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街と創る新しい学校のカタチ〜藤村女子中学・高等学校 in 吉祥寺から発信する“サブカルチャー”について〜

こんにちは!井之頭学園の採用担当です。本日は、藤村女子中学・高等学校が「吉祥寺」という立地を活かして発信するサブカルチャーについてお伝えします。

「学校教育の新しい在り方に興味のある方」や「街と共に学校を創ることに興味のある方」は、ぜひ最後までご覧ください!



サブカルチャー発信の取り組みは、学校改革の一環として行っているものですが、その前提には“吉祥寺駅から徒歩5分圏内にある唯一無二の学校”であるという強み活かして、「街と一緒に学校を盛り上げていきたい」という想いが込められています。

吉祥寺は「サブカルチャー」や「住みたい街」といったイメージでブランド化されていますが、これは商店街をはじめ吉祥寺に携わるすべての方々が代々街を盛り上げてきた努力によるものです。

そんな吉祥寺に「魅力的な学校」や「地域に愛される学校」が加わることで、この街をさらに魅力的にすることができるはず。

藤村女子中学・高等学校 in 吉祥寺は、地域と一体となり、吉祥寺ならではの学校づくりを目指していきたいという想いでサブカルチャーの発信をしています。



  • 【アート】取り壊し直前の校舎に壁画を描くプロジェクト
  • 【ファッション】「Be You!!」制服改革
  • 【職業教育】豊かに生き抜く力を育む教育



▍背景

このプロジェクトの背景には、「MFA is the New MBA(美術学修士は新しい経営学修士)」という概念のもと、これからの時代に必要な「想像力」「創造性」といったスキルを育てたいという想いがあります。

というのも、生成AIが進化する現代、事業計画書を作成したり、ケーススタディを探すといった作業は、ChatGPTなどのツールで簡単にできるようになっています。

しかし、白いキャンバスにどこから筆を入れ、何を描き、どんな色をつけるかといった「想像力」や、AIが得意とするディープラーニング(深層学習)では代替できないクリエイティブな「創造性」が求められる場面はこれからも増えていくはず。

とはいえ、このようなスキルを大々的に強調するのではなく、藤村女子中学・高等学校 in 吉祥寺で6年間過ごしていたら自然に身につくようにしたいと考えています。そのために、ハード面での設計やソフト面での活動を通じて、「想像力」や「創造性」を育むプロジェクトを進めています。


▍プロジェクト内容

藤村女子中学・高等学校では、「西館」の取り壊しと「本館」のフルリノベーションを予定しています。

60年以上、多くの卒業生たちが学んできた校舎、「その歴史をただ消してしまうのではなく、何かの形で残したい。」「その上でさらに未来に向けてアップデートしていきたい。」という想いで、在校生、卒業生、地域の方々に協力していただいて壁画を制作するプロジェクトを始動しました。

制作は2025年の春から、東京藝大で壁画を専攻していた美術の吉田先生を中心に、約1年間でじっくり進めていく計画です。そして、完成した壁画は2026年4月の工事開始の際にすぐに取り壊されます。

このプロジェクトは、壊すところまで含めてゴール。その過程を地域や首都圏の方々にもメディアを通じて広く知ってもらいたいと考えてます。


▍プロジェクトを通じて生徒に体験してほしいこと

このプロジェクトには、「散るからこそ美しい」という花のような儚さに価値を感じてもらいたい、という想いが込められています。

また、過去をなかったものとしまうのではなく、「形として残しながら、新しいものへと進化させていくこと」の大切さを体感してもらいたいという意図があります。




▍企画内容

グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームなどを展開する株式会社アダストリアさんに提案いただき、「Be You!!」“自分らしく”というコンセプトのもと選択自由なパレットから自分らしさを考えながら制服のスタイリングをしてもらう仕組みです。

また、ファッションをもっと身近に楽しんでもらいたいと考えているので、従来の制服よりもかなり安くなる予定です。とはいえ、制服は毎日着るのもの。製造には専門の制服業者さんに必ず入っていただき、縫製を二重にするなど制服としての耐久性も大切にしています。

