氏名:中村 翼
入社:2021年9月
趣味:物づくり全般、料理、美術館賞、読書、ドライブ、テニス、ゲーム、雑貨集め
福岡県在住でフルリモートという環境の中、ユニットマネージャーとして、アーリーワークスのデザインの基盤づくりをされている中村さん。
実は、フリーデザイナーとして活躍されていたとのことで、なぜまた組織に戻ろうと思ったのか、そしてなぜアーリーワークスだったのか、働く魅力やデザイナーとしての役割なども踏まえお話いただきました。
——Web制作会社の経験を経てフリーデザイナーとして活躍されていたなか、再び正社員として働いてみようと思ったのはなぜですか?
私は、新卒で地元の長崎でHP制作や広報の仕事に従事しました。
制作に携わる中で、もっと最前線でクリエイティブな仕事をしてみたいと思いWeb制作会社へ転職し約4年半勤め、その後フリーランスへ転身しました。
Web制作会社では、毎日が刺激的で学べることも多かったのですが「組織に所属する」となると、意見や思想、利害関係が複雑に絡み合い、当時は折衷案を思考していく力や技術も薄かったので、だんだんと仕事に対する信念が保てなくなり、結局、デザインを創造する気力まで薄れていき、心身の疲弊もあり、自然とフェードアウトするかたちでフリーデザイナーになりました。
フリーデザイナーをしていた約2年間は、仕事の量や成果に悩むことはなく充実した環境に身を置くことができていました。
ただ、一人で仕事をしていると関わる人が限られてくるのと、クライアントも良い方ばかりで悪い部分の指摘もなかったため、人脈やスキルが狭まってきているように感じていました。
デザインは普遍的な側面もある一方で、日々移り変わる、現代人の美意識や感覚を追い越していかなければならない部分があると思っています。
今後デザイナーとして10年、20年とキャリアを積むことを考えると、ネットだけの情報ではあまりにも脆弱で、最前線と比較して弱くなるリスクを意識するようになりました。
そして、自身の仕事の社会的意義を考えた時にも、自分一人で頑張っているだけでは与えられる影響は限られていると考えるようになった時、約2年以上のお付き合いがあったアーリーワークスの小林代表にお声がけいただき、再び組織に戻るという運びになりました。
——多数のクライアントからの声掛けがある中で、アーリーワークスへの入社を決めた理由を教えてください。
元々アーリーワークスは私がフリーランス時代のクライアントという関係性で知り合いました。
コーポレートサイトのリニューアル依頼で企業調査を進める中、社員全員が企業理念を理解し、成長意欲をもって仕事に従事している姿を目の当たりにしたことと、グローバルにも通用する技術力が桁違いで、そこで働く一人ひとりの能力が高く、プロとしての姿勢に感銘を受けました。
便宜上、企業理念を設定している会社は多くありますが、会社全体の想いや理念と一人ひとりの信念がここまで一致している会社に初めて出会いました。
入社した後に知った事ですが、アーリーワークスには月に1度、丸1日通して開催されるオールハンズという社内イベントがあり、他県でフルリモートしているメンバーも一斉に集まりコミュニケーションをとったり、理念構築を全社員で話し合いながら行うことをしています。
全社員が同じ方向に向かい、2023年7月にNASDAQ市場への上場を果たすことができているのは、代表を筆頭に社員一人ひとりが会社と向き合い、プロ意識をもって仕事をしていることはもちろん、少人数ながらもこうしたコミュニケーションを丁寧に行なっているからだと思います。
その他入社を決めた理由に、アーリーワークスでは、個々の能力や意欲が高いにも関わらず、デザインに関する基盤が整っていないことに勿体なさを感じたためです。
そして、アーリーワークスの特性や魅力が全然伝えきれていないと感じ、一つひとつ段取りを考えながら会社の中心で基礎作りをしていきたいと思ったことも要因の一つです。
——中村さんにとってのデザインとは何ですか?アーリーワークスでのデザイン部の役割と特徴を教えてください。
デザインという言葉は広義的なのでなかなか捉えにくいですが、私は“創造的な行為全て”であると考えています。
4軸(構想・計画・設計・意匠)それぞれの手法と経過、結果の全てがデザインだと考えます。
デザイン部の役割は、単にビジュアルを良くする意匠のアプローチのみでなく、プロジェクトが立ち上がり拡散していくまでの流れすべてに関わるところです。ビジュアル面のクオリティ担保はもちろんありますが、構想・計画・設計にも明確に関わるポジションになります。
アーリーワークスの制作プロセスの特徴として仕様確定の前にデザインが始まります。
デザイナー=構想・計画・設計ができるという前提があるので、仕様の検討とデザインが同時進行で行われます。
一般的な会社であれば、何かしらの発案のもと、営業がクライアントからヒアリングをし、プランナーがアイデアを出し、エンジニアが仕様決定したうえでワイヤーフレームが確定し、最終的にデザイナーがデザインする流れが多いですが、アーリーワークスでは上流の発案やクライエントとのやり取りからデザイナーが携わります。
企画時点でデザイナーが自ら意見をすることができたり、他の人から意見をもらいながら土台作りができる点は他社と大きく異なりますが、それ故にアーリーワークスではデザイナーに求められるスキルがとても高いです。
——アーリーワークスで働く魅力は、どんなところにありますか?
