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3度の暗黒期を乗り越えて、”本質をつく”プログラミングスクール事業の立ち上げへ|創業者インタビュー

本日はinit株式会社創業者の山田 卓様に創業ストーリについてインタビューしました!

日本代表選出。アーチェリーに捧げた学生時代

ーー山田さんはどのような学生時代を過ごされていたのでしょうか?

小学生の頃から大学4年までの12年間ずっと部活のアーチェリーに打ち込んでいました。

高校入試も大学入試もスポーツ推薦で進学し、多い時では365日中360日練習に費やすほど、アーチェリー一筋の学生時代でしたね。

成績としては、インターハイや国体に出場し入賞したり、インカレにも出場しました。

また日本代表としてアメリカのユタ州の世界ユースオリンピック選手権にも出場しました。

ーー輝かしい成績ですね!その後、就職はどのように考えたのでしょうか?

アーチェリーでお金を稼いでいくのは厳しかったので、普通に就職することを考えました。

一方で、今までアーチェリー一筋できたので、それが急になくなると、「何をすればいいのだろう」という感覚に陥りまして・・・

自分なりに考えた結果、仕事に関しても、アーチェリーみたく長時間熱量を持ってとり組めることがしたいと思いました。その結果最終的には自分の会社を持って自分で事業を回すことが最適だと思い、そのためには、まずは自分が圧倒的に成長できる環境に身をおこうと思いました。

実際には企業の基準を「設立5年以内・社員数20名以下・毎年の成長率150%以上・業界は伸びているIT業界」と明確に定めて就活しました。

その結果2週間で理想の企業を見つけることができました。

ーーなるほど!スポーツと同じくらい打ち込める選択肢として起業を見据えて、まずは成長できる環境に身をおこうとしたのですね!それにしても企業の基準がとても明確で驚きです!

暗黒期① 営業として同期に一度も勝てず...

ーー実際に一社目に就職してみていかがでしたか?

営業職として入社したのですが、自分の仮説の通りで、自分でゴリゴリ仕事をしていかないといけない環境で土日も休まず働いていました。その分、自分の中でも日に日にできることの幅が広がっていると実感できました。

ーー思っていた通り成長していけたのですね!その後も順調に進んでいったのでしょうか?

そうですね、その会社は結果として1年半で退職することになりました。

理由は営業職に対する自分の限界を感じたからです。

というのも、これは私の中の挫折経験の一つのなのですが、当時私以外にその会社には営業が同期でもう一人いて、その同期に結局1回も成績で勝つことができなかったんですよね。

同期はその会社の中でも歴代トップの営業で、それについて私がずっと2番目みたいな感じでした。

アーチェリーをやっていた時は自分が常にトップを走ってきたので、営業でもトップをとってやるという気概で取り組んでいたのですが、1年半休まずフルコミットしてやってみても届かず、一方同期はどんどん成績を出しており、自分の中で「何か違う」と感じました。

追いつかない原因として、

①努力の仕方、行動の部分の問題

②自分のモチベーション、気持ちの問題

③そもそもの適性の問題

この3つを考え、その中でも①と②は十分に取り組んでいたので、③の適性について「自分には営業職としてずば抜けるほどの適性がないのだな」と考えました。

ーー適性って大切ですよね。実際「営業職として同期に一度も勝てない」と言う挫折経験を経てどのように行動したのでしょうか?

適性がないのであれば適性のある職種で頑張ろうと思い、キャリアをチェンジしようと考えました。当時IT業界にいたので、身近であったエンジニアになることを決意しました。

社内にもポジションがあったので、社内移動を申し出たのですが、受け入れてもらえなかったので、その会社は退職することにし、システム開発系の会社に転職しました。

暗黒期② 焦りと不安の中、独学でエンジニアを目指した1年間

ーー山田さんは、転職先の会社で、エンジニアとしての実務経験を積んでいったのでしょうか?

そのつもりで転職したのですが、実際は、未経験ということもありテクニカルサポートというポジションにつき、実務経験を積む機会は得られませんでした。

このままではいけないと思い、会社に頼らず自分でプログラミングを学ぶことにしました。ただ、当時はスクールも充実しておらず、料金も高額だったので、第二新卒の私にはなかなか負担できる額ではなく...

結局、独学で学んでいく道を選んだのですが、これがかなり大変でして。

1年の間独学したのですが、その期間を一言で表すと”暗中模索”

先の見えない未来を手探りで進んでいき、日々焦りと不安と戦うような1年でした。

ーー具体的にどのようなことが大変だったのでしょうか?

