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【前編】目的達成のために捨てた、普通。プロになるため選んだ選択。

はじめまして。ミイダス株式会社採用広報担当です。今回から2回に分けて、セールス人事の中島健介さんがミイダス株式会社で活躍するまでのストーリーを、高校生時代から振り返ってお届けします。

具体的には、

・「プロ野球選手」が確かな夢となった高校時代
・プロ野球選手になることに人生を捧げた大学時代
・ビジネスの世界で一流になることを決めた理由

などを語ってもらいました。
中島さんの価値観や、目標に対する熱い思いを覗ける記事となっています。ぜひご覧ください。

プロフィール

中島 健介's Wantedly Profile
ミイダス株式会社, セールス人事
https://www.wantedly.com/id/kensuke_nakajima_o?source=related_users

「キャッチャー」というポジションに出会い、掴んだチャンス

「キャッチャー、やってみないか?」

高校1年生の冬、監督からの一言で私の野球人生は大きく変わりました。それまでは、球が遅くてピッチャーをクビになったり、外野をやっても足が遅く、ボールに追いつかなかったり、ポジションを転々とする野球部員でした。

そんな中、キャッチャーは、身体能力が劣る自分であったとしても、リードや配球など、工夫次第でチームに貢献ができるポジションだと思い、このチャンスを活かそうと猛特訓をした結果、2年生の春にレギュラー入りを果たすことができました。その成功体験が自信となり、「キャッチャーとして、誰にも負けたくない」という想いがこみ上げ、プロ野球選手を目指すようになりました。

そして、高校卒業後の進学先を決める時期が訪れます。

自分には輝かしい実績も無ければ、元から備わる身体能力もない。そんな自分がプロになるには、スカウトから「鍛えたらおもしろい選手になりそうだな」と感じてもらう道が最善だと思ったんですよね。普通に野球を続けて、今の能力の延長線上でプロになる道は絶対に有り得ないと思ったので。

そのためには、普通に野球強豪校へ進学し、プロを目指すライバルと同じような時間の使い方をしていたら、一生差は縮まらない。なので、普通ではない時間の使い方をして、一般的な大学生アスリートが経験しないことを自分はこの4年で経験しようと考え、野球部には所属をしない道を選び、時間を最大限自由に使える大学を進学先に選びました。

「プロになる」目的達成のため、普通ではない選択と行動。

プロ野球選手になりたい一心で、大学生時代に行ったことは2つです。

①修行〜トップレベルの選手からのフィードバック

大学生活を送る傍ら、アルバイトで貯めたお金で一人アメリカに飛びました。そこでメジャーリーグを目指す現地の大学生選手に交じって武者修行をしました。さらに、大学3年生の後半には、北海道から神奈川に引っ越し、1年近くの間、プロ野球選手として実績のある方の元でビッチリ野球を教わりました。

大学生ではなく、その上のレベルの選手に囲まれた環境に身を置き、自分がプロになるために必要な厳しい練習やフィードバックを、自分のためだけにもらうことができました。

これは普通に野球を続けているだけでは得られなかった経験だと思います。


②研究〜コツを掴むための言語化と反復

キャッチャーが注目される基準は非常に単純で、いかに「良いスローイング」ができるか。
具体的には、二塁へボールを投げる速度が1.8秒以内であれば一流だと言われています。

当時の自分は肩が弱い選手でしたが、「同じ人間ができてるんだから、正しい投げ方を身につけたら同じくらいできるだろ」と謎の自信がありました。(笑)

そこで基準に到達するため、投げることを徹底的に極める方法として、陸上選手と練習をしたり、論文を読んだり、その内容をもとに自分で考案した練習を毎日継続しました。その結果、1.8秒でスローイングができる選手になり、周囲からも「スローイングが良い選手」と評価してもらえたんです。弱肩時代を知る高校時代の仲間には驚かれましたね。(笑)

しかも、研究して身についたスキルだからこそ、どうしたら良いスローイングができるのかを自分が言語化できるので、再現性高く良いパフォーマンスを出せるようにもなりました。

そんな大学生活を送りながら、複数球団のテストを受験しましたが、結果は実力不足で、どの球団からもドラフト指名はありませんでした。ですが、ドラフト指名を目指す選手が集まる独立リーグというカテゴリーの中で、「徳島インディゴソックス」という球団から内定をいただくことができました。徳島インディゴソックスは、高校大学社会人あらゆるカテゴリーを含め、近年日本で最もプロ野球選手を輩出している名門球団です。

素晴らしい環境でプロになるチャンスをもらえたことに感謝し、ここで1から自分を鍛えようと前向きな気持ちでした。

そして何よりも、私が高校生の頃からずっと応援してくれている両親に「やっとユニフォーム姿を見せられる」と非常に安堵したことを覚えています。

一流選手との実力差を痛感

入団後初戦の相手は、ソフトバンクホークスの3軍。現在は日本代表選手となり、WBCでも大活躍する選手が複数出場していました。手も足も出ず、呆然としていましたが、「スゴイ選手」は相手チームだけではありませんでした。なんと、味方チームの同期入団のピッチャーがソフトバンク相手に16奪三振を奪い、圧倒的なパフォーマンスで無失点に抑え、完封したんです。周りを見渡せば、チーム内外問わず、後々プロの世界で活躍する”化け物”ばかりでしたね。

実力差を感じましたが、レベルの高い選手が集まる環境に身を置いたからこそ、今にも通じる自分のスタンスや基準が形成されたように思います。

ビジネスの世界に飛び込むことを決意

野球界では、25歳までにドラフト指名をされなければ、プロになれる可能性は極めて低いと言われています。確かな実力が付いた感覚はありましたが、結果的にドラフト指名はおろか、チーム内でも目立った活躍はできませんでした。

「自分には実力が足りなかった」という事実を心の底から受け入れられましたし、誠心誠意野球に向き合ったからこそ、未練もありませんでした。

何より、これまで共に野球をしてきた仲間へのリスペクトは、ずっと心に残っています。一流を目指すメンバーの中には、当然上手くいった人もいかなかった人もいますが、今でも一緒に戦った仲間を切実に尊敬しています。だからこそ、いい意味で負けたくないと思いました。

次のステップは、広い社会で、ビジネスの世界で一流になりたい。
今度はその一心で、野球からビジネスに転身しようと考え、チームを退団しました。

まとめ

中島さんの野球にかけた熱い思いや、目標に一点集中する精神力が垣間見えたのではないでしょうか。中島さんへのインタビュー記事は、後半に続く。

・初めての転職活動を行ったときの心情
・スキルや経験がないことで壁に当たった際の行動
・ミイダスにおける今後の展望

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