【社員インタビュー】(前編)「イノベーションが生まれる環境」:学びに貪欲なエンジニアが大企業から転職したワケ-ソフトウェアエンジニア・Jay Nicolas
こんにちは。
今回は入社4か月目のソフトウェアエンジニア、Jay Nicolasさんにお話を伺います。
▽プロフィール
フィリピン大学総合文化学部コンピュータサイエンス学科にて、web開発とヒューマンコンピュータインタラクションを専攻。楽しく学べる魅力的なデジタル体験を創り上げたいとの想いから、在学中に教育向けゲームやツールキットを開発。
卒業後来日し、大手IT企業でソフトウェアエンジニアとして勤務。セキュリティサービスオペレーションチームにて、SOCプロトコルの実績を積むほか、Pythonを用いたSOARソリューションの作成やAnsibleを用いたプロセスの自動化、サイバーセキュリティ製品やサービスの開発を担う。
2024年3月、ソフトウェアエンジニアとしてアーリーリフレクションに入社。
自社プロダクト開発、受託開発、R&D、新規製品の開発など複数のプロジェクトで活躍。
— 前職は大企業で責任のあるポジションを任されていたとのことですが、転職を考えたきっかけは何だったんでしょうか?
新しいことに挑戦したかったんです。
特に、生成AI開発に興味がありました。サイバーセキュリティ領域に従事して既に4年以上が経過していたこともあり、そろそろ新しいステージに進むタイミングなのではないかと思っていました。
— なるほど。同じ会社で部署移動するということは考えなかったですか?
大企業特有の官僚的な組織や変化を避ける傾向から、「新しいことがしたい」と言える雰囲気ではありませんでした。
既に4年以上サイバーセキュリティに従事していて責任もある立場だったので、余計に難しかったです。会社を変えるのが最善だと思いました。
— 転職を考え出してから、どのような会社で働きたいと思っていましたか?
最初は日本を出ることも考えましたが、やはり日本で働き続けたいという結論に至りました。海外のインターナショナルカンパニーから複数のオファーをもらっていましたが、全てお断りしました。
— 大きな決断ですね...! なぜ日本で働き続けたいと思われたのでしょうか?
日本文化の素晴らしさや安全性の観点ももちろんですが、1番は「学べる環境」でした。
アメリカ企業から日本の約三倍の給与を提示するビッグオファーを受けましたが、僕にとって大事なのはお金より学びです。日本のテクノロジーは世界的に見て進んでいますが、世界一ではありません。まだまだ発展の余地がある。だからこそ、自分の力で日本のテクノロジーの発展に貢献したいという思いがあります。
完璧な会社で働くことには興味がなくて、完璧ではない会社を成長させることに面白さがあるんです。その中で自分が学べることがあると思っています。
— Jayさんの学びに貪欲な姿勢、素敵です。それからどのようにしてアーリーリフレクションを見つけられたのですか?
会社の元同僚に転職の相談をしたところ、彼がたまたまアーリーリフレクションで働いていたんです。
その時、僕は転職活動に難航していました。ほとんどの会社がジョブ型雇用で、マルチな分野で働きたいという自分の軸に合う企業が見つからなかったのです。
そんな中、彼がアーリーリフレクションの忘年会に誘ってくれて、そこで知った会社のカルチャーや従業員の方々の人柄に惹かれ、入社を決意しました。
— アーリーリフレクションで働いている人々には、具体的にどのような魅力を感じましたか。
忘年会に参加した時に率直に抱いたのは、「楽しい人たちだな」という印象です。
年齢に関係なく和気あいあいと話をしている様子を見て、大企業にはない魅力を感じました。
当時勤めていた会社では、年齢層の高い人との壁を感じることが多かったので、アーリーリフレクションの方々が年齢や役割に関係なくフラットに交流を楽しんでいる姿は新鮮に映りました。
— アーリーリフレクションのカルチャーには、具体的にどのような魅力を感じましたか。
忘年会に参加した際に、アーリーリフレクションのカルチャーコードを見せてもらいました。その時に一番魅力的だと思ったのは「#6 時間を大切にする」です。
フィリピン出身の身として、長時間労働には馴染みがないです。昼はみんなでお昼ご飯を食べて、15時になったらおやつの時間があって、17時には全員退社している。そんな文化で育ったので、残業もできればしたくありません。大企業に勤めていた時はやらなければなりませんでしたが。
一方で、アーリーリフレクションは社員の自由時間を重んじています。「短時間で集中して仕事を終わらせて、残りの時間は次の日のために休んだり、勉強したりする時間に使いたい」という僕の価値観に合っていると感じました。
— 入社してから今までどのような業務に携わってきましたか。
入社1カ月目は製品やプロジェクト理解に努めました。2カ月目以降から自社製品であるBIMSTOKの新機能開発に携わりました。3カ月過ぎてからは、複数のプロジェクトを同時進行で行っています。
— マルチな分野で働くことが仕事探しの軸だったとおっしゃっていましたよね。現在は、具体的にどのようなプロジェクトに従事されているのでしょうか。
プロダクト開発、受託開発、R&D、新製品の企画などを同時並行しています。
Web開発、IoT、生成AIなど分野も様々です。学ぶことが好きで興味の幅が広い僕にとって、様々なプロジェクトに携わらせていただけるのは本当にありがたいです。
— 本当に幅広く活躍されているのですね。入社してまだ3,4カ月といったところですが、大企業で働いていたときと比べて成長スピードは速いと感じますか?
