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CTO 冨田純一 が考えるマルチブックの未来とは

好奇心旺盛なエンジニアがベンチャーCTOになるまで

採用担当:経営者インタビューシリーズ第三弾は、2021年7月に株式会社マルチブックCTOに就任した冨田純一へのインタビューです。弊社看板商品である”multibook”の開発秘話から、今後のエンジニアチームの取り組みまでお伝えします。
冨田さん、よろしくお願いします。

冨田純一(以下冨田):よろしくお願いします。

採用担当:まず、簡単にご経歴を教えてください。

冨田:大学で情報工学を専攻。卒業後、システムエンジニアとしてIBMサービス社に新卒入社し、キャリアをスタートし5年経験を積みました。その後、妻の家業である花屋を1年ほど経験しました。植物の生産や対面での販売も体験しつつ、ECサイトの構築から販売、傍ら知り合いの開発事業手伝いなどの仕事を続けていました。

採用担当:オフィスに飾られている観葉植物は、冨田さんのお花屋さんから届いていますよね。生き生きとしています!なぜ花屋の道を選んだのでしょうか?

冨田:結婚した時から元々1年間は花屋をやろうと決めていました。家業は知っておいたほうがいいし、新しい環境に入ることが好きなので、面白いと思い始めました。
植物の生産もしていたので、全然知らない農業と小売りという世界で勉強はできたのですが、変化のスピードの速いIT業界に戻るなら早い方がいいと思い、1年という所で区切りをつけました。
そして、転職先としてGMOインターネットを選びました。

GMO社では、自社サービスに携わることができました。サービス改善や、何かを試して結果を見ることが好きな私にとって、自社サービスの開発を十分に楽しむことができました。その後、一つのことだけでなく、幅広く経験を積みたいと、サイバーエージェントへ転職しました。同社ではプラットフォーム開発やサービス開発をマネージャーとして経験しました。

怒涛の”multibook”開発秘話と今後の展望

採用担当:やりたいことができる環境、且つ評価もされていたサイバーエージェント社から、なぜマルチブックへ転職されたのですか?

冨田:4年ほど同じ企業で働き、新しいことに興味が出てきたタイミングでした。前社長の村山から声をかけていただいたことがきっかけです。”multibook”の企画設計から約1年が経過していたタイミングの入社でした。設計が出来上がり、あとは開発というタイミングで声をかけていただいたようです。入社してすぐ、フィリピン人とタイ人のエンジニアと共に開発を進めていく事になりました。コミュニケーション等に不安もありましたが、とにかくやってみようと、開発をスタートしました。

技術選定、プロジェクトの立ち上げ、インフラ、フロントエンドなどほとんどを担当させてもらいましたが、前職でプロジェクトの立ち上げを経験していたので、その経験を活かせました。途中、現在開発リーダーを担当している星さんが入社してくれました。

採用担当:怒涛の1年でしたね。

冨田:業務責任だけでなく、業務委託エンジニアの面接も担当しました。本当に色々な経験をさせていただいたと思います。このような経験があったからこそ、続けることができたのかもしれません。
“multibook”を開発する上でリソースが限られる中、いかに問題を起こさない安定したシステムを作るかということに注力してきました。グローバルで使える規模のシステムを、少人数で安定して対応できているチームは他にはないと自負しています。

採用担当:技術選定はどのように行いましたか?

冨田:”multibook”は主にJavaを使っています。Javaが一番いいというよりも、BtoBのシステム開発ができるエンジニアを探す中で、Javaが集めやすかったということが正直なところです。最新の技術を常に使うことが良いとは限りません。いかに少人数でメンテナンスができて、問題が起きない安定したシステムを作るかと考えました。


採用担当:今”multibook”の開発はどのような段階ですか?

冨田:”multibook”はある程度形になってきましたので、更に”multibook”を先に進める為にも付加価値をつけることに注力しています。
新しい技術を活用し、色々な事を試しながら作っている段階です。
例えば、今注目している技術は分析やAIです。他にもクラウドベンダーが提供しているサービスで、我々が活用できるものも年々増えています。それらの技術・サービスを活用しながら、新機能を含め付加価値の提供を模索しています。CTO就任にあたり、社長の渡部からも、新しい技術を利用して他社との差別化になるサービスを作って欲しいと言われています。
これは狙ってできるというよりも、トライアンドエラーの中でできるものと考えています。とにかく色々試しているところです。
2021年7月の組織編成にあたり、CTO直下のチームを”multibook”開発部隊と分けました。”multibook”としては、問題が起きない安定した運用を重視していますが、私のチームはチャレンジを歓迎する文化です。

グローバルBtoBシステム開発の面白さとは?

採用担当:BtoB、BtoC開発両方を経験されましたが、BtoBプロダクトの魅力はなんでしょう?

冨田:一番はユーザーの声を聞きやすい事です。もちろんBtoCでも聞けますが、調査された一定数の声しか届きません。BtoBの場合、直接ユーザーの声を聞くことができ、またユーザー全員から意見を聞くことも可能です。工夫した点を、ユーザーが直接評価してくれることは嬉しいです。

採用担当:グローバルで使われるシステムを開発する上で、国内で利用されるシステムと異なる点はありますか?

冨田:まずは言語です。”multibook”は11言語に対応しています。テストをする中で、多言語の画面の対応をするのはとても気を使います。
また、世界中で使われるシステムのため、メンテナンスタイムにもかなり気を使っています。
さらに、各国の情報取り扱いに関する法律が異なるため、システム設計においても十分に注意しています。
インフラ面では、地理的な距離と、現地のネットワーク環境によりユーザーからの見え方が異なるため工夫が必要です。

チャレンジできる環境で、技術を楽しめるチームでありたい

採用担当:今後チームを作る上で、目指したいことはなんですか?

冨田:自ら学び動く人たちが集まるチームを作りたいです。各自が気になる技術や新しいシステムを学び、全員で試して、どのようなサービスができるかを考える。このようにより良いものを作り続けるチームでありたいです。
好きな技術だけでなく、技術を活用し何ができるかを一緒に議論していきたいですね。

採用担当:冨田さんは、リーダーとしてどうありたいと考えていますか?

冨田:チームとして心理的安全性を担保し、その中でそれぞれの強みを活かせるリーダーでありたいです。一人ひとりの実力や個性を、思う存分発揮してもらえる環境作りを大切にしています。例えば、発言しやすい環境作りや、自信を高めてもらうコミュニケーションを取るなどは意識しています。

採用担当:最後に、未来の仲間にメッセージをお願いします。

冨田:やりたいことができる環境で、一緒に楽しみましょう。
失敗大歓迎のチームです。やってみたいこと、新しい技術、人から聞いた話、全部一緒に試し、お客様へ付加価値を作りましょう。
飽きることのない環境を提供できると思います。

採用担当:ありがとうございました!冨田さん直下のR&Dチーム、”multibook”開発チームも絶賛採用中です。少しでも共感された方は、ぜひお気軽にご応募ください。

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