元々ブライダル業界で長く働いていて、たくさんの結婚式を担当し、式場支配人やマーケティングの業務も任せていただいていました。激務ではありましたが、それ以上にやりがいもとても感じていました。結婚して子どもも生まれたのですが、ブライダル業界の働き方では子供との時間は十分に取れず、毎日夜遅く帰って寝顔だけを見る生活をしているうちに「本当にこのままでいいのか、、」と考えるようになり転職しました。
転職した企業はプログラミングスクールを運営している企業でした。
セールスグループのマネージャーとして営業戦略や売上管理、人材育成を担当し、それまでの経験を生かしながら新しい業界で挑戦できることに面白さは感じていました。さらに、完全在宅勤務となったことで働き方がガラリと変わり、仕事の合間に家事ができるようになったり、子どもと一緒にご飯を食べる時間ができたりと、家庭とのバランスという点でも理想を叶えられたと思っています。
ただ1点だけ「やりがい」という点で物足りなさを感じていました。
プログラミングスクールで学ぶ人の人生が変わる瞬間には立ち会えないのです。企業と人のご縁は結びましたが、その人の未来が幸せかどうかはわからないのです。私にわかるのは入会した人の数や率といった成績(数字)です。仕事を通して感動で心が震えることは無くなってしまったかもしれない。。。
そんな気持ちでいたある日、息子から保育園の課題ということでインタビューを受けました「お父さんの仕事ってなに?仕事楽しいの?」ハッとしました。すぐに答えることができなかったのです。
おそらくウェディングの仕事をしていた頃であれば「楽しいよ!」と、即答していたと思います。子どもに胸をはって仕事の話ができないなんて父親として格好悪いな、そう思っている自分に気がついてしまったのです。いくら残業が少なくて在宅勤務で家族との時間が充実していても、親として仕事も全力で楽しんでいる姿は見せれていない。そんな自分は自慢の父親になれるのだろうか。薄々違和感を感じていた自分の気持ちを認めざるをえなくなりました。
やっぱり楽しいと思える仕事がしたい、生き生きと頑張っている姿を子どもに見せたい。そんな気持ちから2度目の転職を決意しました。
初めは、転職エージェントにいくつか登録をして、求人紹介を受けていたのですが、こちらの希望条件などを踏まえた上で、年齢や経歴から「おそらくこの企業なら採用してくれるだろう」という視点でしか求人紹介をされていないと感じることが多かったです。それが転職エージェントの仕事なのですから仕方のないことかもしれませんが、今回の転職の大きな理由でもある、本当に求めているやりがいや事業の面白さといった視点で「ここだ!」と納得ができる企業にはなかなか出会えずにいました。
そんな時にWantedlyでハイパードライブを発見しました。Wantedlyは自分の転職スタイルにとても合っていました。
上辺の条件ではなく、その企業らしさや事業への熱量を企業の人の発信する言葉でしっかり感じられました。面白そうだなと感じたら、直接企業の方とコミュニケーションを取ることができるので、エージェントのように自分と企業の間に誰かが入らない分、偏ったフィルターがかからずに本来の企業の姿を自分なりに判断できたことがよかったと思っています。中途入社した人がリアルに感じていることや、新卒でどんな経験をしているかなど、さまざまな人の視点で企業の中のことについて、細かく書かれています。求人票では拾いきれない情報を事前に知ることができるので、ある程度志望度が高い状態で面談に望むことができました。
実際の面談では、驚くほど真っ直ぐになんでも話してもらえました。
共感するという視点で求人探しができる媒体といえども、企業側は表面上でいくらでもよく見せることも出来るはずなのに、ハイパードライブはそんなことが全くなかったです。入社するかどうかもわからない私に対して、業績などの情報も開示してくれました。どんな相手にも包み隠さず、裏表なく対応してくれる環境なんだろうと、働く姿も想像することができました。
オファー面談まで和やかに進み、入社後もギャップなく働けています。
面談や選考の中で、業務のことだけでなく、子どもがいるパパママ社員の人たちが、どんな働き方ができているのかもしっかり聞いていたので、仕事と家庭の両立もイメージ通りにできていると思います。
担当業務に関しては自分の想像をはるかに超えた、大きなプロジェクトを担当しているので、機会があればそのことでまた書きたいと思います。
今回の転職で私は、大きな「やりがい」とそのことによる楽しさや自信のようなものを手にしたと思います。それは条件の高さに惑わされずに企業の魅力を見つめた結果だと思っています。正直に言えば、内定していた他社の方が条件では優っていました。でも、その条件を上回る評価を得られるよう努力すれば良い。転職は条件を上げるためにすることではなく、自分らしく人生を豊かにするために選択するものだと、今回の企業選びで実感しています。
息子に聞かれたら即答します「お父さんは今、仕事が楽しいです!」