【公式】コオロギ研究所
株式会社グリラスが運営する新ブランド「コオロギ研究所」の公式HPです。 爬虫類用フード「レプテイン」を販売中。
https://korogi-lab.com/
グリラスの歴史と未来を語るメディア「グリラスストーリーズ」。
今回は7人目のグリラスメンバーのご紹介です!
今回ご紹介するのは、2021年12月に入社した諏訪順也さん。
EC担当として入社して早々、新しく立ち上げられたコオロギ飼料事業の事業部長に大抜擢!マネージャーとして新チームのメンバーをまとめながら、グリラスとして大きな一歩となる新事業を超スピードで進めています。温和な性格と、たまに出る尖った一言に定評があるグリラスの人気者で、愛称は「すわっち」。
紆余曲折を経て徳島にたどり着いた諏訪さんにお話を伺いました。
東京都世田谷区出身です。母は専業主婦で、父はエンジニア。周りより少しだけ家庭ルールが厳しく過保護な環境で育ちました。ただ、僕は反発もあってかそのルールを守らない子だったようで……(笑)学校帰りにランドセルを玄関に放り投げて、毎日公園で遊ぶ典型的なやんちゃ少年でした。
そのまま地元の中学校に進学してバドミントン部に入りました。当時はとても背が低かったのでバレーやバスケは論外だな、という消去法で選んだものなのですが、そこから大学まで約7年続けました。
このくらいの時期から「ちょっと変わってる子」「周りとは違う子」くらいの印象は持たれていたように思います。自分自身根は普通だと思っているのですが、特別目立たない人が斜め上の発言をしたり、尖ったひと言を言うのが面白いな〜と思って憧れていたんですよね。そういう笑いの取り方ができるよう人とは違うことが言えるように意識していたら、いつの間にか染み付いてしまった感じ。新しい視点での意見が求められている時に、声がかかる機会が多くなっていったように思います。
当時は理科系の授業が好きで、生物か化学の先生になることが夢でした。大学はいくつか受験した中で一番偏差値の高い所を選んだのですが......進学した先は、理科の教員資格が取れない大学だったんです(笑) 勉強内容も元々純粋な化学や生物の方に興味があったのに、どちらかといえば工学部寄りの実用性の高い授業がほとんど。授業への興味が湧かず、何となく乗り越えながら過ごした大学時代でした。
通っていた学部からだと、進路の選択肢が大きくゼネコン・公務員・建設会社コンサルの3通りに分かれていました。ヘルメットを被るのが嫌で、公務員も性格的に向いていないだろうなぁ...と結局水道関係の設計会社を受けたのですが、面接で「営業がいいんじゃないか」と勧められるまま入社しました。
ルート営業の仕事で、仕事内容自体は辛くなかったです。ただ......あまり楽しくはなかったというのも本音。基本的に車で営業先を回っていたのですが、いつも聞いていた音楽に飽きてしまい1週間くらい前からラジオを聞くようにしていたんですよね。
その日はゲストにとある冒険家の人が登場して、ぼーっと聞いているうちに興味が湧き、初めて車を停めてラジオを聞いたんです。番組の結びの方で「来年は若い人を連れて北極冒険に行きたいと思っている」というコメントを聞いて胸が高鳴り、自分も参加したい!という気持ちでいっぱいになりました。
そこから問い合わせるかどうするか、1週間くらい迷ったんじゃないかなあ。今持っている会社員という立場を失うことも頭をよぎったけれど、北極に行ったらオーロラが見えるのかな、何もない景色をみてみたいな、と考えが膨らみ、今までのような消去法の選択ではなく自分の意志で冒険への参加を決めました。
実際に参加した北極冒険は、行くと決めた日からゴールまで本当に一瞬の出来事でした。30日間かけて約600kmを歩く行程です。見てみたかったオーロラも、何もない景色にも出会うことができ、忘れられない経験になりました。
考えてみると、これまで自分の意志で何かに手を挙げる機会が少なかったように思います。実際にやってみた感想は「案外大したことないじゃん!」、動く前にあれこれ考えて選択肢を狭めてしまうことが多かったのですが、あっという間に過ぎ去った冒険を経て「やってやれないことはない」と感じた経験は、今に至っても大切な考え方として生きているように思います。
