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CTOインタビュー「全てを設計してから作る」ボーダーレスな開発を支える哲学(3/3)

CTO Ethanのインタビュー、ラストはMODEの働く環境や今後の展望に関して掲載します。

MODEの組織としての強みは何ですか?

Ethan:MODEは、IoTに関する問題への「フルスタック」な解決策に近いところまで来ています。データをどのようにセンサーからクラウドにリレーするか、そしてデータをどのようにクラウドで整理・保存するか、具体的な方法を規定しています。顧客は、ベンダー1社(MODE)とやり取りするだけで、そのニーズを満たすことができます。これは、パズルの一部分しか提供しないことが多い他社の既存ソリューションと比べて、今私たちが持つ強みだと思います。他社では、顧客に多くの技術的な決断や、複数のベンダーの技術を効果的に組み合わせることを求めるのが普通です。これは難しく、コストもかかるプロセスです。

日本人と英語で働くことをどう感じていますか?

Ethan:率直に言って、僕より日本人の同僚の方が大変だと思います。僕は英語を使い続けていて、彼らが英語に適応して上達する義務を負っているからです。だから、彼らがしっかりと言いたいことを表現できていなかったとしても、落ち着いて理解しようと努力します。負担があるのは確かです。言葉だけの問題ではなく、物理的に同じ空間にいないからです。同じ空間にいれば、言葉で明確に意思疎通ができなくても、ホワイトボードを使うこともできます。今ではそれをリモートでできる電子的な方法も色々とありますが、それでもホワイトボードが一番自然な方法です。

それでも、日本で採用できる才能あるエンジニアのことを思えば、努力する価値はあると考えています。

—国際的なチームで働くのは、MODEが初めてではなかったですよね?

Ethan:Yahoo!にいたころはYahoo! Japanと働く必要がありました。でも当時僕はGakuと同じチームで働いていたので、彼が橋渡しをしてくれることもありました。また、Yahoo!社内には、バイリンガルのプロジェクトマネージャーも何人かいました。彼らはミーティングに同席してYahoo! Japanチームとのコミュニケーションを助けてくれていました。

MODEでは、日本人スタッフにも社内公用語としての英語の使用を明確に打ち出していますが、これは予想していたよりうまくいっていると思います。当初はどの程度うまくいくかわかりませんでしたが、ここ数年でかなり効果が出ているように感じます。一部の日本人のスタッフが英語の口頭での意思疎通に苦労することがあっても、Slackに英語で書き込むことによってそのギャップを埋めることができています。

日本市場と北米市場という観点からは、どのようにチームを成長させていきたいですか?

Ethan:MODEのコアプラットフォームにおけるイノベーションを加速させられるよう、製品開発チームを成長させる必要があります。同時に、顧客の製品導入を担当する技術チームも拡張する必要があります。また、運用チームの強化も必要となる可能性が高いでしょう。

エンジニアの増加に伴い、当然、チームをより自律性の高いグループとして構築していく必要があります。ある面では既にそのプロセスは始まっています。それぞれが重点分野を与えられたサブチームがいくつかあります。今後、3-4人からなる数多くのチームを編成することになると思います。

他の地域の市場で成長していくに当たっては、顧客への製品導入が重要な部分を占めることは明らかです。それぞれの市場に進出する際は、現地チームを立ち上げる必要があります。現地語で対応するだけではなく、同じタイムゾーンにいることも重要です。15時間の時差がある地域から顧客に対応するより、はるかにストレスが少なくなります。

—そうですね。でも一般的にエンジニアは夜遅くに長時間、深夜まで働いているイメージがありますよね?

Ethan:選択肢があれば、多くのエンジニアは自分の働きたい時間に働くことを望むでしょう。だから、皆がより快適にパフォーマンスを発揮できる方向を目指すべきだと思います。

今後MODEで働くことを希望する方々に向けて、MODEの魅力を教えてください。

Ethan:MODEは前例のない課題に挑戦する気概のある方に向いていると思います。MODEは単なるウェブやクラウドアプリケーションの会社ではありません。IoTはなんといっても「モノ」に関するものです。そしてここでいう「モノ」は形あるもの以上のものです。「モノ」が動作する環境も関係します。それは屋外、水中、あるいは山奥かもしれません。こうした要素全てが、どのような仕事をするにしても、解決には欠かせないものです。仮想空間の外で挑戦してみたいと考えるエンジニアには、MODEは働くのに魅力的な場所だと思います。

MODEではセンサーやゲートウェイなどIoTの「モノ」の部分も多く扱う

—つまり単なるソフトウェアや1と0の羅列に対応するだけではない、ということですね。

Ethan:スクリーン上の画素やクラウド上のビットだけの世界ではないんです。でも、実際には、水中のセンサーからクラウドにギガバイトクラスのデータを移行するための方法を見つけ出す必要はあります。

MODEは新人エンジニアが技術を磨くのにも良い場所だと思います。複数の領域を扱い、より経験豊かなエンジニアから学ぶ機会を多く得られるからです。

MODEの今後について、考えを教えてください。

Ethan:そうですね、MODEの今後はミッションステートメントを達成できるかにかかっていると思います。

未来はまだ白紙ですが、現時点では良い基盤ができていると考えています。事業の焦点を明確化するのには数年かかりましたが、現在のチームを作る中で、成長分野はどこか、どのように市場に攻勢をかけるか、そしてMODEの製品の強みは何か、そういった点がますます明確になってきています。

つまり、製品ビジョンを作り、チームの全員がうまく連携できるようにすると同時に、市場や世界の変化に素早く対応していくことが僕たちには求められます。

ただし、現時点では、未来は大きく開かれていると思っています。すぐそこに、僕たちがつかみ取ることのできる機会がたくさんあるんですから。

—バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3ラストシーンの「未来はまだ白紙だ( your future is not written)」という名ゼリフを思い出しました。質問は以上です。Ethan、ありがとうございました!

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