモート×業務委託でチーム構成】東工大・高専発ベンチャーの組織文化とは? | KBE

ただ、創業初期の方々も半年間ばっちりパフォーマンスしてくれていましたし、自分を育ててくれたメンターでもあるので今でも非常に感謝しています。業務委託によって開発チームを作る以上、半年程度のPJ型になり、一定数の入れ替えは常に発生するくらいが組織として健全な姿なのかなと考えています。

――KBEではPMとして、フルリモートでのマネジメントも担われてますが、こちらも初のご経験でしょうか?

初めての経験です。入社した年の4月からPMを兼任しました。当時は代表がPMを兼任しており、その仕事をオフロードしたいという目的もあったかと思います。

もちろん不安ではありました。ただ、やってみよう、任されてる・期待されている感に応えたいなと言う思いの方が強かったです。

フルリモート×業務委託のチームということで、マネジメントも手探りですが取り組んでいます。特に困るのはメンバーからの報告が無い場合です。この辺りは定例会議や報告ルールを徹底させつつ、自社開発のツールも活用しながら、週次での進捗確認・メンバーへのインタビュー・コンディション分析をSlack完結で行っています。

CTO設置の背景とは?

――CTO打診時の関下さんの心情について聞かせてください。

率直にこれまでと違う緊張感があるなと感じました。PMと執行役員CTOの最も大きな違いは、開発サイドだけでなく「会社の経営」にコミットするかどうか、という認識を持っています。

正直な所、不安が無いわけではありませんが、CEOと「1年経過して機能しなければ辞める」という約束をしていて、個人的には〆切感があると、ポジティブに捉えています。

――CEOとの役割はどう棲み分けていく予定でしょうか?

主に、ビジネス面とテクノロジー面での棲み分けになると思っています。

ただし、そこまできれいに2つを区分することは難しく、今まで自身が経験してきたPM業務では、いかに要望に早く答えるかや、内部のマネジメントに注力してきましたが、今後は「ビジネスKPIへの寄与度」を意識した振る舞いが期待されていると考えています。また、外部から人材を採用したり情報を取り入れ、組織や仕組みをつくることも自分の担当領域になるという認識です。顧客や株主、KBEと連携する外部パートナー等のステークホルダーとのやり取りもテクノロジー面では自分が面に出ることになると思います。

CTOの関下さんが目指す次の目標

――前回のインタビューでお話しいただいた「CTO就任」の目標を早くも達成されましたね!関下さんの次なる目標を教えてください。

上記でも述べた通り、「経営メンバーとして」会社の成長に貢献できることを示したいです。

これまでは良くも悪くもワントップの会社で、「CEOと働きたい」という人が多かったと思いますが、今後は「CTOと働きたい」と思ってもらえるような存在になりたいです。

――最後にCTOとして、会社やプロダクトをどのようにリードしていきたいですか?

技術面ではもちろんですが、ユーザー数や導入企業等、会社のKPIに紐づく機能やプロダクトをしっかり実装していくエンジニア組織を作りたいです。KPIを常に意識し、納期や目標を達成するためにスプリントを組んだり、会社のフェーズに応じて新しいエンジニアを採用したりといった形で貢献していきたいと考えています。

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