こんにちは!
テックタッチ株式会社採用担当の福島です。
今日は、当社創業者兼CTOである日比野と、4月にCPOとしてジョインした中尾のふたりに、【テックタッチの未来】についてのインタビュー&対談を記事化したものを公開します💡
現在、本当に多くの日本に名だたる大企業に導入をいただいている超成長期の当社ですが、これからどのような未来が待っているのか、それをみんなでどう作り上げていくのか、インタビューし、その後編をお届けします。
お時間がある方はぜひ前半も読んでみてくださいね!
今後は「サービス機能の要素探索能力」と「性能や精度を高めるためのチームの技術力」の向上にチャレンジしたい
Yuki:さて、前編ではテックタッチというプロダクト全体の未来や可能性についてお話を伺いましたが、今後、技術的に挑戦したいものはありますか?
Jun:技術的なチャレンジという点では短期的と中長期的なものがあって、短期的なものだと「要素探索能力の向上」ですかね。
(「テックタッチ®」では、画像上の黄色枠で要素を選択のうえ、必要なナビゲーションを設定します)
テックタッチなどのDAP(デジタルアダプションプラットフォーム)、RPAや自動テストのようなサービスでは、画面内の要素を指定してシナリオを作っていくのですが、シナリオ実行時に画面の内容が変わったりするんですよね。そうなると、設定時の情報からいかに適切な要素を割り出せるかがポイントになってきたりします。創業当初に比べると今は各段に良くなってきていますが、まだまだ改善の余地はあると思っていますし、技術的にも、今とは別のアプローチもとれるかなと考えています。
未来という事で中長期的なもののお話をしますが、僕にとっての挑戦は、今後展開される予定の「システムの利用分析機能(以下、利用分析機能)」ですね。
実際の利用状況を見える化するだけでも、「顧客のデータ駆動型への変革」を促せると思いますし、ビックデータを利用して、自分たちのサービスに新しい価値を追加できると考えています。
分析を主軸にするサービスで先行する会社さんもいくつかありますが、僕たちの領域でできることを考えると、すごくワクワクします。
K:たしかに、サイトの要素探索はテックタッチのコア技術なので、現在の技術的アドバンテージをさらに強固なものにしていくことは、我々にとって重要です。現在の要素探索は、スタティック(静的)にもっとも適切な要素を設定することに集中していますが、今後は、サイト構成が変わった際に動的に設定された要素をアップデートしていくなど、まだまだ技術的に挑戦したいことがあります。
さらに、私も現在PO(プロダクトオーナー)としても要件設計に携わっているところですが、今後提供予定の「利用分析機能」は、導入システムへのユーザ定着化度合いを精度高く数値で見ながらDXを推進していくツールとして、とても価値が高いと思います。一方で、これまで扱ってきていない規模のデータを処理し解析できる基盤作りや、ユーザによるシステム操作情報から業務プロセスにおけるペインポイントを発見する手法の確立など、我々にとって未知数な領域でもあります。
私にとって「技術的な挑戦」とは、新しい技術の発明というより、我々のコア技術をさらに磨きあげ、たとえば「他社サービスにも似たような機能はあるが、テックタッチでは圧倒的にその性能や精度が高く効果が高い」と言われるような技術力を磨いていくことだと考えています。
Jun: 「利用分析機能」は、サービスの最初期から想定していたもので、なかなかローンチできていない状況でしたが、Kさんも4月に入社されて開発体制も徐々に整備され、社内でも期待が高まってきていますね。
より高度な分析をしていくには、様々な領域にスペシャリティを持った方で構成されるチームを作っていく必要があります。技術的なチャレンジのために、より幅の広い技術を扱えるチームに昇華させていきたいですね。
変化に強いプロダクトマネジメントチームを作りたい
Yuki:それでは次に、プロダクトチームの未来についてお聞かせください。今後、どんなチームを作っていきたいですか。
Jun:「強いプロダクトマネジメントチームを作る」のは絶対ですよね。
Yuki:強いプロダクトマネジメントチームとは、具体的にどういうことですか?