上流から関わるところが大きいと思います。
仕様確定後にデザインを始めると「この仕様の方がデザインはうまくいくのに」など、もどかしさを感じるのですが、上流から関わることができるので、そういったもどかしさも解消されますし、本来デザインの仕事の楽しさはビジュアル面を整えるだけでなく、土台作りから携わっていくことなので、本当の意味で誠実にデザインの仕事ができる魅力がアーリーワークスにはあります。
また、ブロックチェーンというまだまだ未開の業界に関われるのも良いと感じています。
古い言い方をすると、IT革命のようなことが起き始めていて、アーリーワークスは世界で初めてブロックチェーン業界での上場を果たしましたが、正しく前線に携わっている実感を持てます。
今後、技術的制約で実現できていなかったことが、ブロックチェーンの技術によってどんどん開拓できるようになっていて、いわゆる仮想空間と現実空間の境界がなくなっていくと考えています。
実は、20年ほど前から仮想空間・現実空間に似た考え方がゲーム業界ではありましたが、仮想空間(二次元空間)の通貨や所有物は現実と切り離されていたので、仮想空間(二次元空間)に人生の重きを置く人は極端であると捉えられていました。
それがブロックチェーンの技術により仮想空間での通貨や所有物が現実でも使用できるようになり、より臨場感のあるコミュニケーションが実現するのは、想像もできない進歩だと思います。
——急速に進化をしていくこれからの世の中で、デザイナーに求められることは何だと考えますか?
どんなに急速に進化が進もうと“人の感情を真に揺さぶることができるのは、人だけ”だと信じています。
昨今のAI発展も踏まえると、人間が担うデザインに求められるのは、技術面だけで見るとよりリッチで独自性のある表現と綿密に設計されたUXが重要になっています。
ただ一方で、最終的には人間にしか感じ取れない感情の機微や情緒を理解し、それを思いやる表現で正しく伝えることがデザイナーのこれからの役割だと捉えています。
——アーリーワークスで活躍するデザイナーとはどんな方でしょうか?
“自主性”をもって、仕事ができる人だと思います。
技術や能力があることもそうですが、自分の立場を理解し、今の仕事はこう進んでいて、周りの人はこれをしていて、だから自分はこういうことをしたほうがいいだろうという想定力と実行力が必要です。
目的意識を自分ごと化することができれば自然と足りない技術を補いつつ良い仕事ができますし、アーリーワークスでも活躍できるのではないかと思います。
他にも様々なことに興味関心を持ち、最新の情報を追うことに抵抗がない人や、几帳面でありながら、人間味がある人も合うと思います。
ただ几帳面が故に、納得できないことを受け入れない姿勢だと視野の狭さに繋がってしまうこともあるので、器を広く持つということが必要だと思います。
その上で、人間らしく技術力を発揮できる人は、アーリーワークスに向いていると思っています。
——アーリーワークスへの応募を検討している方に対してメッセージをお願いします。
自分のブレない信念を持っていて、自主性と思いやりがある方はアーリーワークスに入るとすごく刺激的で楽しいと思います。
そして、アーリーワークスは多様な文化が受け入れられているので、ダブルワークをされている方もいますし、リモートと出勤が半々のハイブリッド勤務、フルリモートなど働き方も様々です。副業も許されているので、ワークライフバランスをとりながら多方面から成長できる環境が整っています。
もしスキルや経験を持っていて、なんだかモヤモヤする「当たり前」に縛られている方は、自身の将来の選択肢をどんどん広げられる環境だと思いますので、メンバーにジョインいただきたいです。