こんにちは!
テックタッチ株式会社採用担当の福島です。
今日は、当社創業者兼CTOである日比野と、4月にCPOとしてジョインした中尾のふたりに、【テックタッチの未来】についてのインタビュー&対談を記事化したものを公開します💡
現在、本当に多くの日本に名だたる大企業に導入をいただいている超成長期の当社ですが、これからどのような未来が待っているのか、それをみんなでどう作り上げていくのか、1時間30分に渡りインタビューしました!
ロングインタビューになりましたので、前後半に分けてみなさんにご紹介をさせてください。
《インタビューテーマ:テックタッチの未来》
- サービスの未来
- プロダクトチームの未来
- 欲しい人材像、一緒に働きたい仲間とは
《テックタッチの紹介》
当社は2018年に創業し、どんなWEBシステムにも「誰でも」「かんたんに」操作ガイドを追加できるサービス『テックタッチ』を提供しています。
▼テックタッチのデジタルトランスフォーメーションプラットフォーム
https://youtu.be/sal9Km7b-Ds
操作がわからないことから生じるシステムへの抵抗感を和らげ、あらゆる人々が思いのままにシステムを使いこなす世界を目指しています。
福島(以下Yuki):さぁいよいよ始まりました、【CTO×CPOが語るテックタッチの未来】対談です!
インタビュアーは私、採用担当の福島が務めさせていただきます。
まずは、おふたりの自己紹介からお願いします。
CTO日比野(以下Jun):僕は代表の井無田(以下Naka)とともに2018年にテックタッチを創業し、立ち上げ当初からCTO兼開発を担当していました。現在もCTOとして開発全般を見ています。
前職は、主にモバイル向け(ガラケー時代から)のコンシューマーサービスの開発を多く経験してきました。
過去に、グローバルでも大きなサービスであったCocoPPa(注:ユナイテッド株式会社のサービス)を0から開発し、5000万〜6000万ユーザまでグロースさせてきました。その派生サービスとして、Nakaとともにアメリカ現地スタートアップと協業してAndroidのホーム画面のアプリの開発をおこなったりしていました。
帰国してからはスマホゲームやメディア事業に携わり、その後第一子が生まれたタイミングで育児休暇に入りました。育児しながら今後の自身のキャリアと向き合う時間があったため、色々考えた結果、友人と一緒に起業することを決めました。
退職後、起業準備中の傍ら、代表のNakaと久しぶりに連絡を取り合うようになり、彼も別で起業準備している事を知りました。技術的な面で少し手伝っていたらいつのまにか一緒にやることになりました。
選んだ事業アイデアは彼のでもなく僕のでもなく、新しい(今の)事業アイデアでした。
CPO中尾(以下K):2021年4月からCPOとしてジョインした中尾です。
私はかれこれIT業界に20年以上います。新卒で入ったソニーでソフトウェアエンジニアとしてキャリアをスタートし、多数の携帯電話/スマートフォンの開発を行なってきました。その後、ソフトウェアエンジニアリングを体系的に学ぶため米国大学院へ留学。さらにDeNAへ転職し、Mobageやスマホ向けソーシャルゲームの中国事業立ち上げを現地上海にて主導しました。
そして、中国からの帰国後、スマートフォン向けSaaSサービスを立ち上げようと一念発起しFROSK社を起業しました。起業後は、いわゆる“スタートアップあるある”的な紆余曲折もたくさんありましたが、アプリ解析ツール「SmartBeat」の開発に成功し、ヤフージャパンへ事業バイアウトの機会を得ました。その後は、BCG Digital Venturesにて大企業の新規事業企画開発やDX推進に携わってきました。
昨年、再び新しいSaaS事業を立ち上げたいなと考えていた時にテックタッチに出会いました。DXをデジタルで解決していくという発想や、人や組織に惹かれ、ジョインを決めました。
Yuki:Kさんがご入社されてあっという間に2ヶ月ですね!
Jun:僕自身プロダクトマネジメントは開発と同じように面白い領域だと思っていて、当時はプロダクトマネジメントに集中していましたが、反面、プロダクトの成長を考えるとより強い人が必要とも感じていました。
Kさんにジョインしてもらう前に、何回も連絡を取らせてもらい相談をしている中で、僕より適任だなって思うところがKさんにはたくさんあったので「入ってもらいたい!」とお伝えしました。
とても嬉しい反面、若干の寂しさもあって。。
そんな気持ちをKさんは汲んでくれて「そこは僕に任せて!」じゃなくて「ちゃんと外からCPO人材を採用する理由を、納得するまで考えた方がいいよ」とたくさん考える時間をくれたんですよ。
K:そうでしたね。私が入ることで今までの(テックタッチの)良さを消してしまっては元も子もないので、「そもそもテックタッチの会社ステージや社内組織体制を考えたうえで、本当にCPOという役割が必要なのか」は何度も一緒に考えましたね。
Yuki:なるほどー。でも、そこまで入社前に腹を割って話したからこそ、私から見ていても「何だかすごいことが起きそうだな、ここからのブレイクが楽しみだな」とすごく期待感を持てているのだと思います!
