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Why UPDATER? // 気候変動を止めるためにできることは全てやる

今回は、留学生としてロシアから来日し大学・大学院を卒業したのち、楽天を経てUPDATERへジョインしたFajst Valeriya(レイラ)さんにお話を伺います。レイラさんは、プライベートでは給水アプリ「mymizu(マイミズ)」での活動を行うなど、気候変動に対して志高く取り組んでいます。

日本に行きたい!強い想いで進んできた

ーまずレイラさんが日本に来た経緯を教えてください。

2014年に日本に来ました。元々は日本のアニメから入って、日本語を勉強したり歴史や社会を学ぶうちに日本に住みたいという想いが強くなり、高校を卒業したら日本に行きたいと思っていました。

調べていく中で日本の国費留学生の仕組みを知って、高校卒業のタイミングで受験したのですがその時は落ちてしまい、一度ロシアの大学の日本語学科に入学、次の年に再チャレンジして無事合格しました。

国費留学生は1年目にまず予備教育を受けます。そこでも努力したので、東大の言語情報科学に受かり4年間勉強しました。この奨学金は大学院も延長出来る可能性があったので、延長にも挑戦して、大学院に残って研究を続けました。卒業後は楽天に入社しました。

言語とデータを掛け合わせデータアナリストの道へ

ー楽天ではどんな仕事をしていたのですか。

モバイル事業の伝送という、基地局を設置する部署で働いていました。モバイルのネットワークは、基地局と交換機を伝送路で結ぶことで成り立っているのですが、この伝送路は物理的な光ファイバーで繋がっています。

ある場所で電波を繋がりやすくするために、どことどこを結ぶのか、経由するのか、基地局のタイプは何なのか、また光ファイバーにも金額や距離など山ほど種類があり、どれを使うのか、といった複雑なロジックを元に、伝送路をどう結んでいくか検討していきます。

これらの膨大なロジックをすべてまとめ、チェックするプロセスを自動化するプロジェクトや、長期的な伝送部の戦略を立てることにも関わっていました。データを扱う仕事を2年半ほどして、これがすごく面白いなと思い、データアナリストの資格も取得しました。

ー文系出身だと思いますが、数学とデータはまた違うのでしょうか。

データ分析は言語に近いかなと思っていて、なぜかと言うと、データがあって、そのデータのロジックがあって、SQL(データベース言語)を書くのも言語だからです。数字に強いことよりも、言語と論理的思考が必要かなと思っています。

データアナリストって実は、理系と文系の間にあるような存在で、コミュニケーションもすごく大事なんですね。データを分析するだけが仕事ではなくて、「こういう課題を解決したい」と言われたときに、どこから何のデータを取るか、精度がどれくらいかなどを色んな部署と話しながら進める必要があります。

分析は理系っぽいですが、分析した結果をアウトプットする際も、分かりやすく可視化して説明する必要があります。そういう部分も考慮すると、データアナリストはすごく自分に向いている職種だなと思っています。

でも本当は、子どものころ数学も好きだったんです。でも社会的に、最初から女性は文系という雰囲気もあったし、そもそも女性はパソコンを学ぶ授業を受けられないとか、そういったこともあったので。もし社会が違ったらプログラマーなどの方向に進んでいたかもしれないです。かも、の話ですけどね(笑)。

気候変動の問題が自分のコアな価値観

ーなぜ転職しようと思ったのでしょうか。

元々サステナビリティ部に行きたいという希望がありました。しかしモバイルの事業部に配属されたタイミングで、そこで任されている仕事もすごくやりがいがあるし、サステナビリティは趣味にして、仕事は仕事でちゃんとそっちを真剣にやろうと、一旦諦めたんですね。

業務時間中にマイボトルを持つとかできることはやりながらも、業務時間内は仕事は仕事、気候変動は気候変動と一旦納得したのですが、やっぱり本当は分けて考えるものではないし企業も変わらないといけないという気持ちがありました。

楽天の中で異動希望を出すことも考えたのですが、大手企業だからできることもある一方で、事業自体が新しいものを売るとか、モバイルで電気をいっぱい使うとか、頑張ってもできることに限界があるなと思い、転職を考えました。

