Save Medical採用担当者が、CTO川上にインタビューをしました。
前編につづき後編では、当社に入社したきっかけや、DTxプロダクト開発の難しさ、目指す組織の姿について聞いていきます。
【CTOプロフィール】
㈱ドリコムに新卒として入社。エンジニアとして複数事業に従事。マネジメントとしてゲーム事業を中心に組織・技術を推進し、技術部長職を経験。その後、ヘルスケアスタートアップ企業にて開発部長に就任し、プロジェクトマネージャー、スクラムマスターを兼任しサービス、開発組織を牽引。開発経験は20年を超える。
当社に入社するきっかけ
ーー前職のヘルスケアの会社からさらに転職してSave Medicalに入社されたわけですが、どのようなことを考えて転職活動をされていましたか?
これまで多様な経験をしてきましたが、いったん自分のキャリアを棚卸ししてみて、改めて自分の強みを検証した結果、マネージメント経験とエンジニア経験とヘルスケアの経験があがってきました。
それらの経験を活かせて、かつ、自社プロダクトで世の中にインパクトを与えることにチャレンジしているところを探していました。そこでDTxという、「治療」という領域にチャレンジする事業に興味を抱きました。しかもその中でも会社のステージとしても最もアーリーなステージ、というところで興味が湧いたのがSave Medicalでした。
最初Save Medicalの話を聞いたとき、実はこれまでの経験が100%活かせて即戦力として貢献できるとは思っていませんでした。これまで働いてきた会社は自社のエンジニアが多かったのですが、Save Medicalは当時、社内のエンジニアがいなくて、外注が中心でした。社外をコントロールするというのは経験はありますが強みという程では無く、その点では即戦力になれるか不安がありました。その不安を率直に淺野さんに伝えたところ、社外のコントロールからその内製化も含めた開発組織の構築の部分でも挑戦させてくれるという風に言ってもらえた。自分としてもCTOに挑戦したいと思っていた中で、今までの経験も活かしつつ新たな挑戦もさせてもらえて成長の機会もある、ということで働くイメージがグッと湧きました。
自分としてはこの先10年コミットして取り組める社会課題や事業領域、会社という目線で転職先を探していました。CTOとしてこれまでの経験が活かせることをさせてもらいながら、新しいことにも挑戦させてもらえて、かつ事業領域も社会変革に取り組めるものということで、Save Medicalに入ることにしました。
社長の魅力
ーーまだスタートアップフェーズということで社長の存在感は大きいと思いますが、淺野社長のどのようなところが魅力だと思いますか。
リクルートで様々な事業に投資をしていたという経験があり、事業面の目利きがしっかりしているって言うのは魅力だと思います。事業側の経験は豊富なので、事業性とか資金面とかを見誤る可能性を心配しなくていいって言うのは大きいですね。
また、事業性があるからやりたいというだけでなく、医療、DTxという領域への想いも本気だというのも魅力的だと思います。聖路加国際大学に通って本気で学びなおして取り組むという姿勢とかは見習うべきポイントだな、と思っています。
DTxプロダクト開発の技術的な面白さ(難しさ)
ーーDTxはヘルスケアやWebサービスの中でも特殊な領域のように感じますが、技術的な難しさや面白さはありますか。
技術的に難しいポイント、例えば高トラフィックで実現が難しいとか、ソフトウェアとして実現することが難しいということは、現時点ではないです。
それよりもソフトウェア開発の難しさは、何をやりたいか、どういう価値を届けたいかという事を際限なく突き詰められてしまう点にあると思っています。それは思い返すとSaaS事業だったりゲーム事業も同じでした。既存の成功事例がない/少ない新しい領域で、一つのまとまった形として実現していくということが難しいのだと思っています。
DTx ならではの面白さという意味では、患者さんに直接、治療という形で届けるUI/UXを開発するというのは他ではできないので、そこはチャレンジのしがいのある所ですね。
治療を通して得られるデータというのは、一般的なヘルスケアアプリのデータとは入力の質が違うと感じていて、そこは特殊性があると思います。今はアプリケーションを通じてユーザーさんに入力いただくという形ですが、今後活用領域が広がっていくと、それこそモバイルアプリでアクティビティモニタリングの生体情報であったりリアルワールドデータと呼ばれるものが集まってきて、その中でどうやって治療に向けて整備していくか、というチャレンジのしがいのある技術的課題も出てきますね。
どんなエンジニア組織にしたいか
ーーまだまだこれからの領域で、会社としてもアーリーステージですが、川上さんは今後この会社でどのようなエンジニア組織を作っていきたいとお考えでしょうか。
基本的には自律自走できる、アジリティのある組織にしたいと考えています。もちろん会社や事業によってはトップダウンでやることが最速、というケースもあるかと思います。ですが、この会社の事業領域として、エンジニアを含めた多くの職種のスペシャリストと色々なことを議論、検討していくことが求められるので、何かをするときに誰かトップの決定を待ってから進める、という形だと回らなくなります。
もちろん各個人に情報が行き渡ってるということが重要だと思いますが、ある程度の共通認識を持てていれば、あとは各担当者が判断して進めるというのが理想的かなと思います。
自立自走できる、アジリティの高い組織であれば、患者さんのためになることを各個人が考えて行動、決定、実装し、実現できると思っています。
ーーありがとうございます。そのようなエンジニア組織をつくっていくにあたり、どんな人と働きたいか、伺わせてください。
どんな人と働きたいか
現在の会社のフェーズを踏まえると、医療やDTxというところへの興味関心があって、ビジョンに共感して頂ける方の方がやりがいも感じて頂けるし、長く携わって頂けると考えてます。
正直この事業自体は短期集中で結果が出ると保証されるものではないし、そこを無理やり目指すべきではないと思っています。患者さんのためになるものを作る、という長い道のりを楽しみながら苦労できる方がいいんじゃないかなと思っています。その中で新しい発見や新しい学びがたくさん発生するものなので、それを機会と捉えてチャレンジして行ったりキャッチアップしていくことを楽しめるかどうか。そんな方であれば、一緒に働く上でお互いに刺激し合える環境を作れると思うし、個人と会社の今後の成長にも繋がっていくんじゃないかなと考えています。
ーーありがとうございました。
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