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「この会社には昔からディスラプションの文化がある」ー外資系企業でキャリアを重ねたグループ会社CEOに、デジタルHDの魅力と今後求める人物像を聞いてみた

2020年2月、株式会社オプトホールディングは、株式会社デジタルホールディングスになりました。この社名変更をうけて、就活生のみなさんのなかには不安や戸惑いを感じた方がいるかもしれません。

オプトホールディングは、デジタルホールディングスになって、なにが変わったの?

それは、私たちデジタルホールディングス自身が、事業や社員を通じて、これからお伝えしなければならないことです。「デジタル」という大きな看板を背負い、ダイナミックに変化するデジタルホールディングスは、これまでにどんな変化を経て、これからどう歩んでいくのか。

外資系企業でキャリアを重ね、「デジタル」「グローバル」「ディスラプション」という3つの核を持つグループ会社CEO奥田に、デジタルホールディングスの魅力と今後求める人物像について話を聞いてみました。

株式会社コネクトムCEO紹介

奥田 知広(おくだ ともひろ)

ニューヨーク州立大学F.I.T卒業後、株式会社リクルートHRマーケティング(現リクルート・ジョブス)新卒入社、大手リテール業界を担当。その後、外資系旅行メディアにて航空会社、外資ホテルチェーン、観光局などを担当。Japan Entry Corporation社(本社US、ボストン)ではコンサルティングディレクターとして海外IT/Techベンチャー企業の日本市場参入コンサル兼事業開発に従事。 B2B SaaS(ID/サブスクリプション/CRM/課金)を展開するMPP Global Solutions社(本社:英国、マンチェスター)にて日本初代カントリーマネージャー就任。その後、Facebook Japan株式会社を経て株式会社デジタルホールディングスに入社。2021年1月1日付で株式会社コネクトム、代表取締役社長に就任(現任)。

3つの核、デジタルとグローバルとディスラプション

――奥田さんはニューヨーク州立大学F.I.T卒業後、新卒で株式会社リクルートHRマーケティング(現リクルート・ジョブス)に入社しています。海外で就職するという選択肢もあったと思いますが、なぜ国内の企業を選んだのでしょうか?

奥田:確かに、海外で就職する選択肢もありました。日本で就職した理由はバブル時代と違い、海外で日本のプレゼンスが圧倒的に下がっていたからです。僕が大学を卒業した2004年頃、アメリカで重宝されていたのは中国、ユダヤ、インドの人材でした。そういった状況のなか日本人がアメリカで働くよりは、海外で得た知見を日本で活かす方が価値が高いと感じたからです。

――その後、リクルートから外資系旅行メディアのTravelzooに転職されています。国内の企業から海外の企業に働く場を変えたわけですが、なにかきっかけがあったのでしょうか?

奥田:リクルートを辞めたのは、2011年。当時のリクルートは今と違いデジタルリテラシーがあまり高くなく、グローバルにも力を入れていませんでした。30歳を過ぎ、今後のキャリアを考えるうえで、リクルートという大きな看板を外し、自分の個の力を強くするため「デジタル」と「グローバル」を軸に、外資のベンチャーへ転職しました。

Travelzooの次はJapan Entry Corporationに移り、海外テック企業の日本市場参入における、事業立ち上げの仕事をしていました。日本のパートナー企業を探して、間をつなぐ。言葉にするとシンプルですが、これがなかなか大変で…。でも、成功すれば海外テック企業と日本のパートナー企業の両方から感謝される。今まで日本ではできなかったことが、海外の技術やサービスを導入することでできるようになるんです。

――まさに、「デジタル」と「グローバル」が核になる仕事ですね。

奥田:Japan Entry Corporation時代に、もうひとつの核ができました。それが「ディスラプション(創造的破壊)」です。

――奥田さんが考えるディスラプションとは?

奥田:僕が考えるディスラプションは、新しいものによって古い慣習を壊し、ビジネスがよりうまくいったり、人々の生活がより豊かになること。所謂、創造的な破壊です。iPhone、Amazon、Facebook、Netflix、全部ディスラプターです。これらを利用することによって、我々の生活はより豊かになりましたよね? 海外から日本に入ってくるテック企業で成功するパターンって、既存市場での既得権益を壊し、新たな価値、または本来あるべき価値を提供するディスラプターである事が非常に多いです。

Japan Entry Corporation以降もMPP Global Solutions、Facebook Japanと外資系企業で働きましたが、これらのキャリアで核になっているのは「デジタル」と「グローバル」と「ディスラプション」の3つですね。

デジタルホールディングスは昔からディスラプションの文化がある会社

――外資系企業でキャリアを積まれていた奥田さんが、なぜデジタルホールディングスに入社したのでしょうか?