※上記、ファーストイメージ。「新しい概念の魅力的な制服を」を軸に打ち合わせ進行中


▍学校(教育)のアップデートにおける制服改革の位置付け

パーパスの一つである「多様な個性を輝かせ、熱意ある人間を育成する」という考えのもと、「主体性」のある生徒を育てるための改革です。

人気のある学校の共通点は、「勉強・教員・学校の在り方」をしっかりと定義していること。その中で一貫して重視されているのが「主体性」です。子どもたちが「勉強しなきゃいけない」と感じるのではなく、「勉強する必要がある」と自ら思えるような仕掛けを作る。それが人気校たる所以ではないかと考えています。

だからこそ、制服に関しても自由を取り入れたいと思っています。自由というのは一番難しいものです。しかし、主体性を持って、自分で考え、自分の服装を決め、その結果として「どう見られるのか」を自分自身で経験してほしいと考えています。


▍プロジェクトを通して浸透させたい文化

入学時の12歳という年齢では、まだ自分の個性を完全に理解できていない生徒も多いと思います。だからこそ、一人ひとりの個性を引き出し、輝かせたい。卒業時には、生徒たちが「自分の好きなこと」を見つけている状態であってほしいと考えています。

また、自由な環境の中で、自ら考え、言葉によるコミュニケーションはもちろん、見た目なども含めた、多様で柔軟な「表現力」を身につけてもらえたら嬉しいです。



▍藤村女子中学・高等学校 in 吉祥寺の職業教育

「やりたいことがないから、とりあえず大学に行く」という選択が、いまだに一般的な現代。その背景には、学校の教員や生徒たちが職業やキャリアパスについて十分に理解していない現実があります。

そこで、藤村女子中学・高等学校では、まずは教員が、職業、キャリアのプロフェッショナルとして、生徒たちに的確なアドバイスができる体制を整えることを目指し「キャリアプロジェクトチーム」を立ち上げました。そして、生徒たちには、連携専門学校との交流を通じ、様々な職業に触れてもらう機会を提供しています。

このような取り組みを通じて、生徒たちには将来の選択肢を増やしてもらい、教員はキャリアの市況感を把握した上で、生徒一人ひとりをどこに進学先させてあげるべきか提案できる学校づくりを進めています。


▍プロジェクト内容

以下の4つの専門学校と連携し、職業教育プログラムを実施しています。

  • 学校法人片柳学園:日本工学院専門学校
  • 学校法人国際文化学園:国際文化理容美容専門学校
  • 学校法人文化学園:文化服装学院(未定)
  • 辻調グループ:辻調理師専門学校東京校(未定)

これら4つの専門学校は、職業教育に対する深い想いと歴史を持ち、多くの分野で活躍する卒業生を輩出しています。深刻な少子化が進む中、ほとんどの学校が定員の6〜7割以下しか学生を集められていない状況下にあるなか、入学者数が定員を上回るほど学生からも企業からも人気のある学校です。

具体的なプロジェクトの内容としては、生徒たちが専門学校の授業を体験したり、学生や講師と交流したりするほか、ファッションショーやヘアショーなど、現場を見学する機会も提供しています。本番の音響や照明の演出、ステージでの立ち振る舞いなど、学生が創り出すプロフェッショナルのような世界を間近で体験することで、職業の魅力を実感することができます。


▍目指していきたいこと

生徒たちに将来の選択肢を増やしてもらうことはもちろん、職業教育の価値やその市況感を保護者に理解してもらうことも大切だと考えていて。

というのも、ゼネラリストとしてさまざまな職種を転々としながら出世していく働き方は、終わりつつある時代。しかし、ジョブ型雇用のような新しいキャリアの在り方について、保護者の理解がまだ十分でないと感じます。

その中で、今までの「偏差値」や「大学進学実績」という物差しだけではなく、「豊かに生き抜く力を育む教育」という物差しを作らなければいけない。「豊かに生き抜く力を育む教育」が、卒業後の生徒にどのような影響を与えるのかを具体的に示すことで、保護者の職業教育や専門学校に対する意識も変えていきたいと考えています。


最後までご覧いただきありがとうございました!

井之頭学園では、これからも吉祥寺という恵まれた立地を活かし、地域の皆さまと共に新しい学校の在り方を創り上げていきます。今後の取り組みにもぜひご注目いただければ幸いです!





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