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イオンネクスト株式会社 経営企画部長
イオンネクストデリバリー株式会社 取締役(非常勤)木元海
規模拡大を続ける「Green Beans(グリーンビーンズ)」には、イオンのグループ各社から集まった各分野のプロフェッショナルのほか、年齢や社歴を問わない優秀な人材が登用され、その事業成長を支えている今回は、外資系コンサルタント会社からイオンネクストに転職し、20代の若さで経営企画部を束ねる木元海部長に話を聞いた。
外資系コンサルティング会社からイオンネクストへ
イオンネクストへは、外資系のコンサルティングファームから転職で入社しました。一年間の出向という形で携わっていたイオンネクストに、転職を決めた主な理由は3つあります。
1つめは、大学院でサプライチェーンマネジメントを研究していたこともあり、産地から一貫した温度管理で流通を行うコールドチェーンをはじめとした物流の取り組みに、大きなポテンシャルを感じたことです。特に商品の発注から物流拠点の運営、配送までのオペレーションを一気通貫で最適化するソリューションが、実用レベルで導入されていることが画期的でした。
2つめは、小売業界で国内トップクラスの企業が、本気で日本の新しい社会インフラをつくろうとしている。そんな意思を強く感じたことですね。そして、買い物を通じてライフスタイルを変えるというミッションに共感するとともに、この規模の食品ECを新たに日本で立ち上げる場に居合わせる数少ないチャンスだと思いました。
3つめは、一緒に働く経営陣が何を思考しているのかをより深く学びたい、と感じたことです。ここで働くことで、事業の主体者として自分自身も大きく成長できると思いました。実際にこの2年を振り返ると、常にタイムリーで適切なフィードバックがあり、想定外のことが起きた場合、お客さま目線でベストな解決策を短時間で意思決定していく姿を近くで学ぶことができています。
多彩なバックグラウンドを持つプロフェッショナルが集まる
イオンネクストに入社し、2年が経ちました。外資系企業から入社しましたが、入社前にイメージしていたような働きにくさ感じることはないですね。それは社長がアメリカ人で外資の文化があるからでしょうか。また、経営陣を含め多くの人が「仕事のアウトプットがきちんとされているのであればOK」という合理的な考え方をしていることも、理由に挙げられます。服装も自由ですし、家庭の事情や子育てに合わせて勤務する場合でも、変に遠慮することもありません。各自の仕事は責任をもってきちんと行い、その上でお互いにサポートし合えばいいという考え方です。
また多彩なバックグラウンドを持つ人たちが集まっている点も、外から入社している自分が働きやすいと感じる一因かもしれません。イオンのグループ各社から、パッションと自分の専門分野を持ってイオンネクストに出向されているメンバーもいます。お互いに得意な分野は教え合う。そういう文化が働きやすさを育んでいます。
合理的なジョブ型雇用ですので、自分のような20代の若手でも積極的に役職者に起用されています。そして、お客さまや会社のために本質的に正しいことをやろうという文化があり、実現のためには年齢やバックグランドに関係なく分け隔てなくサポートし合える環境です。それはイオン全体にも共通するもので、経営企画部長としてイオンのグループ各社の経営陣会議に参加することがありますが、年齢に関係なく意見を求められます。
経営企画部が求める人材
経営企画部には大きく分けて3つの機能があります。中長期の戦略立案と、戦略を実現するための部門を横断した課題解決および戦略的なプロジェクトの推進、そして中長期の計画を具体的に落とし込んだ予算管理・コントロールです。
顧客フルフィルメントセンター(CFC)の立ち上げから行って「Green Beans」を展開するイオンネクストの事業は、バリューチェーンが長い点が特徴です。CFCを立てる土地の開発から建設・運営、商品調達、配送、マーケティング、それらを支えるIT技術、バックオフィスやファイナンスなど。それぞれの分野のプロフェッショナルが集まり事業を推進しているので、経営企画部はその方々と横のコミュニケーションをとり、同時に経営陣や現場の方々とも縦のコミュニケーションをとらなければなりません。そして、常に新しいことを学びながら戦略を立案し、経営課題を解決していくことが求められます。そのためには知的好奇心や主体性が必要ですし、常に相手が何を考えているのかを理解しようとするマインドが重要です。
先ほどから言及しているコミュニケーションですが、個人的には大事なことは2つあると考えています。1つは、物事を構造化して大事なことを相手にわかりやすく伝えるアウトプットの能力。2つ目は、自分と異なる価値観を理解しようと心がけることです。これらをまとめると、根本的な原因を考え、様々な人に話を聞きに行き、常に本質を考えながら会話できる人材は、経営企画部で活躍できるのではないでしょうか。
失敗を恐れないチャレンジから学べるものがある
経営企画部は経営陣と共に、会社の中で一番先を見ている部署です。最終的に会社が目指す姿と、それに向かって正しい方向に進んでいるのかを常に考えるには、ミッションへの共感が大事であり、そこがやりがいになります。私自身は、自分で主体的に考えて、それを周りに発信し、いろいろな部署の人を巻き込んで新しいことにチャレンジする人と一緒に仕事をしていきたいですね。「Green Beans」はスタートしてから1年経ちましたが、まだまだ、改善を繰り返しながら事業を育てていくフェーズです。失敗を恐れずに積極的にチャレンジして、失敗から学びながら新しい事業を作り上げていきたい人には最適な環境だと思います。
プロフィール
木元海
大学院で経営工学を専攻し、サプライチェーンマネジメントを研究。その後、外資系大手コンサルタントに新卒で入社。2022年にイオンネクストの戦略マネージャーとして出向。イオンネクストのミッションに共感したことから転職を決意。2023年から現職。