■自己紹介
はじめまして!2025年1月入社の田中紅樹(社内ニックネームはkoki)と申します。
テックタッチではプロダクトマネージャーをしております。
1994年11月に生まれ、紅葉の木(樹)がたくさん生えている季節だったことが名前の由来だと親から聞いてます。
社会人になって名刺を見せる機会が増えてから、漢字がお洒落だねと言われることがあり、そのたびに名前への愛着が増しています。
好きなものはサウナ・お酒(ビール・ハイボール)で、先日朝にサウナへ行き、その後焼肉をビールで流し込んだときにめちゃくちゃ幸せを感じました。
ほかにフットサルや、漫画(ONE PIECE)、旅行も好きです!
妻と1歳3ヶ月(2025年2月現在)の息子の3人家族で、夫婦ともども毎日息子にメロメロです。
息子は少食な大人と同じくらいの食事量を摂るため、ちょっとプニプニ感が強めです。健康ならそれでいいかと、今は食欲旺盛な彼の姿をただただ見守っています。
▼大好きなバナナ(おもちゃ)を受け取り満面の笑みの息子
■どんなことをしてきたか
事業全体の重要KPIを俯瞰する考え方を培う
大学卒業後、従業員数80人くらいのWebベンチャーに新卒で入社しました。
そこは住宅領域のポータルサイトを運営しており、例えばリフォームを検討する一般消費者を集客して、リフォーム会社・工務店に送客し、企業側からフィーをいただくというビジネスモデルでした。
私は新規開拓の法人営業を経て、その後ピープルマネジメントや営業方針の策定、その他売上UPに寄与する活動の企画・推進、P/L管理などの役割を担うようになりました。
マネージャーに毛が生えたようなことを新卒2〜3年目でがむしゃらにやってたイメージです。
そのとき、エンドユーザーの集客〜企業への送客の過程における重要KPIを俯瞰しながら、どこにリソースを投下すれば事業売上に寄与するか考えていました。
この時の経験が、なんだかんだ自分の思考の背骨の一部になってる気がします。
顧客が選ぶ・使い続けるプロダクトを作りたい気持ちの芽生え
2020年に、調剤薬局向けのSaaSを提供する株式会社カケハシにセールスとして入社しました。
その時の転職理由は端的に言えば、新たな事業・ビジネスモデルにチャレンジして、自分のスキルを伸ばしたいといったものでした。
もともと営業だけじゃなくて、事業を作るといったフェーズに関わりたいという意思を持って転職したのですが、当時の上司や同僚の支え、運もあり、転職後およそ1年で新規事業のPMM(セールス/CS周りなんでもやってね)のポジションにアサインいただきました。
新規事業は、調剤薬局が利用する医薬品の発注・在庫管理のSaaSでした。
プロダクトのコンセプトが初期ターゲット顧客に刺さっており、契約数が順調に伸びているフェーズでしたが、いざユーザーの利用が始まるとなかなか大変で…
・全然使えない
・契約はしたが、一旦利用を止めたい
などなど、辛辣な言葉を受けました。
しかし私は、
・新しいプロダクトは多分こういう反応がくるものなんだろう
・いろいろ課題があるから、やりがいあるな
と前向きに受け止めていました。
このとき顧客がこのように反応していた要因を、チームの誰も言語化できていませんでした。
というのも、コンセプトが刺さっていることはわかっているものの、ユーザーの業務を断片的にしかわかっていなかったために、どのプロセスのどんなことがうまく実現できなくて困っているのかが把握できていなかったからです。
そこで私含めた3名でユーザーインタビューを短期集中で実施しました。
(ちなみにインタビューは私1人で月25件くらい行ってたので、チーム合計では70〜80件は行ってたのではないかと思います。)
これにより、ユーザーの課題やプロダクトのあるべき状態がクリアになり、新機能追加やUIの変更を行うに至りました。その結果、初期ターゲットのアクティベートが進みました。
リリース後の顧客との打ち合わせで、「求めていたことが実現できる!ありがとう!」といった話をうけ、チームで大盛りあがりしたことを覚えています。
▼当時所属事業部でのオフサイト(コロナ禍が落ち着きだした頃っぽい)
引用元:https://blog.kakehashi.life/n/n2deedf5aee76
その後も新たな課題を検知して対応しながら、顧客に使い続けてもらえるプロダクトに進化していきました。
この時の経験から、顧客に選ばれる・使い続けてもらえるプロダクト作りに携わり、事業成長に大きく寄与できるようになっていきたいという思いが強くなりました。
■なぜテックタッチを選んだのか?
