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「“教育”で、日本を良くしたい。」先生と話すのが好きだった少年が、井之頭学園の教師になるまで。

こんにちは!井之頭学園の丸山です。

本日は、教員を目指すきっかけとなった学生時代のエピソードや、海外やスタートアップ企業での経験を得て井之頭学園に辿り着くまでの経緯をお話ししてまいります!

「教育で日本を変えたい方」「教員としてのキャリアに悩みを抱えている方」はぜひ最後までご覧ください。



我慢しがちだった少年に寄り添ってくれた小学校の先生

幼少期から「大人っぽい」と言われることが多く、7歳離れた妹がいたため、家庭では妹のために我慢することが多かったです。しかし、小学校の担任の先生はそんな自分の本当の気持ちやわがままを受け止めて話を聞いてくれました。その経験から、先生を頼れる存在だと感じ、自分も先生になりたいと思い始めていましたね。

大人と話すのが好きだった中学時代

同世代の友達と話すのも楽しかったのですが、先生と話している方が面白いなと感じることがよくありました。

特に印象に残っているのは、塾の先生です。比較的若い先生で、毎週ジャンプを読んでいたりして、漫画の話で盛り上がることもありました。授業でも質問を交えながらやり取りするのが楽しくて、少人数制で7人くらいの塾だったこともあり、先生との距離も近かったんです。国語を教えてくれて、漢字の豆知識なんかも教わりながら、いつも盛り上がっていましたね。今、国語の教員をしているのは、その塾の先生の影響が大きかったと思います。

教員になる夢が揺らいだ高校時代。浪人して教員の道へ。

大学は、1年浪人して文学部に進学することになります。

というのも、高校3年生の受験時は、経済学部を受けていたんです。経済学部を卒業して企業で働いていた父の勧めもあり「とりあえず経済学部にすれば食いっぱぐれないだろう」という単純な考えで、経済学部を選びました。

結局、全然勉強にやる気が出なくて、全て不合格。浪人して1年間、進路や受験勉強にしっかり向き合う中で、「経済学部でもいいけど、企業のサラリーマンになりたいのか、それとも学校の先生になりたいのか」を考えた時、迷いなく「教員になりたいな」と思うようになりました。現役の時は親に言われるままに経済学部を受けていたんですが、浪人した時には自分の意思で教員を目指そうと決めましたね。

大学時代、再び揺らいだ夢。教員になる決意をし大学院へ。

3年生までは「学校の先生になりたい」という気持ちは全く揺るがなかったんですが、4年生になり、同期や部活の友達と就活の話をするうちに「就職活動もいいかもな」と思うようになりました。

そのような経緯から、就職活動を進めていたんですが、大学受験期同様、全然やる気が出なくて、夏頃まで何も進展がないまま時間が過ぎていきました。

大学1年から4年まで塾の先生のバイトを続けていたのですが、その夏期講習で改めて「やっぱり先生になりたい」と思ったんです。ただ、その時には非常勤教師などのポジションしか残っていなかったので、教員としての道を進むなら大学院に行った方がいいと考え、進学を決意しました。

大学院に進学する際には、民間企業のことはもう考えず、「自分は教育の道を進むんだ」と心に決めていましたね。

大学院2年目で「一般社団法人ひとと」に参画。

大学院2年目の、ちょうどコロナ禍に突入したタイミングで、「一般社団法人ひとと」に参画しました。

家にこもる生活が続く中で、これを機にオンラインで何か活動を始めたいと思い、教育や日本語教育に関する様々なセミナーを受けていた中の一つがひととです。全10回ほどで、2ヶ月かけて毎週行われるセミナーだったのですが、終了時に代表理事の方から「一緒に活動してくれるメンバーを探している」という話がありました。

そのセミナーがひととにとって初めてのセミナーで、メンバーも代表理事を含めて3人ほどの立ち上げ期であったことに興味が湧いて、参画することを決めました。

朝言っていたことが夜には変わっているような、いかにもスタートアップらしい混乱を手探りでみんなで乗り越えていく経験はとても印象に残っていますね。

タイに移住し、日本人学校の国語教師に。

大学院卒業後、タイに移住して如水館バンコク高等部という日本人学校で国語教師を務めました。きっかけは、シンプルに「教育に携わりたい」という気持ちと、「海外に住んでみたい」という願望が大きかったです。

また、大学院生の時にタイでインターンシップをした際に、タイの人々が優しく、食べ物も美味しく、のんびりとした雰囲気が自分に合っていると感じたんです。それで「教育×海外」という条件で探していたところ、ちょうど見つけたのが如水館バンコク高等部だったので参画を決めました。