独学だと効率が悪いんですよね。

1日8時間かけて1つのエラーが解決できず、それが2、3日続くこともありまして。

学習時間に対して成果がないということなので、とても焦りますし、ずっとその状態が続いていると自己肯定感も下がり、劣等感も湧いてきます。

日々「効率悪いな」と認識しながら、一方でどうすこともできないので、焦りと不安の中、学習を続けていくしかなく。

振り返るとあの一年は自分の中で一二を争うくらい辛い期間でした。

ーーいやー、何か宅浪しているような気分ですね。大変さがとても伝わってきます。

1年独学の辛い期間を乗り越えた後はエンジニアとしてのデビューですか?

はい、独学終了の1ヶ月前くらいに自作アプリをリリースし、それと同時にフリーランスでの案件を探しました。そこで案件を獲得することができたので、会社をやめてフリーランスエンジニアとしてキャリアをスタートさせました。

ーーいきなりフリーランスエンジニアになったのですね!実際フリーランスとしての活動はどうでしたか?

最初の半年間はかなり忙しかったです。というのも、フリーランスって求められる成果物がはっきりしていて、それに対して自分の実力が追いついていなかったので、結局自分の時間を削って勉強して納期に間に合わせるしかなかったんですよね。

半年間たったくらいからは自分のスキルも追いついてきて、やれる幅が広がってきたのでエンジニアとしての仕事も楽しくなってきました。

暗黒期③ 起業に挑戦!受託開発事業での挫折

フリーランスエンジニアとしての活動が軌道に乗ってきた段階で、学生時代から志していた起業に挑戦することにしました。

ーーどんな事業でスタートしたのでしょうか?

はじめは受託開発の会社としてスタートさせました。新卒の経験で営業はできたので、案件はとってくることができて、後は業務委託等を使ってプロジェクトを進めました。

ーー営業力とエンジニアとしての経験両方を生かしたスタートですね。順調に進みましたでしょうか?

それが、受託開発事業は失敗に終わりました。

失敗の理由としては一気に大きくしてしまったことです。

最初の半年間で10以上のプロジェクトを受けて、参画したエンジニア数で言うと20名以上を雇ったんですよね。

その結果ディレクションがうまくいかず、最終的に赤字で終わり大失敗を経験しました。

事業で失敗するということは、自分自身にかかる負荷もそうですが、お客様の期待に答えることができない苦しみもあり、辛い経験となりました。

ーー半年で20名のメンバーと10のプロジェクトはすごいですね。その失敗を受けて学んだことはありますか?

そうですね、まずは「スモールスタート」って大切だと思いました。焦って急拡大することで、コントロールが効かなくなったことが今回の失敗要因たっだので。

また「信頼」もとても重要ですね。

これはメンバーとの信頼も、お客様との信頼もです。ここが崩れると何事もうまくいかないということを実感しました。

全ての失敗を糧に再スタートのプログラミングスクール

ーー受託事業での創業から半年での失敗を経て現在はどのようなことをしているのでしょうか?

スモールスタートという学びを元に、まずは会社としてしっかりキャッシュを作る体力をつけてきました。

そして、徐々に次のステップに進んでいます。

ーー次のステップとは?

iOS特化のオンラインプログラミングスクール事業の立ち上げです。

実際に私が独学でエンジニアになった時に、既存のプログラミングスクールに対して思うところがあったので、それらの課題を解決したスクールを作りたいと思い、動いています。

その中でも、私がiOSエンジニアであり、現状iOS特化のプログラミングスクールがないので、立ち上げようと思いました。

ーーそうなのですね。initの会社としての今後の目標を教えてください。

まず、組織としてのテーマは「成長」です。

私自身、何か目標を立てて努力している過程も、目標を達成して、自分が成長する瞬間も両方好きでして、そういった成長をともに分かち合えるようなメンバーが集まった会社にしていきたいと思っています。

その中でも、成長のベクトルが自分にだけではなく、お客様に対しても、会社に対しても向いている状態がベストです。

プログラミング事業に関しては、「日本一のiOS特化のプログラミングスクールを作る」ということを目標にしています。

まだまだ日本ではアプリ開発エンジニアよりWEB系がメインですが、iOSってiOS独自の面白さがあると思っていて、それをもっと広めていきたいと思います。

スクール卒業生間の繋がりも大切にしたいと思っていまして、これからの時代「コミュニティ」は一つのキーワードですので。

ーーなるほど、山田さんのお話を聞いていて、数々の経営者の中でもかなりストイックな方だなと感じました。今まで多くの失敗を経験して、ただそれに負けず壁を乗り越えているので、とても将来が楽しみです!

山田さん、インタビューありがとうございました!

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