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こんにちは、ヘルスベイシスの採用担当の小林です。
先日、第35回、介護福祉士国家試験が行われました。受験者数が、過去10年間で2番目に少ないと話題になりましたが、今回は、介護福祉士の国家試験について解説をしていきます。
介護福祉士試験 2023 何が変わる?
2023年の介護福祉士試験は、以下3点が変更になります。
・科目の出題基準
・出題数
・出題の順番
まず科目の出題基準は、社会的な重要度や現場での重要度が増している内容にシフトしています。具体的には、チームマネジメント、認知症ケア、地域ケア、現場での実践力の向上などが挙げられます。現場をまとめる能力、高齢化社会に伴う認知症への理解、知識を実践するための実践力などが重要視されているということです。
次に出題数については、「人間関係とコミュニケーション」が2問から4問に増え、逆に「コミュニケーション技術」が8問から6問に減りました。コミュニケーション技術単体だけでなく、人間関係を意識したコミュニケーションが重要といった認識の変化からこのような出題数の変更があったのかもしれません。
出題の順番については、午前重視になりました。具体的には、例年までと2023年はそれぞれ以下のようになっています。
【例年まで】
午前:110分
①人間と社会の領域
②介護の領域
③こころとからだの領域
午後:110分
④医療的ケア
⑤総合問題
【2023年】
午前:120分
①人間と社会の領域
②こころとからだの領域
③医療的ケア
午後:100分
④介護の領域
⑤総合問題
「介護の領域」と「医療的ケア」の午前と午後が入れ替わり、時間も午前が120分と長くなっています。逆に午後の時間は100分に短くなっています。多くの人にとっては、難しい科目が午前に集中したと言えるでしょう。
介護福祉士 何割で合格?
介護福祉士の合格ラインは、60%以上です。また11科目中0問正解の科目があるとその時点で不合格になります。全体で60%以上正解し、なおかつ全科目で得点しなければならないということです。ちなみに、11科目は以下です。
人間の尊厳と自立(2問)
人間関係とコミュニケーション(4問)
医療的ケア(5問)
発達と老化の理解(8問)
コミュニケーション技術(6問)
介護過程(8問)
介護の基本(10問)
認知症の理解(10問)
障害の理解(10問)
社会の理解(12問)
こころとからだのしくみ(12問)
生活支援技術(26問)
総合問題(12問)
上記は2023年の配分です。上でもご説明した通り、例年は「人間関係とコミュニケーション」が2問「コミュニケーション技術」が8問でした。問題数が少ない科目は間違えるリスクが大きいので、確実に得点していく必要があります。
ただし問題数が多い科目の方が勉強した際に全体の得点が上がりやすいため、結局のところ全体をしっかり勉強しなければならないことは変わらないでしょう。
介護福祉士の合格率は?
介護福祉士の合格率は、例年約70%程度です。過去10年の合格率は以下のように推移しています。
合格率の推移を比較すると、10年ほど前の方が難易度は高かったと考えられます。もしくは、以前の方が受験者数が多いことから記念受験のような人も多かった可能性もあるでしょう。いずれにしても過去よりも合格率が上がっています。
介護福祉士 ケアマネ どっちが難しい?
介護福祉士とケアマネを比較すると、ケアマネの方が難易度が高いです。介護福祉士の合格率は70%程度でしたが、ケアマネの合格率は10~20%程度です。また介護福祉士の受験資格は実務経験が3年以上であるのに対し、ケアマネは5年以上になります。
試験の回答方式も介護福祉士が1つだけ選択する方式であるのに対し、ケアマネは5つの選択肢から選ぶ方式です。ちなみに、ケアマネの過去の合格率の推移は以下のようになっています。
上で介護福祉士の数字をご紹介しましたが、合格率の違いは明らかです。またケアマネは介護系資格の中でもっとも難易度が高いと言われています。
介護福祉士 どのくらい勉強した?
介護福祉士に必要な勉強時間は、250時間ほどと言われています。勉強期間としては、3ヶ月~6ヶ月程度とされています。1日あたりの平均勉強時間は、1.5時間~3時間程度です。
ただしもともと学校で福祉の勉強をしていた人や、実務経験の多い人は有利な面もあるでしょう。また勉強が得意かどうかも大きく影響してくるはずです。そのため、勉強時間の個人差は大きいと考えられます。
介護福祉士何回でも受けられる?
介護福祉士は何回でも受けられます。ただし費用や受験の手間がかかり、また年に1回しか試験がありません。なるべく少ない回数で合格できた方が当然好ましいでしょう。ちなみに費用は、2020年までは15,300円、2021年からは18,380円です。
介護福祉士はどんな人に向いている?
介護福祉士に向いている人の特徴として、以下が挙げられます。
・人と関わって仕事をしたい
・気配りが得意
・体を動かす仕事をしたい
・責任感がある
・人に尽くす意識が強い
介護福祉士は個人で動くことは少なく、基本的にチームで仕事をします。顧客も施設の利用者などなので、常にコミュニケーションを取って触れあいながら仕事を進めるということです。
次に介護福祉士は利用者の方が求めていることを察し、実行に移すことが重要です。すべての要望を利用者が伝えることは難しいため、介護福祉士が気配りする必要があります。
介護福祉士は体を動かして仕事をすることが多いです。デスクワークのようにじっとしているよりも、体を動かして働く方が好きな人に合っていると言えます。ただしあまり動きたくない日などもあるかもしれないので、そういった大変さはあります。
介護福祉士は利用者の方の世話をしますが、世話の内容によっては利用者の命に関わる可能性もあります。責任感を持って対応する必要があります。また利用者の方のために働く意識が重要なので、もともと人に尽くすのが好きな人に向いていると言えます。
最後に
高齢化社会により注目が集まる介護福祉士国家試験ですが、その需要は徐々に増えつつあります。
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