K:まず、プロダクトマネジメントチームでやるべきことは、短期的には、直近に計画している開発機能の要件定義や仕様決め、また顧客の声に寄り添った機能改善をしながら高速にPDCAを回すことだと考えています。さらに中期的には、1〜3年先までのプロダクトの方向性を見通していくことですよね。それもワンタイムではなく、常に世の中の変化に合わせてアップデートしていく必要があります。
もう一つが、創業メンバーたちが立ち上げたこのテックタッチという革新的なサービスをしっかりとグロースさせることです。そのためには、定性x定量分析による顧客やユーザの理解を仕組み化し、持続成長可能なものにすることだと思っています。(分析/解析)
Jun:僕たちは当初から一貫して「変化に強いソフトウェアであること」をテーマとして掲げています。
僕たちが目指しているPMF(プロダクトマーケットフィット)は、プロダクト開発の到達ポイントでもあるけど、「状態」だとも思っています。PMFしたからといって、それを何もしないで維持できるとは考えていません。
どこかのタイミングで市場にフィットしなくなることは起こると思っているので、その時に備え、変化や変更に強いシステムを維持し続けなきゃダメだと考えています。
また、「変化に強いソフトウェア」であることは前提として、プロダクト(サービス)の進化のスピードも上げていきたいのですが、スピードを優先することで品質を蔑ろにはできません。
ただでさえテックタッチは”どんなブラウザ、システム上でも動く”と謳っているので、品質管理/QAのハードルは比較的高く、その上で会社の開発方針が「変化に強い」なので、ここに関してはやりがいとともに実現にあたっての課題感も強く持っています。
「使い勝手がいいと謳っている僕たちのプロダクトの使い勝手が悪い」というのは笑えない話なので、他のツールのお手本になるようなUIを提供していきたいです。
一緒に「プロダクトが提供する価値」をもとに議論できるエンジニアが理想
K:その中でいいエンジニアっていうのは、理想像としてどういうタイプだと思いますか?
Jun:そうですね。やっぱり使い古された言葉になっちゃいますが、「経済価値のあるコードを書ける」かなと考えています。
僕は、「プロダクトが提供する価値」を最大限追求していきたいと思っているから、同じように「ただコードを書いてプロダクトが仕上げればいい」ではなく、「プロダクトが提供する価値」目線で考えてくれるエンジニアが一番理想です。
「売り切り型」事業でない限り、常にPMFしているプロダクトを作り続けることが重要
K:もう一つJunさんに聞いてみたいんですが、「技術的にはこっちがいい」「ビジネス的にはこっちがいい」って選択肢が発生したときに、CTOとしてはどのような基準で判断をしますか?
未来への投資として最新の技術を使ってみたい。一方、目の前のビジネス的には、成熟しているレガシーな技術を選択すべき、とかありますよね。
Jun:それは、都度その状況による判断かなと思っています。
「最新だから良い」というような、脊髄反射的な判断はしたくないですね。技術を選定する場合でも、自分たちのプロダクトにどの程度相性の良い技術なのかを判断して選定したいと思っています。
K:この前も全面的にフロントエンドを作り替えるという、大きな判断をされましたよね?その過程を聞きたいですね。
Jun:Techブログ内の記事にも書いたんですが、「当時のままだとPMF(プロダクト・マーケット・フィット)の状態を維持できない」と判断したので、リプレイスしました。PMFを維持できないのであれば、作り直すという判断はありだと思っています。
K:リファクタリングをしないと、拡張性が低いままになってしまうことがポイントでしたよね?
(編集注:テックタッチは、ブラウザの拡張機能として動作をするプロダクトを基本にしています)
今後、機能開発のスピードを上げていくには、一時的に新規機能の開発を止めて(つまり一時的にビジネスにとっては悪い状態を選ぶ形)でもここでやるべきだって判断をした、と。
Jun:そうです。「技術的にはこっちがいい」という判断のきっかけの一つとして新しい技術を使うことがあるかなと思うのですが、それに関しても、あくまで「必要性があれば入れる」スタンスです。
画像認識など、魅力的な新しい技術も最近は多いですが、一方で、闇雲に新しい技術を使っていくと、ビジネスが安定しない一因にもなりうるので、使うタイミングは見定める必要があると考えています。
K:SaaSを提供していく限りは、売り切りじゃないので、常にサービスを変化させて、顧客や市場、競合の変化にも対応させていかなきゃいけないですからね。一回作って終わりじゃない。
Yuki:であれば、SaaS企業は他社も共通してこういう(変化に強い、継続性)価値観を持っているということなんですかね?