ヒトとシステムの架け橋になる
Yuki:では、改めてここから「テックタッチの未来」について聞かせてください。まずは、現在のプロダクトのよさ、課題感はどういうところですか?
K:まず、すでに現在40社以上に導入されているということは間違いなく市場にニーズがあり、そのニーズに対して応えられるソリューションだと思います。つまり、スタートアップとしての最初のハードルである「プロブレムソリューションフィット(PSF)」をクリアしているのが今のフェーズですね。
テックタッチのチャレンジングなところは、プロダクトのターゲットユーザが3像あって、その3像のニーズを1つのプロダクトで精度高く応えること、だと思います。
具体的に3像とは
- 社内へのシステム導入を決める「システム導入者」
- 社内でそのシステムの利用を促進をする情シスや総務部、または人事や経理部などの「システム提供者」
- そしてプロダクトのエンドユーザとなる従業員の方々である「システム利用者」
を指します。
現在のテックタッチは、システム導入者、システム提供者へのニーズにはしっかり応えられていると思います。(編集者注:社内で導入したシステムを、ユーザ / 従業員に利活用して欲しいと言う気持ちや、それまで社内でマニュアル作成をし操作サポートをしていたコストが減らせるから)
一方で、エンドユーザである従業員(システム利用者)には、まだまだテックタッチの威力が届いていないように感じていますね。
まだ導入されてから1年足らずのクライアントが多いので、これからの理想の形として、現場の従業員の方から「業務が楽になった!テックタッチ便利!!」と言う声が、システム提供者にどんどん届くようにしていきたいですね。これからが楽しみです!
Jun:僕たちのツールはデジタル・トランスフォーメーション・プラットフォーム®︎(編集者注:当社で商標登録済)って呼ばれていたりします。DX(デジタル・トランスフォーメーション)っていくつかのアプローチがあるとは思いますが、僕たちがやろうとしているのは「 DXをしようとしている企業を支援すること」でもあります。
僕たちがやろうとしているのは「 DXをしようとしている企業を支援すること」 / CTO日比野(Jun)
多くの企業は何かしらのツールを使って事業活動を行ってますが、円滑に業務を推進させることはもちろん、そこに蓄積された活動履歴や顧客情報をもとに新たな事業展開や事業開発に役立てる必要があります。
これらの活動履歴や顧客情報(データ)を多く正確に収集することができれば、企業はより多くの気付きを得ることができると思っています。
データを作るのは、現場で働く従業員の方々です。彼らが利用するシステムのUIによって、データの量と質が変わってくると考えています。
テックタッチはこの人とシステムの接点を改善することで、円滑にデータを収集し、業務効率はおろか企業のDXそのものを促していけると思っています。すなわち、企業が「そのデータベースを使って何をするのか」ということを考えられるようにしていくことが、本来の意味での顧客に対する価値提供だと思っています。
もちろん、目の前の課題感で言えば問い合わせ数の削減ということもありますが、 デジタル・トランスフォーメーション・プラットフォーム®︎を名乗るのであれば、企業が今後どういうことをやりたいのか、ということを考えていく必要がありますね。
現在当社がフォーカスしているのは、システムのUI / UX改善をノーコードで実現することですが、今後は「欲しい情報を吸い上げられるパイプライン」になっていけると面白いな、と。そして、各顧客 / 事業ごとのロジックに合わせた分析や解析ができるようになって、それを活用しやすいようダッシュボードに落とし込んでいく。
「ヒトとシステムの架け橋になる」という僕たちの世界観は、そういったところから来ていると思っています。
K: テックタッチは、入出力のインターフェイスになるんですよね。
Jun:そうそう!
K:「データベースと人」とのあいだの。
Jun:です。
デジタル・トランスフォーメーション・プラットフォーム®︎という世界観
Yuki:なるほど。今お伺いした話は、これからのプロダクトの展開にも踏み込んでもらいましたが、例えば一言で「テックタッチが今後目指していく / 叶えたい世界観」を表現するとどんなものになりますか?