そもそもなぜ転職を考えたか
事業や組織のフェーズの変化に伴い、エンタープライズ顧客のクライアントワークや、SMB顧客のCSコスト削減などのミッションの比重が徐々に大きくなり、プロダクト開発からやや距離が生じました。
また、社内のPdMの人材要件として、開発に関わる経験・知識がそのうちの一つでした。
私は、プロダクトマネジメントの業務のなかでも問題の探索・定義(要求定義)には関わっていましたが、解決策の決定(要件定義以降)に携わる機会は少ない状況でした。
当時の組織状況でキャリア開発するには少し時間がかかるだろうと考え、転職を検討しました。
強み/弱みを踏まえた転職軸
前提として、PdMに求めるスキルセットは会社によってさまざまです。
私の職務経歴書はBiz寄りの経験の記載が厚くなるため、書類選考時点で落ちたり、面接の過程で自分のwill/canが合わなくて落ちたり(こちらからお断りしたり)することのほうが多かったです。
そのため、自分のwill/canと自分のような人材をPdMとして求める企業の特徴を整理しながら、転職活動を行っていました。
私の強みは、課題の探索や特定、また、そこから事業と顧客のニーズの両側面から優先度を決めるといった活動で発揮できると考えています。
一方で、開発とのコラボレーション(具体的な要件をエンジニア・デザイナーと合意する、技術的な制約を加味してスコープを絞るなど)は経験として薄いものでした。
もともとSaaSのPdMでの転職を考えていたのですが、その中でも私の強みが発揮できる環境は、
・顧客/ユーザーの顔が見えるBtoB事業の会社
・顧客/ユーザーの解像度を上げることを重視する組織
・顧客/ユーザー価値だけでなく、事業価値の考慮をPdMにも強く求める組織
といったふうに考えてました。
弱みを補うためにも、要件定義以降のフェーズにも関わることができるかといったポイントも大事にしていました。
なぜテックタッチに惹かれたか
テックタッチに惹かれたのは、選考過程で強みが発揮できそう、弱みは補えそうと思えたからです。
最も強み発揮をイメージできた印象的な場面は、CPO中出+PdM1名によるケース面接でした。
中出がユーザー役となり、私が課題を探索するインタビューを行い、課題仮説のアウトプットやその思考過程を話すものでした。
そのなかで
「田中さんの仮説は実は僕たちも同じこと考えてて…」
「実はこんなリリースを予定してるんですよ!」
など話が盛り上がりました。
そこで、自分もバリューを発揮できそうだし、良いアウトプットを一緒に作れそうと感じました。(正直この辺りでテックタッチへの転職意向がグッと高まった)
その際に、自分の弱みである開発領域の経験の薄さを開示すると、面接に同席していたPdM(元エンジニア)とペアになり、要件定義以降の業務を実践してみるなどの機会を作ろうという前向きな話もしてもらえました。
オファー面談で、ハイパーオファーレターというものを頂いたのですが、
・入社後の私に何を期待するか
・私がいつごろにどんな経験を積んでいくか
という内容を盛り込んでいて、そこでも認識のずれがないことを確認でき、入社を決意しました。
■自分が考えるテックタッチの魅力
ここまで読むとかなり合理的に意思決定したように映るかもしれませんが、私はその会社が向き合っている市場や、カルチャーも大事だと思ってます。
魅力的な市場
もともと「テックタッチ」のことは知っていたのですが、それはSaaS企業のCSコスト省力化という文脈でした。
もう少し広く捉えると、デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)というプロダクトであるということを知りました。(最初はよくわからなかったのですが、世界的に見ても大きい、かつ、伸びている市場のよう)
さらに国内に目を向けた時に、大企業の社内向けシステムでは、何千人何万人と従業員がいるため、運用ルールが浸透しきらず、管理者・利用者ともにシステム利用が負担になっているという課題があるようでした。
にもかかわらず、DAPが国内企業の多くには浸透していないのが現状のようです。
DAP国内浸透率の向上余地が多分にあることや、1企業あたりの社内システム数の多さ、また、既存の「テックタッチ」をフックに色々なプロダクト・サービスの提案ができそうな可能性などに魅力を感じました。
魅力的なカルチャー
私は企業のカルチャーというものを、その企業のものごとの判断基準のようなものと捉えています。
例えば、あるプロジェクトのメンバーを決める際、成功確率を最大限に高めるために必要十分なスキルをもつ人を配置する組織がある一方で、周りのサポートは必須だが意志の強い人をアサインする組織もあると思います。
どっちが良い悪いではなく、そういうところにカルチャーは出ると思ってます。
当然色んな制約で判断は変わると思うのですが、何を大事にして判断してるかという根底の思想みたいなイメージです。
テックタッチのPdMチームの場合は、上の例でいうと後者寄りの考え方です。
そもそも会社のバリューに「挑み続けろ 援護があるから」というものがあります。
それに則ってか、PdMチームは対応すべき複数のイシューリストを並べて、誰がそのオーナーとなるかを挙手制で決めていたと入社前に聞きました。
聞いた時は、マジで?いける?と思いましたが、それぞれがオーナーシップを持ちつつ、相互にサポートしながら各業務を推進させているようでした。
入社後も上司や同じチームのPdMからどんなことをしたいですか?と質問されて、各自の意志を尊重するんだなと思いましたし、
今では自分が経験したいと言っていた業務領域にも、他のPdMやエンジニア、デザイナーの方々にサポートしてもらいながら、取り組むことができています。
■今後について
顧客/ユーザーに選ばれる・使われるプロダクトづくりや、それによる事業インパクトの創出に貢献していきたいと考えています。
また、個人的には新たなマーケットの開拓や、既存顧客の単価向上に直接影響を与えるようなことにもチャレンジしていけたらと思っています。
とは言いながらも、まずは足元を固めることが大事だと思うので、市場・顧客/ユーザー・プロダクトを深く理解しながら、今後リリースされる機能の一つ一つに真摯に向き合っていきます。