Jun:はい、多いと思いますね。
K:常に最新の機能・サービス提供という考え方ですね。
Jun:むしろ、こういうサイクルがうまく回っていると、生き残れているってことですね。これができなくなると、廃れていくというか。
Yuki:変化に強い、そして継続性を持たせていく。非常に難しいことですが、これが私たちの宿命なんですね。
Jun,K:まさしく、そういうことです。
ユーザーへの提供価値について考え抜ける人、グロースに貪欲な人と仲間になりたい
Yuki:それでは最後に、テックタッチで一緒に働きたい人材とは、ズバリどういう人でしょうか?エンジニアに限らず、プロダクトチームとしてのマインドセットやとか志向性があれば教えてください。
K:プロダクトチームに入る人という視点では、やっぱりエンドユーザーのことを一番に考えて、その声の代表として我々のプロダクトでどういう機能やサービスを提供すると、よりユーザーへの提供価値が向上するのかということを、自分で考え、それを実行し、やり切れる人かな。
そのためには、顧客目線で自分で使ってみるってこともあるし、ユーザーやカスタマーサクセスやセールスにヒアリングしてもいいし、手段は色々あるけど、それに対して自分で行動できることはすごく大事ですね。
Jun:やっぱりグロースに貪欲な人。現状に満足してしまわない人がいいと思っています。
例えばテックタッチは今は国内のマーケットを取りに行くことを重要視していますが、今後はグローバルのマーケットに取りに行くことを考えられる人がいいし、競合が先行しているなか競合にどうやって勝ちにいくかを考えられる人がいいかなと考えていますね。
自分のモノサシで測って満足、ではなく、スケールが大きいことをやりたいと思っている人に仲間になってほしいです。
K:今のフェーズだと、ハンズオンで動ける人、自分で考えて行動して作り上げていける人、そして周りに影響を与えられる人っていうのがいいですね。
テックタッチの大事な社風である「ヒエラルキーを作らない、フラットでオープンな組織形態」のなかでは、自分で行動できる人こそ、楽しんで働けると思います。
Jun:あとは、テックタッチでチャレンジしたい、自分の領域でテックタッチならチャレンジできる環境があると思える人に来てほしい!
自分とテックタッチの成長線を結びつけられる人。それって、自分のキャリアややりたいことを俯瞰して考えられることだと思うので、多少のオトナ感は求めたいなって思いますね。
Yuki:「ただチャレンジしたいです!」というわけではなくて、今までのキャリアを棚卸しした上で、今の自分と将来像にGAPを認めて、それがテックタッチの環境で「こんなことをやりたい!」って明確に言えることってことでしょうか。
Jun:その通りです。
Yuki:なるほど。
ここまでたくさんのお話をお聞かせいただきありがとうございました!
Jun、K:ありがとうございます。たくさんのキーワードを出させてもらいましたが、まだまだ未知数、これからの可能性が大きなプロダクト/企業なので、一緒にチャレンジをしてくれる仲間を心から募集しています!
インタビューをする中で、私自身もこれからのテックタッチに本当にワクワクする場面が多く、まだまだ設立4期目のスタートアップらしいたくさんの余地と可能性のあるお話を聞くことができました。
今まではなかなか伝えきれなかったテックタッチの未来、そして大きな可能性が皆さんに伝わっていたらとても嬉しいです。
ぜひ、テックタッチに興味を持っていただけましたら、いつでもカジュアル面談を受け付けておりますのでご連絡お待ちしています!
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(撮影 / デザイン:大吉啓太・ 編集:奧田陽子)