Jun:まず僕たちは「デジタル・トランスフォーメーション・プラットフォーム®︎」という言葉で商標を取ってますからね。
K:世界観としてはまさにこの言葉ですね。
じゃあデジタルトランスフォーメーション(DX)とは何かというと「デジタル技術によって、生活や働き方、ビジネス自体を革新していくこと」だと思っています。
過去に多くの企業でIT化が進められたことがありましたが、IT化は自分たちのそれまでアナログだった業務プロセスをデジタル、またはオンラインに置き換えて業務を効率化をすることでした。それがDXでは、デジタルの力によって、業務の効率化に留まらず、自社の製品、サービス、顧客との接点、そして自分達のライフスタイルも含めて、変革をもたらそうという考えだと理解しています。
それに全方位で応えられるプラットフォームになっていければいいなと考えていますね。
その第一歩として、テックタッチは社内に導入されている“各種システムの上”にインターフェースを構築してきました。将来的には、逆にテックタッチが各種システムへの入り口となり、各システムをユーザが意識することなく、業務を適切に遂行できるような環境を作っていきたいですね。
そして、今はブラウザだけですが、あらゆるデバイスやネイティブ環境にも対応していくことで、あらゆる業務にテックタッチが関わっていけるといいなと思います。
Yuki:今までのお話は、企業の中で利活用をしてもらうのが中心でしたが、他に対象としていくターゲットのイメージはありますか?
Jun:対象が誰であれ、システムのUI部分において「うっ」となってうまく使いこなせない状況、ちょっとしたストレスが溜まる状況というのはどこにでもあるので、プロダクト目線で言えばテックタッチは対象を絞らずとも、どんなところにもものすごくニーズがあると思っています。
現状は、ビジネスの観点から「企業内での利活用」という領域を攻めている、という感じかな。
K:DXって、現在はビジネスの世界においてその必要性が強く言われていることで、普段我々が日常生活を送っている中で「ここDXが必要!」ってことにはならないですよね。
なので、まずは課題感がはっきりしていて、インパクトの大きい"企業のDXニーズ"にしっかり応えて、働き方やビジネスモデルの変革に貢献していきたいですね。
Jun:今は、企業向けの方が課題が多いですもんね。
K:なぜ企業内の方が課題感が大きいかって考えると、現在は多数の主力従業員の方がデジタルネイティブでない世代が占めているからだと思っています。
これが世間だと、デジタルネイティブな世代の若者達が、自分たちでさまざまなツールを取捨選択し、情報発信しながら使いこなしていくじゃないですか。そこに対して、我々が変革をアシストしてあげられるようなイメージがまだ湧いていないというのはありますね。
一方、企業や企業内の従業員の方々は、これまでの自分たちのビジネスがいづれ成り立たなくなってしまうので、DXへの必要性に迫られているわけですね。
Yuki:確かに一般の人であれば、自分がやりたいこと、ゲームとかアプリとかをやってるだけですもんね。
K:ただ、対象ユーザが一般の人でも、行政(ガバメント)に対してのアプローチとなると話は変わってきますね。まさに今、新型コロナワクチンの予約がどうとかの話題あるじゃないですか。ああいった全国民が利用するようなサービスとなると、IT知識レベルがさまざまな利用者に対して万人に受け入れられるUXを実現しなければならず、サービス提供者の難易度は相当高くなります。
そういうところに、デジタル・トランスフォーメーション・プラットフォーム®︎はとてもフィットすると思います。
Yuki:確かに、二重予約とか、高齢者の方が自分で予約ができなくて行政サポートが必要だとかニュースになりましたね。
Jun:ワクチン予約のその課題は、僕たちが防げたかもしれないですよね。
K:そう、テックタッチがあればですね!タイムリーだなぁ。笑
あとは例えば、我々のビジネス領域の定義とか作っても面白いかもしれません。私が以前、新規のサービスを事業展開する時には、そのビジネス領域をBtoD(Business to Developers)と呼ぶようにしていました。開発者向けのサービスということを明確にした感じですね。当時、海外ではすでにBtoDという領域は知られていたのですが、国内でそれを使うようにしたら記事などで取り上げてもらう機会が増えました。笑
一同:なるほど!笑
K:ソリューションに対して適切な用語や呼び名を作れると「なるほどね」って共感を呼びやすい。
Jun:キャッチーなやつだと特にですね。
K:とにかく「DXに課題がある、DXを推進したい、というところにはテックタッチ!」じゃないですかね。あんまりターゲットユーザは誰です、とか区分けを作る必要はないかもしれません。
DXに課題がある、DXを推進したい、というところにはテックタッチ! / CPO 中尾(K)
Jun:確かに、toB、toC、toG(ガバメント)とか関係ない。そこに困っている人がいれば、テックタッチを使ってもらえる可能性がある。
Yuki:あらゆるところにテックタッチの利活用のイメージが湧きますね!
ここで前編終了です!
これからのテックタッチの可能性を大きく感じていただける話がたくさん出てきましたが、みなさんいかがでしたでしょうか?
後編では、技術的な挑戦やプロダクトチームの未来について、さらに深掘りをしていきますのでお楽しみに!
(撮影 / デザイン:大吉啓太)