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67kmの山道…過酷なレースに“会社の行動指針”を信じて挑んでみた 本番編

※この物語は、ハーブ健康本舗(以下「ハーブ」)社員・住吉が、会社が規定している「行動指針」の真の価値を問うために挑んだ、過酷な挑戦の軌跡である…。

目標は高く明確にする!というハーブの行動理念のもと、MIZUKAMI MOUNTAIN PARTY(水上マウンテンパーティー)というトレイルランニングの大会に出場することを決めた住吉。コースは過酷な山道、全長67km!

2020年7月の[決心編]から約8ヶ月の時を経て、いよいよ本場!果たして完走できたのか…一部始終をお届けします。

※記事内でMIZUKAMI MOUNTAIN PARTYホームページに掲載されている写真を使用しています。個人情報への配慮から一部加工をしております。

【売上とコストを意識】会社の「売上」と「コスト」を意識して仕事をし、利益を最大化する

クレド第13条
[売上とコストを意識]より売上-コスト=利益です。だから私たちは、目の前の仕事をやりながら「売上を上げる方法はないか?」「コストを下げる方法はないか?」考えます。売上アップやコスト削減のアイデアを思いついたら、文書にまとめて会社(上司)に提案します。売上アップやコスト削減の意識を持って目の前の仕事に取り組むことが、会社と自分の成長につながっていきます。

大会本番前日、受付のため開催地である熊本県水上村へ。

実は今回、もともと予定していた67kmのコースが変更となり、走行距離が62kmになったんです。また、このコース変更により「前回大会時に比べ山の急斜面登り坂が少し減った」との情報も。本番前、走り切れるか自信喪失しナイーブになっていた私としては、正直「ラッキー( *´艸`)」ではありましたが、そうは言っても60kmを超す距離なので、油断せず気を引き締め、受付を済ませました。

この日は友人が予約してくれたコテージにお泊まり。私が出場するロングコースは翌朝4:50~5:00のスタート(コロナ禍で密を防ぐため、参加者を複数の小グループに分けて順々に走り出す形式)で、コテージからスタート地点までの移動を逆算すると、起床しないといけない時間はズバリ深夜2時半…。普段だったら間違いなく布団の中で熟睡してる!

平日の勤務時間とはおおいに異なるタイムスケジュールの中、意外と大事なのがクレドの[売上とコストを意識]の考え方。もちろん走るだけで売上増になったりはしませんが、“利益の最大化”を目指して行動を決め実行していく点は、非常に深い関連性を感じます。

○売上アップ=モチベーションを高める、深夜に身体を起こして動けるようにする
○コスト削減=走ること以外の時間を極力減らす

限られた時間の中、スタート直前の行動によってレース結果が左右されます。スタート直前にバツグンのコンディションになるよう、私物は寝る前にキレイに整理し、レースウェアを着たまま寝て着替えの時間を割愛する等、その分走る前の食事やウォーミングアップに時間を使い、またいつも以上にポジティブな言葉遣いをしてモチベーションを上げるよう心掛けました。

【チームワークを重視】メンバーと「切磋琢磨」し「チームワーク」を重視する

クレド第14条
[チームワークを重視]よりチームメンバーは、理念とビジョンを共有する仲間です。仲間とは、共に競い合い、励まし合ってお互いを高め合う「切磋琢磨」の関係を築き、「チームワーク」を重視して仕事をします。また、チームの目標と、チームにおける自分の役割や責務を、常に意識し、お互いの強みを高め合い、弱みを補完し合って、チームとして相乗的な力を発揮できるチーム体制を構築していきます。

そんなこんなでいよいよ本番。朝5時の山の様子はというと…。

真っ暗!必携品であるヘッドライトを点灯してのスタートになります。

繰り返し書いている通り、MIZUKAMI MOUNTAIN PARTYは山を走るレースですので、スタート後しばらくすると山道に突入することになります。数十分で急に太陽がのぼる訳もなく、ヘッドライトの灯りを頼りに暗闇の山道を進みます。

迷子者が続出するこの時間帯は、参加者どうしのチームワークがいかんなく発揮される時間帯でもあります。非常に道に迷いやすい中、コースマップを頼りに進むのですが、「こっちが正しいルートです!」「ここ足元悪いので気を付けて!」と声を掛け合うんです。