帰国後、北極にいる間に見つかると思っていた’’やりたいこと’’はすぐに浮かばず、結局「手に職をつけたい」との想いからIT関連の会社でWEBディレクターとして働きました。自分に向いていたと思うし、人と話すのが好きなのでディレクターとしての仕事は楽しかったです。早く一人前になりたいという気持ちが強かったので、通常デザイナーに頼むような業務もなるべく自分で巻き取るようにしていました。
そうして転職して1年ほど経った頃、一緒に北極に行っていた西郷から突然電話がかかってきたんです。「グリラスという食用コオロギの会社で働いているのだけど、EC周りを見る人がいないから手伝ってほしい」とのこと。元々コオロギにすごく興味があったわけではないし、話半分に聞いていたのですが......業務にも慣れた頃、西郷からのおかしなお誘いのことを思い出しました。
自分はコオロギに興味深々な訳ではないけど、世間一般の感覚だってそれに近いものだと思う。元から熱い想いを持った人がフルパワーで事業を前進させていくことは必要だけど、そうではない自分だからこそ貢献できることがあるんじゃないか。
やりたいことを基準に選択するのも良いけれど、手に職をつけたおかげで、誰かの役に立てる仕事も選べるようになりました。西郷に「まだ募集している?」と今度はこちらから電話をかけたことが入社の経緯です。
EC担当としてグリラスに入ったのですが、その時期は「あらゆる生き物に健康で幸せな生活を」というグリラスのミッションの一つの達成を進めるべく、飼料事業の立ち上げ準備をしていました。本当に入社して間もなかったのですが、ひょんなことからこの新事業の一切を担当する事業責任者になることに。飼料用に新しいコオロギの飼育室を整備しなければならず、事業部のメンバーも1人きり。わからないことだらけのスタートでしたが、無我夢中で飼育室をつくり、プロモーションの施策を考え、オンラインサイトを設計し、始めたのが今の「コオロギ研究所」です。
立ち上げから半年で事業部のメンバーは4名に増え、イベントへの出店や卸販売などが始まっています。メンバーのみんなに気持ちよく働いてもらうための心配りなど、1人で事業を進めているときは違う大変さもありますが、やっぱり仲間がいると心強いです。コオロギの鳴き声の傍ら、楽しく働いています。
飼料事業をしっかりと軌道に乗せていく、と言うのは事業統括としては大前提の目標。ですがそれ以外にも、コオロギをインフラにするというビジョンを掲げるのであればきちんとその目標に誠実でありたいとも思います。
食卓にコオロギが当たり前のようにあって、雑食性の畜産動物や爬虫類などのペットは、国内で発生した食品ロス由来の餌で育ったコオロギを食べる状況ができているような未来が理想。
他にも、もしかしたらコオロギならではの機能的な成分が見つかるかもしれないし、コオロギの殻も何かに有効活用できるかもしれないですよね。そんな風にコオロギが今よりもっと日常生活に溶け込んでいる様を実現したいです。
個人的な目標は、いつか田舎に移住して半自給自足というか、できるだけ地球環境に負荷をかけない暮らしがしてみたいなぁと思ったり。元々環境への関心も高い方ではなかったけど、北極とグリラスにいるうちに考え方が変わっていったように思います。
想いの方向はどこに向いていても良いのですが、何かに熱を注げる人がグリラスに向いていると思います。自分は今までの選択に一貫性が無いようにも感じるけれど、振り返ると「自分がやると決めたこと」はどこまでも突き進めるタイプなんじゃないかなと感じます。グリラスにはそういう人が多いので、できるだけ省エネで働きたい人は入っても辛いだけかもしれません。
くだらないことでも大丈夫なので、ぜひ熱くなった経験を教えてください!僕らは話すのが大好きな人ばかりなので、雑談をするような軽いノリで一度問い合わせてもらえたら嬉しいです。
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諏訪さん、ありがとうございました!
株式会社グリラスでは、今回ご紹介した諏訪さんや他の個性豊かなメンバーと共に働いてくれる仲間を大募集しています!コーポレート・営業・研究など、やりたい業務が要綱になくても、お気軽にご相談ください。ご連絡お待ちしています!