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加計呂麻島へのお引越しは、初心に帰る引越しとなりました。

加計呂麻島(かけろまじま)は、鹿児島の離島・奄美大島からさらに船に乗って辿り着くまさに「離島の離島」です。

これまでに、加計呂麻島の引越し・物流案件は何度も実施してきましたが、私自身が加計呂麻に来島するのは、約4年ぶり。今回の加計呂麻滞在では、引越し業務だけでなく、昔弊社を使ってくれたお客様とあったり、一緒にご飯を食べたり、集落を回ったり、充実の滞在となりました。

中でも引越し業務は「The離島引越し」と言えるような、お客様から喜んでもらえる引越しが実施でき、私としても初心に帰るような時間となりました。


※来島したスタッフは、全員直前にコロナ感染症の陰性証明もしくは抗原検査陰性であることを確認したのち、島の集落からの許可を得て業務を実施しています。

集落は、トラックギリギリ。

加計呂麻島の集落の中は、ひじょう〜に!道が狭いです。今回もトラックがギリギリ入る道幅でした。

多くの集落の入り口には、大きなガジュマルがあって、運送業者としては、このガジュマルをくぐり抜けて集落に入っていけるかがいつもドキドキです。

引越しのトラックがついたら、集落の方々がゾロゾロと、、、

トラックの「ブロロロ・・・」という音が集落に響き渡ると、ゾロゾロと住民の方々が集まってきました。「引越しは集落のみんなで手伝ってやるもの」という文化が残っていて、お手伝いに来る方々には、本当に暖かくサポートいただけました。

バスの運転手さんが休憩中に20分だけ手伝ってくれたり、市場で働く人が少しだけ顔を見せてくれたり、助け合うことや気を掛け合うことに対して、すごくフラットな空気があるように思います。

引越しが終わったら、お祝いに「あさがお節」を。

奄美民謡を愛する、弊社のスタッフまさやにより、民謡の「あさがお節」を唄ってもらいました。あさがお節は、本来引越し祝いというより、新築祝いの唄のようですが、新しい門出をお祝いさせていただきました。

「どこでやるか」集落で演奏するからこその感動がある。

民謡はいいですね。三線のピンピンとした響きに、暑さがスーっと涼しくなるような、気がしました。

これは、この集落で演奏したから浸れたという側面が間違いなくなると思います。最近私が大事にしている、研究している価値観として、「何を言うかより、誰が言うか。」もいいけど、「誰と言うか。そして、どこで言うか。」という考え方があります。

この快晴の加計呂麻島で響き渡った三線の音色を忘れないと思います。

集落は50人くらいの世界。コミュニティがコミュニティ足り得る人数。

加計呂麻は、一つの集落辺りだいたい50人程度の人がいるそうです。(小さな集落だと10人程度〜大きな集落は150人程度)この50人規模というのは、コミュニティがコミュニティとして機能する、ちょうどよい人数であると、何かの本で読んだことがあります。これ以上の人数だと、もっとルールを整備したり、制度を作ったり、組織を管理する必要が出てくるようです。小さなコミュニティだからこそ、暗黙のルールの中で助け合う文化が残っていて、自分としてはとても居心地の良さを感じます。

ベンチャー企業でいう49人の壁と似ている。

ベンチャー企業でも、49人の壁*とか、50人の壁とか言いますが、それと似ているような気がしました。これ以上人数が増えると、人事制度を整えたり、管理体制を整えないと、組織がうまく成長しないと言われています。

*この49人の壁というは、一人がマネージメントできるのが7人までで、その7人が観れるのが7人としたら、3階層の組織となった時の人数が49人で、トップのリーダーがコミュニケーションをとれるのは、2階層下が限界だという考え方が元になっています。

アイランデクスも50人くらいの組織を目指しています。

最近初心に帰って考えていることが、組織をあまり大きくする必要はないってことです。過度な制度を作らなくとも、コミュニケーションで解決できるような良質の人間関係のある会社を作りたいと思っています。採用サイトであるWantedlyで掲載しておきながら矛盾しているようなのですが、そう思っています。

市場としても、20億円程度の市場と見ていて、50人であれば一人当たり4000万円のバリューを出せば良いという計算になります。人数感にはあっていると思います。

無理に拡大して、お隣の市場を荒らすようなビジネスモデルではなく、必要なことを、必要な分だけ提供するようなビジネスモデルが真にSDGs的なんじゃないか、とも思っています。


写真は、奄美のガジュマルの木のしたで。また来ますね。


とりあえず今日はここまで。

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