こんにちは!社会福祉法人みわの会、採用担当です。
今回は、独自の保育方針を掲げる社会福祉法人みわの会の小宮山取締役にインタビューしてきました!
「𠮟る必要のない保育」を大事にしながら、「アートな保育園」作りに挑戦中。
そして、何より「子どものやりたい」を尊重するという想いがいきつく、今後の保育の在り方とは。
小宮山さんの保育にかける想いが凝縮されたインタビューをご覧ください!
―小宮山さん、本日はよろしくお願いいたします!まずは自己紹介と現在の業務内容からお聞かせください!
宜しくお願いいたします!
私は現在、一般企業でいう、総務、人事、会計、新規開設、保育園の認可申請など、マーケティングまで全て担当しています。
加えて、制度設計、戦略立案、各保育園の問題解決ですね。
■略歴:小宮山 哲史さん
新卒でインキュベーション事業、ヘッドハンティングを展開しているコンサル会社に入社そこでは、管理職向けの人材紹介およびコンサルティング業務に従事。様々な経営者とお話する中で、経営の最前線にいる人が考えることは、社会貢献や教育に繋がると感じようになる。
そんなことを考えていたタイミングで、「待機児童問題」や「保育園の民営化」が潮流になってきた。今が社会貢献や教育に携わるチャンスだと覚悟を持ち、実家が運営している社会福祉法人みわの会に入社し現在にいたる。
現在は、コーポレート、マーケティング領域全般を管掌している。
「叱る必要のない保育」の実践を通して、園で働く先生、子どもたち双方を育む在り方を追求。
ーみわの会は運営する保育園、ここが違うなという部分を教えてください!
まずは、圧倒的な家庭的環境ですね。
園見学に来て頂いた方々から、「ほんとに静かですね。」と言われることが多いです。
この静かな環境、つまり子どもたちも落ち着いている環境が特徴です。
当園は、職員が(わりと人数の多い)幼稚園のように「集まりなさい!」「ご飯終わるから片付けなさい!」などの強制的なアプローチはしないです。
あくまで、子どもたちを中心に、主体性を持って活動している保育園だなという印象ですね。ガチャガチャしていないということですかね。
他の園は、わりと先生が大きい声を出して叱ることが多いんですよ・・
当園はそのような場面は全然ないですし、「叱る必要のない保育」を大切にしていることが大きいのかもしれません。
誤解もされやすいんですけど、強烈なキーワードになってます。
子どもは叱らないとわからないのではないか、と言われることもありますが・・
私たちの回答は、「叱ることがだめではなく、叱る必要がないんですよ。そのためには個々の個性やプロセスを理解、共感して子どもを諭さないといけない」と伝えています。
ちゃんと話せばわかるが、先生は日々忙しいとそれが実はできていないのです。
「叱る」ことが一番簡単ではあるのですが、「共感」「諭す」という関わりが重要です。
諭すことは非常にエネルギーが必要ですが、それを実践し続けていることが当園の強みですね。
―この叱る必要のない保育に関しては、昔から一貫しているのでしょうか?それとも何か変わるキッカケがあったんですか?
これは昔から一貫してますね。
ただ、表現としては誤解されることも多かったので、消したこともありました。
ただやはり、「叱る必要のない保育」という指針は当園として必要なことなので復活させました。
本質の部分でいくと、繰り返し申し上げますが、大人にとって叱ることは一番簡単な手段です。
ただ、そうではない保育士を育成していくんだというのが当園の想いです。
保育園全体をギャラリーと捉え、子どもたちが自分自身の「やりたい!」を実現できる。そんなアートな保育園作りに挑戦。
ー小宮山さんが考えるみわの会ならではの魅力や特徴を教えてください!