奥田:実は、Japan Entry Corporation時代にデジタルホールディングスと出会ってるんですよ。当時はオプトホールディングですけど、今CFOを務めている加藤さんと一緒に仕事をして。それから加藤さんとは個人的に食事をする仲になったんです。

Facebook Japanを辞めたあとしばらくゆっくりして、いくつかの会社から声がかかっていたとき、加藤さんと話す機会があって。ちょうどデジタルホールディングスが2030年に売上1兆円を目指すメッセージを出したタイミングで、これは面白そうだなと。

――声がかかっていた会社より、デジタルホールディングスに魅力を感じたんですね。

奥田:そうですね。外資系企業で働いていたころはソロか少人数のチームで仕事をすることが多くて、そろそろチームで働きたいなと思っていましたし、デジタルホールディングスには海外に強い人がいなかったので、今後グローバルに向けた動きをするときに自分のバリューを発揮できる場所があるんじゃないかと思ったんです。

それに、デジタルホールディングスって昔からディスラプションの文化がある会社なんですよ。Googleアナリティクスより前に広告効果計測ツールの「ADPLAN」を作ってますけど、Web広告の取引やフローを可視化するって当時の広告代理店からしたらパンドラの箱ですよ。デジタルホールディングスは業界を壊して創造する遺伝子を持ってるはずなんです。

――他に魅力を感じた部分はありますか?

奥田:とにかく人がいい。外資系企業で働いていたときほぼ全ての国内の広告代理店と取引をしましたけど、ずば抜けて人がいいのはデジタルホールディングス。ただ、人がいいからソリューションに尖ってない部分もある。安心安全のデジタルホールディングス。いい意味で変なことはしない会社というイメージは持っていました。

――奥田さんが入社することでそこを変えたいという想いもあったのでしょうか?

奥田:僕ひとりの力で変わるものでもないですし、もっと外の人がどんどん入ってくると変わると思います。あと、デジタルホールディングスは新卒入社の人が多いから、意外と自分の価値に気づいていない。収入が全てではないですが、仮に転職をしたら年収が上がる優秀な人がたくさんいる。

今いる人が自分の価値に気づき、今以上に外から人が入ってくればデジタルホールディングスの良さを残したまま、尖っていけると思います。

会社を説得できれば誰でも平等にチャンスがある

――入社後はどのように業務を担当されたのでしょうか?

奥田:わかりやすく言うと、事業統括でしょうか。グループ企業から相談を受けて知見を広めたり、外部パートナーを探したり。あまり業務の定義が決まってなかったんですよ。

――クライアントと向き合うというよりは、自社のサポートをする業務でしょうか?

奥田:そうですね。コネクトムに関しては、事業のグロース計画のみならず、CFOの加藤さんをはじめ、ファイナンスチームとも計画蓋然性や最適な資金調達案などを議論させていただきながら事業計画書を書きました。

――――今年の1月からコネクトムの代表取締役社長に就任されましたが、どのように決まったのですか?

奥田:「事業計画書を書いた張本人で、事業再生を一番強く信じてる奥田がやったほうがいいんじゃない?」って言われて、まあ確かにそうですよねって(笑)。僕がデジタルホールディングスに入社して約2年ですが、直接的に何か事業を大きく成功させた実績があるわけじゃない中、本当に良いチャンスを頂けたなと思っています。

――デジタルホールディングスは裁量の大きい会社だとよく言われていますが、その点に関してどう思っていますか?

奥田:僕は自分で代表がやりたくて事業計画を書いたわけではありません。純粋にどうすれば会社がグロース出来るかを模索して提案しただけです。改めて感じたのは、うちは自分で手を挙げてプランニングをして、ビジネスとして成功する形が見えればやらせてもらえる会社なんだと。リクルートの社訓に「自ら機会を作り出し、機会によって自らを変えよ」というのがあります。まさにこれだなと、この言葉を思い出しました。

――今後、新卒で入社する学生にもやりたいことがあればチャンスがあるということでしょうか?

奥田:今デジタルホールディングスにいる人も、今後新卒で入社する学生も平等にチャンスがあります。やりたいことがマーケットで受け入れられるか、誰の負が解消されて対価としてどのくらいのお金をもらえるのか。それらを自分の言葉で語り、客観的なデータを使って会社を説得できるスキルがあるか。それができるかどうかですね。

――今後デジタルホールディングスに入社する方にとって、希望のある言葉ですね。他に奥田さんが求めている人物像はありますか?

奥田:常に何かに対し課題を感じ、それを理解し、改善を積極的に発信、実行できる方です。間違っていても良いので、そういう人がもっと入ってくれるといいなと思ってます。会社にとって人は資産ですから、なにかに振り切った人が入ってくるとデジタルホールディングスはもっとおもしろい会社になりますよ。ベースとなる人柄がずば抜けてよい会社なので。人柄は後からはなかなか身につかないですからね。

――最後に、奥田さんが今後実現したいことを教えてください。

奥田:せっかくデジタルの仕事をしているので、労働からの解放や報酬の改善ですね。もっと楽に儲けた方が良いですし、デジタルを活用して効率化すれば、もっと人生が豊かになると思います。DXって本来そういうことだと信じてます。 Google社には、すぐに見返りを得られる見込みがなくても、将来大きなチャンスになるかもしれないプロジェクトの捜索や取り組みに就業時間の20%の時間を使う「20%ルール」というものがあります。

コネクトムのメンバーも20%は今の業務とは違うことを考えてもらい、新しいプロジェクトに取り組んでもいいし、副業をしてもいい。いかに生活を向上させてあげられるかは大事にしていきたいです。僕がメンバーを成長させるのではなく、メンバーに本当になりたい自分を目指してもらう。そうすれば頑張れるし、結果もついてくると思うんです。

外資系企業でキャリアを重ね、「デジタル」「グローバル」「ディスラプション」という3つの核を持つ奥田。彼が考えるデジタルホールディングスの魅力は、自分の言葉で成功の形を語り、会社を説得できれば誰でも平等にチャンスがある環境でした。

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