もちろん競技ですので、参加者どうしはライバルでもあるのですが、トレイルランニングでは、山という過酷な環境で、命に関わる怪我や事故につながりかねないからこそ、ともに競い合うだけでなく、助け合う精神が根強くある競技でもあるのです。

実際に私も、ずっと走り続けて心が折れそうになったり、集中力が切れてこけそうになったりした時、「大丈夫ですか?」「休憩地点までもう少し!」「頑張りましょう!」と、たくさんの温かい言葉をかけられましたし、逆にきつい登り坂で近くを走っている方に声をかけて、一緒に登り切る場面も多くありました。普段見知らぬ人に率先して声をかけることは無いのに、競技中は自然と声をかけることが出来るんですよね…。

個人競技である一方で、「完走する」という共通の目的を達成できるよう、ひとつのチームとして走ることができるトレイルランニングは、とても魅力的に感じます。

【ホウレンソウの徹底】円滑な業務を推進するため「ホウレンソウ」を徹底する

クレド第15条
[ホウレンソウの徹底]より報告・連絡・相談はとても重要な基本業務です。私たちは円滑な業務を推進する為に、上司・部下・先輩・後輩と「ホウレンソウ」を密に行います。報告は「口頭が良いか」「文書が良いか」状況に応じて判断し、連絡は要点を整理して分かり易く伝えます。また、自分で判断できる事、判断できない事を区別し、判断できない事は、事前に上司に相談します。

トレイルランニングの大会では、携帯電話が必携品として、ルール規定に明記されています。これもまたトレイルランニングの特徴ですが、山の中で迷ったり怪我したりした場合、取返しのつかない事態になることが想定されるため、そうなる前に大会本部へ早急に連絡できるよう、常に携帯電話を所持しておくことが求められます。

正しい情報をスピーディーに得ることで、適切に、そして迅速に、必要な判断や対応が出来る…これはトレイルランニングに限らず、業務を円滑にするためのホウレンソウにも当てはまります。報告・連絡・相談がいかに重要な基本業務であるか、身に染みて実感します…。

迷子や怪我の時だけ報告するのではなく、友人たちに近況を適宜報告するのにも携帯電話は欠かせません。特に長い距離を走るレースの場合、ゴール時間が不明瞭なので、「エイド」と呼ばれるコース途中の休憩地点では、必ず一言LINEを入れるようにしました。返信で「がんばれ!」と返ってくると、どんなに疲れていても元気が出て、「もうひとふんばり」と思えてくるから不思議です。

【私たちの使命】私たちの使命は、お客様に期待を超える「喜び」と「感動」を提供することです

クレド第1条
[私たちの使命]より私たちの使命は、美と健康に役立つ、独創的な商品とサービス(ユーモアと効果をテーマとしたハーブブランド)を創造し、それを求めるお客様に提供することで、期待を超える喜びや感動を感じていただくことです。そして、その結果としてお客様より圧倒的支持を受けることです。私たちはこの使命を、プロ意識を高く持って、妥協せず、明るく楽しく実現していきます。

たくさんの人に支えられている中とはいえ、やっぱり62kmは伊達じゃない…。「ここ本当にコースなの!?」と叫びたくなる(何なら実際に叫んだ)過酷な山道や岩場に遭遇する度、何度も心が挫けました。

40km過ぎに蓄積された足へのダメージが辛すぎて、その場にへたりこんでしまいました。無理して怪我したら一大事、いったん休もう…と思って、リュックの中に忍ばせていたおにぎりを食べながら、山中で小休止。自分の好きなタイミングで飲み物や食事を補給できるのも、山のレースならではの光景です。

足を休ませ、小腹を満たしながら、ふと趣味でマラソンを始めたばかりの頃を思い返していました。そういえば走り始めたばかりの頃は公園を2km走っただけでヘトヘトで、でも友達についていくがままに練習を始めて、その内に山を走る競技――トレイルランニングがあることを知り、しんどい経験もしつつ、いつの間にか60km近くも走るようになって…まるで死ぬ前の走馬灯のように(縁起でもない!笑)フラッシュバックしてきました。