アートな保育園ということですね!当園は保育園全体がギャラリーなんですよ。
そして、園によって設計コンセプトがあります。
例えば、当園には「異年齢保育」を実践してます。
田端の保育園では、3、4、5歳の異年齢保育にチャレンジ中ですね。
異年齢保育を実践しようと思うと、ある程度の敷地面積が必要になってきます。
かつ、子どもたちの導線も考えて設計する必要があるのでどの園でもできるわけではない。
そんな中で、MIWAたばた保育園は子どもアトリエ(オープンスペース)があるので遊びが展開しやすいですね。
アトリエは余裕がないと作れないので、当園の場合そこが作れていることが子どもたちへの保育の動線としても非常に効果があるなと感じています。
あとは、子どもたちが自ら活動を選択しているということでしょうか。
ある子どもは図鑑を読んでいる、おもちゃで遊んでいる、外で遊んでいるなど・・
当園には園ごとにコンセプトを設定しており、かつ園によって遊び用具も違います。
そんなたくさんの選択肢の中から、子どもたちが自ら選択していく。
子どもが伸び伸び自分の「やりたい!」に素直になれる環境を心がけています。
子どもに選択肢を提供する分、、保育士にも選択肢が必要だと考えています。
各園の先生には、「子どもたちが選択ができる環境を与えてあげよう」と話をしています。
子どもたちが自ら選択できるように育てるためには、まず保育士自身が選択肢を多く持つことも大事な要素だと考えています。
ー先生たちのやりたい保育が実現しやすいというお話も以前お聞きしましたが、そこにも繋がっているお話でしょうか?
そうですね。それが大きな推しポイントかもしれません。
本部と先生の距離が近いので、「これが欲しい」となればその日のうちに決裁することもありますよ(笑)スピード感は持っている方だと思います。
なかなか、法人本部だけでは現場のことが見えないのが現状です。
ただ、そこに甘んじることなく本部と園、双方のコミュニケーションを非常に重要視しています。
事業計画書にいれているほど、当園の肝となる考え方です。
人は「やりたい」となればすぐに行動したい!と思う生き物ですし、
その「やりたい」をすぐに叶えてあげる体制をとってあげることは大事だと考えています。
多様性の時代だからこそ、自分の「やりたい」に素直になれる子どもを育むことの大切さ。
ーみわの会が他と少し違うユニークな取り組みをしている背景はなんですか?
社会的背景の観点からお伝えすると、世の中って多様性の時代だからこそ、自分自身でこれをやりたい!やるんだということは価値があることだと思っています。
そこに価値があるし、それぞれの人の幸せを見出すキッカケにもなりますよね。
人が「やりたい」につき進めることは理想ですし、そういうことを目指すのが当園が目指す保育の在り方です。
混沌としている時代だからこそ、自分自身で考え、責任を持ち、将来設計をしていく。
そんな保育が大事だと考えています。
―その目指す保育に関しては、子どもたちだけではなく保護者もそうあって欲しいということでしょうか?
そうですね!子どもに主体性求めているのであれば、大人も主体性を持ってやることが当園の方針です。
―最後に、みわの会を今後どのような保育園にしていきたいか。小宮山様の想いもぜひお聞かせください!
少しズレますが、日本は戦前後の教育で、同じことをやらせることが多い教育でした。
欧米のように多様性を認められ始めたのが最近ですよね。
ただ、まだまだ日本は脱却できていないと私は思っています。
ここを脱却させることがある種、当園の保育の在り方だし、チャレンジしていきたいことかなと。
あとは、一言で申し上げますと"大人も子どもも「やりたい!やってみたい!」が飛びかう環境をスタンダード化”させることが私の夢ですね。
これはつまり、人がイキイキしている保育園と呼べるかもしれません。
世の中は「これをやりなさい」という教育が多いので・・
そうではなくて、自分がこれやりたい!と思うことを真ん中に持っていける大事さを追求していきたいですね。
ー小宮山さん、本日はありがとうございました!
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社会福祉法人みわの会は都内に8園を展開しています!
各園で働く先生たちのインタビューも随時公開予定ですので、乞うご期待!
そして、採用活動も本格的に実施中です。
子どもの「やりたい」に寄り添いながら、保育の在り方をアップデートしていきたい。
「叱る必要のない保育」をスタンダードにし、子どもの未来をよりよくしていきたい。
そんな志高い方とお話できることを楽しみにしております!