1
/
5

非効率を経験することの重要性

こんにちは!
オータム代表取締役の内山です。

今回は”非効率を経験することの重要性”についてです!

仕事も日々の生活も、なるべく効率のいい方法で物事を進めていきたいのは当然です。
仕事においては非効率的な仕事のやり方を続けていては単純に生産性が低いですし、日々の生活でもスマホやパソコン、インターネット環境のない生活はもう想像がつかないと思います。

ちなみにスマホが普及し始めたのは私が大学生の頃で、私自身は社会人1年目にやっとガラケーを卒業しました。
それまでは携帯でPCと同じようにWebサイトを閲覧して情報収集するということは考えられませんでしたし、スマホが普及し始めた当時はまだまだ通信環境も悪いうえ、またUI/UXも最適化されておらず、快適なネットサーフィンはスマホでは難しかったです。

この頃を振り返って「今はいいよねー」とか言うとおじさん認定されちゃいそうですが。。
でも実際に私が社会人1年目の頃はスマホの地図アプリは精度が低く、それを頼りにしてしまうと道に迷う可能性があるので、新規の営業先に行くときは地図を紙で印刷して持っていくことが義務付けられていました。

もちろん技術の発展によってインフラ環境が改善されているのは素晴らしいことなので、わざわざネットやスマホのない環境に身をおいてみて、そのありがたさを感じるべきだとは思っていません。

ただ仕事にしろ、スポーツにしろ、技術や知識を用いて高みを目指す過程においては必ず非効率を知る必要があると思います。

効率的なやり方には、背景に非効率を排除するために試行錯誤した歴史があります。
効率化とはすなわち、不要な工程の除外/自動化、または単純化だと思います。
全体のフローにおいてどこがボトルネックになっているのかを洗い出し、本当に除外や単純化をして問題ないかを検討し、実際にフロー化して検証をして初めて効率化が図れます。

こうして効率化が図られたフローは生産性が高く、組織ベースでは間違いなくメリットが大きいのですが、個人にフォーカスしてみると必ずしもそうとはいえないのが実際です。

効率化のための試行錯誤を経験したひとからすると、全体のフローを理解したうえでなにが非効率的で、それを改善するためになにを除外・単純化したのかがわかっているので、改善後のフローを実行しているなかでも構造的な全体理解ができています。

しかし、「非効率的なやり方=全ての工程を実行するやり方」を知らないままに効率的なフローに慣れてしまうと、全体像を理解していないがために、その業務が「どんな目的で」「誰のために」やっているのかがわからず、納品物のクオリティの合格ラインが理解できなかったり、より良いものを作ろうという基準が持てなくなってしまいます。
さらにイレギュラーが発生した際に、決められたフローだけしか経験していないと業務の修正対応ができないこともあります。

よく新人教育において、明らかに非効率なことを繰り返し指示することがあります。
正直、教える立場からすると効率的なやり方だけ教え込んで、ひたすらフロー化された作業を繰り返してもらったほうが楽なんですが、これには組織内で確立された効率的なフローを経験する前に、業務の全体フローを知ってほしいという狙いがあります。
一見すると時間のかかることを無駄にやっているように感じても、長い目で見ると必ず本人の成長に繋がると考えるからです。

しかし、一般的に効率化されたフローをあえて無視して非効率的なやり方から教えられると、教えられる側はその目的を理解できずに業務指示への理不尽さを感じることもあるかと思います。
ただ、その背景には上記のような考え方がある可能性を理解していると、素直に頑張るモチベーションが持てると思います。
”非効率を経験することの重要性”を理解していることで成長につながるということです。

日々のちょっとした業務のなかでも、目の前の業務内容だけでなく、その背景や目的を考えるとクオリティがひとつ上げられるかもしれませんね。
構造的に物事を捉える練習にもなると思うのでぜひ意識してみてください!

このストーリーが気になったら、遊びに来てみませんか?
自社教育カリキュラムでゼロからWebエンジニアに!ポテンシャル採用中です!
株式会社オータムでは一緒に働く仲間を募集しています
4 いいね!
4 いいね!

同じタグの記事

今週のランキング

内山 拓哉さんにいいねを伝えよう
内山 拓哉さんや会社があなたに興味を持つかも