ここまで頑張ってきたのってなんでだっけ…と考えていくにつれ、ランニングを通じて知り合った、たくさんの友人たちの影響が大きいことに気付きました。皆とても足が速く、長い距離をしっかり走り抜き、どんなにきつくても笑顔でゴールして、すごい結果を出している人ばかり。何より全員努力家なんです。努力している人ってすごく尊敬できるし、ポジティブな気持ちをもらえます。だからこそ、同じ目線で競技に取り組みたくて、一緒に走りたくて…。

そんな風に、誰かに影響を与える人に、自分自身も憧れていたんだと思います。

人に影響を与えるというのは、並大抵のことではありません。ハーブ社員の使命として掲げられている「喜びと感動を提供する」「その結果として圧倒的支持を受ける」ことも同様、日々の絶え間ない努力の先に生まれるもの。不思議と、ランニングと仕事がリンクし、課せられている使命の重さを再認識することも出来ました。

「せっかくここまできたんだから、しっかり完走して、誰かの心に少しでも響けば…!」おこがましい発想かもしれませんが、なんとか気持ちを持ち直し、再度走り出すことに。山道を抜け、大きな橋を抜け、桜並木を横目に走り続けました。

そして…。

ついに……!

ついに………!!

完走しました!!!

かかった時間は、11時間10分23秒…11時間以上も走り続けたら、そりゃ疲れるはずです…。普段以上に頬のあたりが痩せこけた気が…(笑)。

実際にクレドの指針通りに行動して、今まで出来なかったことに挑戦し、その成果を見てクレドの真価を問おう!…で始まったこのブログ企画、色々ありましたが、無事に完遂することが出来ました。

おしまいに……【素直な心、向上心、感謝の心】どんな時も「素直な心」、「向上心」、「感謝の心」をもって仕事をする

クレド第22条
[素直な心、向上心、感謝の心]より素直な心とは、自分も含め、目の前の現実をありのままに、正しく認めることのできる心のあり方のことです。これはプロを目指す上でとても重要な要素の一つです。素直で向上心のある人は高い吸収力を持っていますので、新しい事をどんどん吸収し成長することができます。また、「ありがとう」という感謝の言葉を、積極的に発信し、仕事と人生に良い循環を生み出していきます。

ここからはレースのあとがきとして。

完走後、改めて振り返ってみたのですが、正直“運が良かった”と感じています。第一に、[一転編]でも書いた通り、時期が9月から3月に延期されたことで、涼しい気候の中でのレースだったこと。第二に、直前のコース変更で走行距離が67→62kmに減った上に急激な坂が減ったこと。この2つの要因は、完走という成果に大きく影響しています。

一方で、大会までの自分の練習状況を振り返ると、もともと決めていた通りに練習メニューをこなせてはおらず、日々の業務の忙しさにかまけて、土日の練習もついサボってしまうことが多々ありました。状況によっては完走は厳しかっただろう…と思うと、反省点も多いレースでした。

ただ、今回人生最長距離である62kmを完走したことで、少なからず自信につながってもいます。それに、自らの課題をクリアすれば、さらに上の目標への挑戦も出来るんじゃないか、という前向きな気持ちも生まれています。もちろんランニングは仕事ではなく趣味の範疇ですが、せっかくここまで力をつけたので、楽しみながらも、さらに出来ることを増やしていきたいし、ランニング以外でも、思い切って挑戦する姿勢を大切にしようと思えるようになりました。

また、もうひとつ強く感じたのが、周囲の人のサポートの力でした。レース開催に向けた準備から当日の選手への細かいご配慮に至るまで、大会スタッフの方々には本当にお世話になりました。それに、一緒に練習に付き合ってくれたり、大会当日にあたたかい声をかけてくれたりした友人たちにも、感謝の気持ちでいっぱいです。ずっと応援してくださった村民の皆さん、大会を盛り上げてくださったMCの方、素敵な写真を撮っていただいたカメラマンの方…たくさんの方との関わりによってこの大会に参加出来たこと、独力で完走は出来なかったことを、心の底から実感しています。

たくさんの学びがあった今回のMIZUKAMI MOUNTAIN PARTY。皆さんも興味があれば、大会のHPをのぞいたり、トレイルランニングの世界に足を運んだりしてみてくださいね!

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