山口 卓勇のプロフィール - Wantedly
ZEB株式会社, 代表取締役 未来のエネルギーを創造する、ZEBのパイオニア AIに私のキャッチコピーを作ってもらいました。とても気に入っています。 私は、産業、民生業務部門のエネルギー分析から始まり、ZEB化実現の設計、支援に進んでいきました。 将来の人々により良い環境を引き継ぐために、CO2排出削減のために省エネに力を入れていました。 ...
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こんにちは!ZEB株式会社の採用担当です。
社名でもある「ZEB」は、net-Zero Energy Buildingの略。建物の大幅な省エネ対策と、再生可能エネルギーによる創エネを行うことで、年間でエネルギー消費量をゼロにする建物を指します。私たちは特に既存建物に注目し、建物を利用する人の快適性を上げることを目指して、ZEBの実現に向けた支援を行っています。
今回は代表取締役の山口さんにインタビューを実施。事業に対する想いを伺っているので、ぜひ最後までご覧ください!
◆プロフィール
ZEB株式会社で代表取締役をしている山口 卓勇と申します。デラウェア州立大学院 公共政策学部環境エネルギー政策(環境エネルギー修士)を卒業後、株式会社住環境計画研究所 研究員で働きました。その後、環境エネルギー政策研究所を経て、備前グリーンエネルギー株式会社で17年ほど勤務。2024年にZEB株式会社を設立して、今に至ります。保有資格は、エネルギー管理士・第2種電気主任技術者・建築設備士・第二種電気工事士・CxPE(性能検証技術者)です。
休みの日には、小学生になる子どもと一緒に遊んでいることが多いです。最近興味を持っているのは3Dプリンター。時間があれば楽しんでいます!
ZEB株式会社は、主にZEBの設計や支援を行っています。最近では、自治体に対するZEBの可能性調査や、建物の建築から解体までに発生するコストの計算・支援を行うこともあります。また、建築設備が想定通りに稼働することを、第三者として設計から竣工まで検証するコミッショニングも実施。コミッショニングまで行っている会社は、日本ではそう多くないのではないでしょうか。
私たちがZEB実現に向けた支援を行うのは、役所・学校・商業施設といった非住宅建物が対象です。
例えば学校を例に考えてみましょう。皆さんが学生だった頃を思い出していただくと、「学校=夏は暑く、冬は寒い場所」というイメージをお持ちの方も多いのではないかと思います。ZEBでは、エネルギー消費量を抑えながらも、再生可能エネルギーによる創エネを行うことで、そんな建物の環境を変えていくことが可能です。
具体的には、まず「全熱交換換気扇」と呼ばれる、建物の中の空気を換気しながら、室内外の温度や湿度を交換する仕組みを持った換気扇を導入して、空調負荷を下げます。これによって、夏には涼しい空気、冬には暖かい空気が循環。換気量が安定するため、室内のCO₂濃度が抑えられて子どもたちの集中力向上にもつながりますし、ホコリや感染症などのリスクを下げることもできるのです。エネルギー使用量も抑えられるので、コストの側面から見ても良い効果があります。
また空調以外の部分でも、ZEB化を進めます。照明については、子どもたちの目が痛くならないようにフィルムの貼ってある優しい光のLEDを使用したり、照度センサーを入れて明るさを自動で調節したりする。西陽が強い地域では、熱中症を避けるために室内に入る太陽の直射日光や熱エネルギーを遮るガラスを、反対に涼しい地域では、太陽の光や熱を効率よく取り込む性能を持ったガラスを使用するなど…。
建物によってどのようにZEB化を進めるかは異なりますので、調査から行い、建物ごとに適したご提案を行っています。
1997年にCOP3(国連気候変動枠組条約第3回締約国会議)が開催されてから、私の中で環境問題への課題意識が大きくなりました。大学で環境を学んだ私は、環境エネルギー関連の仕事に就きます。そこでは工場やビルなどの省エネに関わる事業を行っていたのですが、そんな時にZEBという考え方に出会いました。
省エネという言葉には、どこか頑張ってエネルギー消費量を減らしましょうというニュアンスがありますが、それではその建物を利用する人たちの快適性を上げることはできません。ZEBを実現した建物で利用者の快適性が向上する様子を目にして、エネルギー消費量と快適さのバランスをとることが、今後大切になるのではないかと感じました。そういった体験から、本格的にZEBに取り組んでいきたいと会社を立ち上げるに至っています。
既存建築物のZEB化が遅れていると感じます。最近では建ててから約80年間も使用される建物が増えており、2050年には現在建っている建物のうち約半分はまだ残っていると言われるほど。
建物を解体、建築する場合にもCO₂は排出されます。建て替えを行えば行うほど環境への負荷がかかることを考えると、既存建築物にももっと目を向けていかなければなりません。
また何度もキーワードとして挙げている建物利用者の快適性ですが、一方では後回しになりがちな部分でもあります。脱炭素と快適性をどう両立させていくのかが課題ですね。
最近では人件費もどんどん上がっています。働く環境や快適性を担保しなければ、人材の定着も遠のきますし、一人当たりの業務効率も下がってしまいます。「風邪を引くのは自己責任」という時代はとっくに過ぎました。雇用者側は風邪を引かない環境づくりを行っていくべきです。
仕事の上で大切にしているのは、実直であること、正直であること。人間なので間違えることもありますが、誤魔化しても問題が大きくなるだけです。間違いを認めて修正していくことが重要ですし、二度同じ間違いが生じないように、仕組みで防ぐ方法を考えるようにしています。
ZEBはまだまだ新しい分野です。代表の私でさえ、日々勉強しています。トライアンドエラーが多い仕事ですので、日々情報をアップデートしていける方に向いていると思います。一緒に勉強、挑戦できる方をお待ちしております!
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