ーレイラさんが気候変動やサステナビリティに関心を持つようになったきっかけを教えてください。

9年前にヴィーガンになったのが、1番大きな変わり目でした。畜産業がどれだけ気候変動に影響してるのかというのを知った日からヴィーガンです。

でも元々サステナビリティへの基本的な考え方が一致していたような気もします。ロシアには広大な土地があるので、ゴミを処理する施設を作るよりも、分別もせず空き地に置くことがほとんどです。

でも、留学生として来日するよりも前に日本に初めて来たとき、ゴミが分別されているのを見て、「すごい!これ私もずっとやりたいと思ってたことだ!」と思ったんですね。元々、ポイ捨てはダメとか、分別は良いことだ、みたいな考えに共感があったのだと思います。

ヴィーガンになって、それに関するInstagramやFacebookのアカウントとかをフォローするようになると、もちろんヴィーガンに関する情報量が増えるし、それに関連する周りのテーマを知る機会も増えますよね。

環境問題や気候変動だけでなく、差別の問題、貧困問題、紛争など、一度足を踏み入れたら無限に広がっている社会課題の世界があって、元々調べたり学ぶことが好きなので、きっかけというよりは、いろんなことを知っていくうちに徐々にそっちの方向へいった感じです。

その中でもやはり気候変動とかプラスチックの汚染の問題が、自分の人生の中で一番大事、価値観の一部になっているコアな問題です。

ーたくさん選択肢がある中で、なぜUPDATERを選んだのですか?

楽天での仕事にやりがいもあったし満足していたので、もっと良いところじゃないと転職しないと心に決めていました。友人からUPDATERのことを聞いて調べてみたら、サステナビリティで、データもあって、働く環境も人も最高だし、全ての私の中の価値観にチェックが入って、「すごい!完璧なマッチング!」と思って、2023年9月に入社しました。

応募する前に「この会社がやっている事業とかプロジェクトに、興味がないものはひとつもない!全部やりたい!」と思ったんですね。今はデータアナリティクスの知見を活かして、電力の需給管理のチームで働きながら、他の興味のあるプロジェクトにも関わっています。

約1年働いてみて、会社として必要とされて、かつ自分が活躍できる分野としては、やはりデータを用いて戦略を立てるところだなと思っています。電力に限った話では、見積もりひとつ出すにも、構成する様々な料金、プラン、制度といった情報量が多すぎて、それが完全に整理できている状況ではありません。

すべてのデータを集約して、アウトプットが自動でできるような状態をつくりたいと思っていますし、データを元に中長期的な事業の方向性も提案できるようになりたいと思っています。

UPDATERは集まる人すべてが社会問題への意識を共有している

ー実際に働いてみて、「完璧なマッチング」で働けていますか?

もちろんです。すべて、すごく良くなっています。例えば、みんな電力の料金設計に関わっていて、ずっと数字ばかり見ていることもありますが、この数字の計算って来年のうちのお客さまが使うものなんだって思ったらすごく意義を感じます。

来年たくさんの人が再エネを利用するための料金を作っている、それってつまり気候変動という私が大事にしている課題に直結することだから、モチベーションがなかなか下がらない、下がる余地もないですよね。

だって、いきなり気候変動が止まりましたとか、社会問題が解消されましたってことは、ありえないから。毎日これをやる意義、それに尽きると思います。

周りのメンバーの社会問題に対するエネルギーも、ありえないくらいあって、ランチをとりながら気候変動や紛争の話をしたりとか。いまだに「私、仕事でこれをやってるの?」と感じるときもあるくらいです。

本当に自分が大事と思ってる社会問題に、 ここで働いてる人たちみんなが共感していて、それに対してアクションしようとしていることが、やっぱりUPDATERらしいし、UPDATERの好きな部分だと思っています。

ー最後にレイラさんの野望を教えてください。

気候変動を止めること。日本を100%再エネにすること。今年の夏は37度、来年は38度になって、2025年の東京は40度くらいになります。もうみんな、気付いてるんじゃないでしょうか。私が生きている間に、再エネ100%を絶対実現できると思ってます。

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