【CEO インタビュー】日本のIT市場の課題と革新 - LiNKXが切り開く新しいエンジニア文化

IT業界に興味を持ったきっかけは？

子どもの頃から数学が好きだった私ですが、母国のアルジェリアは石油産業が有名なので、自然と化学業界の仕事に就くと思っていました。ある日、高校の進路指導の先生から、『数学が得意なら、情報数理学に進むのはどう？』と進められたことが、ITの世界に飛び込むきっかけとなり、私の人生を大きく変えました。その後、国立情報学研究所でコンピューター・サイエンスの博士号を取るため日本に渡り、早12年になります。

日本でビジネスを始めた経緯や、日本のIT市場で感じたユニークな側面、もしくは課題は何ですか？

博士号取得後は、自社製品を開発するスタートアップやシステム開発会社で、エンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。エンジニアからマネジメントまで、幅広い役割を経験する中で、日本のIT市場の特徴や問題点に気づきました。特に、多くの企業が外部のITベンダーに依存していること、そして古いシステムを更新せずに使い続けている現実に驚かされました。このような状況は、日本のデジタル化を遅らせるだけでなく、IT人材の育成にも悪影響を及ぼしていると感じ、「日本のエンジニア文化を革新したい！」、そんな想いからLiNKXを立ち上げました。

LiNKXの誕生秘話はありますか？

LiNKXのアドバイザーでもある小西祐一さんと、お台場のカフェで偶然出会ったことが始まりです。会話をする中で事業のアイデアが芽生え、祐一さんをはじめ、たくさんの方の指導やサポートを受けながら、ビジネスを立ち上げ、独立することができました。

それから早4年経ちますが、私たちは今も力強く成長しています。これらもすべて、素晴らしいチームのおかげであり、彼らこそが私たちの成長を支える真の原動力です。

　　　　　LiNKXの最初のオフィスは、お台場のProgress Technologiesの一角にありました！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　新橋へオフィスを移転し、

　　　　　　　　　　　　　　　現在は虎ノ門にオフィスがあります！

LiNKXが大事にしているマインドセットや価値観は何ですか？

LiNKXの根底には、「共感・チームワーク・プロフェッショナリズム・挑戦」という４つの核となる価値観があります。プロフェッショナルとして、自分の仕事に責任を持ち、積極的に挑戦し、チームの一員として協力し合うことを大事にしています。

そして、LiNKXが他と異なる点は、ただの職場ではなく、全ての声が重んじられる密なコミュニティであることです。それは、誰もが自分の考えを自由に表現できる場であり、お互いの貢献を尊重する文化によって築かれています。つまり、LiNKXの一員であることは、単に職務を全うすることではなく、この素晴らしいコミュニティの中で自分のキャリアを築き、会社や社会に良い影響を与えていくことを意味しています。

Ossaさんが描くLiNKXの将来のビジョンは何ですか？

LiNKXのビジョンは非常に明確です。LiNKXが日本のエンジニアリング文化を根本から変え、企業が最新のテクノロジーやベストプラクティスを取り入れられるようサポートすることです。単なるビジネスパートナーではなく、顧客と強い関係を築き、共にイノベーションとビジネスの成長を目指しています。私たちの目標は、イノベーションとビジネスの成長を促進すると同時に、社会に良い影響を与え、人々の生活を向上させることです。

これらは、ITベンダーへの依存問題への解決にも繋がると考えています。長らく、日本の多くの企業はITやソフトウェアソリューションの重要性をあまり認識していませんでしたが、時代が変わり、成長の原動力となる自社製品を開発したいという企業が増えています。そこで私たちの出番です。私たちは、こうした企業のお客様に、内製化支援を通じて自社開発の文化を広めたいと考えています。自分たちで開発する文化が広がれば、企業内でのソフトウェア知識が向上し、デジタル化を進めることができ、最終的には企業のビジネスをより大きなスケールで後押しできると信じているからです。

さらに、私たちは日本の金融市場にも大きなインパクトを与えたいと思っています。金融は社会を支える重要な柱であり、新しいモダンなシステムに改善することで、本当の意味で人々の生活に大きな良い変化をもたらすことができます。

現メンバーと未来のLiNKXerへ一言！

LiNKXは、卓越したエンジニアリングの文化を育みながら、企業のDX化を支援しています。優秀なエンジニアたちが集まり、新しいアプローチで、ソフトウェア開発におけるコラボレーションを奨励しています。LiNKXの使命はシンプルです。エンジニアが活躍し、彼らが仕事を通じて未来を切り開く力を与えられるコミュニティを築き続けることです。

そのために私は、メンバー一人ひとりが才能を発揮し、世界に変化をもたらすことができる場所になるよう、全力を尽くしています。是非一緒に未来を創っていきましょう！