強く感じます。
成長スピードの速さはスタートアップの強みですね。会社としていち早く成長するために、できるだけ多くの商品を速いペースで生み出す必要があります。そのために多くのプロジェクトを同時進行で行い、その過程でたくさんの事をスピード感をもって学べています。
— 確かに大企業では分業が確立されていて、自分が携われる部分が限られてくる傾向にありますよね。
そうなんです。大企業で変化をもたらすことは難しい。規模が大きいので小さな変更にも多くの人の許可が必要で、莫大な時間がかかります。でもそれってイノベーションの真逆ですよね。
僕はソフトウェアエンジニアとして世界を変えたいという想いがあります。そのためにはスピードが命です。世界はものすごい勢いで変わり続けていますから。特に今はAIがそうですね。前職ではAIをやりたくても許可を得るのに時間がかかります。でも今は違う。必要なのは代表の許可ですが、その代表の田中さんはとても変化に前向きな人です。
— カルチャーコードに 「#7 一つでも多く『世界を変える』試みをする」とあるくらいですもんね。
そうですね。田中さんの変化を受け入れるスピードにびっくりしたエピソードが一つあって。
入社前アーリーリフレクションを訪れた際に、「パソコンのモニターはもっと大きいほうがいいんじゃないか」と思ったことを口にしてみたんです。田中さんは「良い考えだね!」とおっしゃっていて、数週間後には全てのモニターが大きくなってました。
僕はまだ社員でもなかったのにですよ。あれはびっくりしましたね。
— すごい。(笑)Jayさんのイノベーションへの強い思いと、アーリーリフレクションのカルチャーがよくマッチしているんですね。同時進行で複数のプロジェクトを行っているとおっしゃっていましたが、その中でチャレンジングなことはありましたか?
ゼロから新しいものをつくることは常にチャレンジングです。何も分からない状態から始めるのですから。その時に大切にしているのが徹底的なリサーチとコミュニケーションです。調べて、学んで、仲間と協力しながら新しいものを生み出していく。
その過程でコミュニケーションスキルやリサーチスキル、常識に囚われないクリエイティブな思考能力がつきました。特に、アーリーリフレクションが大事にしている「コミュニケーション」を意識することが増えました。
— カルチャーコード「#4 事象の本質を捉え、双方の努力と善意でコミュニケーションを成立させる」ですね。
はい。大企業にいたころはコミュニケーションが欠けていました。部長クラス、課長クラスなど役割ごとに壁があって、役割を超えた意見交換などはされていませんでした。横同士でも繋がりが薄かったです。
それに対して、アーリーリフレクションでは年齢やジェンダー、国籍、役割に関係なく自由に意見交換ができます。代表の田中さんも対等な目線で接してくれるのでとても話しやすいです。その分プロジェクトの進行も効率的で、会社の成長も速いです。
— 今後の目標を教えてください。
会社をもっと大きくすることです。アーリーリフレクションでの僕の仕事は開発だけにとどまりません。より良い会社をつくっていくことです。
大企業で働いている頃は、目の前のプロジェクトの成功と昇進が目標でしたが、アーリーリフレクションに入った今は違います。ソフトウェアエンジニアとして、会社の成長に繋がる製品を開発したいという強い思いがあります。
Jayさんの学びに対する貪欲な姿勢とイノベーションへの情熱が印象的でした。
次回のインタビューは入社後の心境の変化を深掘りしていきます。