タイに移住してからも、最初の半年ほどは一般社団法人ひととにも在籍していましたが、徐々に両立が難しくなり辞めてしまいました。

毎日が新鮮だったタイでの生活

タイでの生活は、もう最高でした。物価は安いし、人も優しいし、毎日新しいことに触れることができました。特に、趣味で参加していた日本人の合唱団では、駐在員の方々や現地で企業した方々と交流することができて、とても人生の糧になりましたね。皆さん、本当にキャリアがユニークで、チャレンジ精神に満ちた人々が集まっていて、今でも良い経験だったと思っています。

如水館バンコク高等部には、いろんな背景を持つ生徒がいました。親の駐在で短期間だけタイに来ている子もいれば、タイで生まれ育ち、日本に住んだことがないハーフの子もいました。学力のレベルも多様で、バックグラウンドも様々。先生たちも全国各地から集まっていて、そうした多文化の中で、みんな日本人でありながらも、異なる文化が混ざり合っている学校だったことが面白かったです。

日本の教育をより良いものにするために帰国の決断。

タイでの生活は本当に快適で、私の周りでも「タイが最高で、帰りたくない」という人がたくさんいて、私自身もそのタイプだったんです。でも、ふと「それでいいのか?」と考えるようになりました。自分はタイでハッピーかもしれないけど、日本をもっと「やっぱり日本が一番だよね」と思える国に変えるために、何かしなければいけないんじゃないかと。そのような想いから、日本に帰って日本をより良くするために働こうという気持ちで帰国することを決めました。

帰国後、2つの法人を両立。

帰国後は、一般社団法人日本国際化推進協会とENJIN GROUP株式会社の二つの法人での活動を両立することになります。

日本国際化推進協会には、ひととの元代表理事からの誘いで参画を決めました。企業の社長や日本の中央省庁と一緒に仕事をすることができたのは、貴重な経験ですね。

一方、ENJIN GROUP株式会社では、留学生向けの求人情報を提供するWebサイトの営業を担当し、企業に求人情報掲載を提案する業務に従事していました。

再び教育の道へ。井之頭学園との出会い。

教育の分野でずっとやってきたはずが、帰国後は、いつの間にか教育とは違う領域で仕事をしていました。仕事自体は楽しかったのですが、やはり「教育を通して日本を良くしたい」という気持ちが強く、転職活動を始めます。

正直、普通の私立学校や公立学校では実現できないかなと思っていて、教育事業を展開しているスタートアップを中心に求人を探していたんです。そんな中、たまたま井之頭学園が、他のスタートアップと並んでWantedly上に求人を出しているのを見つけて興味を持ち、話を聞きに行ったという流れです。

カジュアル面談と面接が2回ありましたが、掲げているビジョンと、取り組んでいることにズレがなかったことが印象的でしたね。

井之頭学園は、私服勤務やMacBookの支給など、実際に今までの慣習を打ち破ろうとする姿勢を感じたんです。また、人事評価制度も、年次で決まるのではなく、実力で評価を変えるという方針があり、魅力に感じました。

面接の際に、「今はまだ体制が整っておらず、ぐちゃぐちゃで大変かもしれないけど大丈夫か?」と率直に言われたのも印象に残っていますね。私はチャレンジするタイプなので、むしろそのぐちゃぐちゃな状態を一緒に整えていく作業こそやりたいと感じました。

学校全体を盛り上げる台風の目のような存在になりたい。

現状は国語の授業を担当しつつ、新しいカリキュラムの開発や新しい風を呼び込むための外部提携先を探すなどの仕事をしています。

いろんな要素を外からも取り入れながら、私自身も変わっていきたいと考えています。もちろん、私1人では大きな変革はできないかもしれませんが、この学校にいることで、少しでもみんなに影響を与え、台風の目のような存在となり、学校全体を盛り上げていきたいと思っています。

3年後、そして10年後の未来に向けて。

3年後は、井之頭学園が新しくなる節目になると思っています。それまでに新しいカリキュラムや体制をしっかり整え、生徒を受け入れても全く問題がない状態にすることが目標です。教育雑誌やWeb上でも「なんだこの学校?」と話題になるような存在にしていきたいですね。

個人的には、そのプロセスにしっかり関わって、2027年度の新しい学校に向けて、「丸山がいなかったらここまでできなかったよね」と言われるような存在になりたいです。

10年後については正直まだはっきりとはわかりませんが、井之頭学園でキャリアアップして、教頭などのポジションに就くのも全然ありだと思っています。3年後にインパクトを出し、それが一過性のインパクトになってしまわないように、内実の伴った学校にしていきたいですね。

学校法人井之頭学園では一緒に働く仲間を募集しています
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