なにをやっているのか
生産拠点であるグリラス美馬ファーム
徳島大学の基礎研究をベースにしたコオロギ総合メーカー
グリラスは、徳島大学での30年に及ぶ基礎研究をベースに2019年に設立されたフードテックベンチャーです。徳島県美馬市の二つの廃校を拠点に、コオロギの品種改良を目的とした研究開発から食用コオロギの生産加工・販売までを一貫して国内で行っています。
なぜやるのか
2019年6月に国連より発表された報告書によると、今後30年で世界人口は97億人への増加が見込まれ、これに伴う食料問題への対応が課題となっています。特に「タンパク質危機」と称される動物性タンパク質の不足は顕著で、その解決策としてFAO(国際連合食糧農業機関)は昆虫食を推奨しています。昆虫は既存畜産と比べてタンパク質の生成に必要な餌や水の量が少なく、資源の有効活用が可能です。また温室効果ガスの排出量も少なく、飼育における環境負荷も低いことが特徴です。
一方、日本を含めた多くの国々では年間13億トンにもおよぶ食品ロスが発生しており、その量は全世界で生産される食品の約3分の1に相当します。食料不足と、大量廃棄。この相反する二つの問題の解決口として、食用コオロギが期待されています。
グリラスではコオロギの雑食性という特徴を活かし、捨てられてしまう食品ロス100%の餌でコオロギを育てています。コオロギは農業/加⼯残渣等をアップサイクルし、フードサイクルを構築できるこれまで未利用のタンパク源です。
どうやっているのか
これまでの事業展開
2022年2月に行ったシリーズAの資金調達
コオロギ総合メーカーとして、グリラスでは⾷料・⾷品(Food)から化粧品・医薬品原料(Wellness)・飼料まで、幅広い領域への事業展開を行っています。主力となるフード事業では、大手食品メーカーや飲食店・機内食等への原料供給、昨年2021年に立ち上げた自社ブランド「C. TRIA」での商品展開をおこなっており、特に後者は今年から全国のコンビニエンスストアでの展開を始めています。
社員数は2年で3名から28名へと増加し、商談をさせていただく企業の数も20倍の500社を超える規模となりました。TVや新聞などの露出も増えており社会の注目度は高い事業ですが、一過性のブームではなく「当たり前の食の選択肢」としてコオロギを浸透させるために、勢いを継続した事業の展開が不可欠です。
2020年12月と2021年2月には資金調達も行い、IPOを目指し更なる成長に向けて事業を加速させている一方、多くの領域がまだまだ発展途上の段階です。食用コオロギという食材で新たな食文化を創造し、ともに地球の未来を変えていく仲間を募集しています。
【Vision】
HELLO!
NEW HARMONIES.
コオロギ × テクノロジーが生み出す新たな調和で、
健康でしあわせな未来を。
【Mission】
コオロギの力で、
生活インフラに革新を。
世界のタンパク質不⾜を解決します。
地球規模のフードサイクルを構築します。
あらゆる⽣き物に健康的な⽣活を提供します。
コオロギが⽣活の中で当たり前になる未来を創造します。
【Value】
With Global vision 地球規模の視座を持ち、社会課題の解決を。
Towards sustainable society 自ら率先し、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを。
Honest behavior. 等身大のコミュニケーションと、うそ偽りない信頼構築を。
go Bold 高い目標に向けた大胆な挑戦と、それを楽しめる環境づくりを。
be Scientific. 根拠と論理を元に思考し、仮説と検証をもって行動を。