スマートホームのプロ集団X-HEMISTRY(ケミストリー)の代表新貝(しんがい)です。スマートホームのグローバル標準規格として普及が期待されているMatterを策定しているConnectivity Standards Allianceの日本支部代表もやっています。
僕もX-HEMISTRYもスマートホームというこれから日本でもドンドンと成長していく産業領域に100%コミットしているが、今年もスマートホーム先進国アメリカで開催されたスマートホーム関連カンファレンスに参加してきた。
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今年もParks Associates主催のSmart Spacesに参加
X-HEMISTRYは競合がいないユニークなニッチ企業
今年もParks Associates主催のSmart Spacesに参加
日本ではほぼ全くと言ってもいいくらい知られていないマーケティングリサーチ会社Parks Associatesは、アメリカのテキサス州ダラスに本社を置く企業で、特にスマートホームやコンシューマプロダクトに関する調査と分析に強みを持っている。1976年に設立され、消費者エレクトロニクス、エンターテイメントサービス、IoT、ホームセキュリティ、スマートエネルギーなど、さまざまな分野における市場動向や消費者行動のリサーチを行っている。
Parks Associatesは、定期的にウェビナーやカンファレンスも開催していて、業界リーダーとのネットワーキングや最新の知見を共有する機会を提供しており、アメリカのスマートホーム企業が業界についての数字を出して語るときにはほぼこのリサーチ会社の調査データが使われる。
そんなParks Associatesが主催するSmart Spacesというイベントに今年も参加してきた。
Smart Spacesはスマートホームやスマートビルディングの技術革新、新しいビジネスモデル、そして消費者の需要に関する最新の情報が取り上げられるパネルディスカッションが主体のカンファレンスで、昨年が初開催、今回が2回目の開催だった。
Parks Associatesはスマートホーム関連で言うとCESの会期中にConnections Summit、毎年5月にConnectionsというカンファレンスを開催している。個人的にはConnectionsに2014年からずっと参加し続けている。2014年から数年間はアメリカでもスマートホームがまだまだ黎明期だったが、そこからひとつの産業として成長を続けている現在に至るまで定点観測をしていため、スマートホーム産業がどのように形成されてきたかを見てきた。過去、このカンファレンスには若干名の日本人が同イベントに参加してきたことがありますが、ほぼ日本からの参加者が見られないカンファレンスである。
Smart Spacesについても昨年、今年とも参加でしたが、僕が唯一の日本人だった。Smart Spacesではアメリカでは新たな住宅設備としての地位を確立し、導入が加速しているスマートホームをはじめとした新たなテクノロジーについての課題共有、ノウハウ共有、今後の展望など、様々な議論が交わされる。
前述したConnectionsでも7〜8年ほど前まではなぜスマートホームがなかなか普及していかないのかという議論が見られたが、スマートデバイス(スマートスピーカーやスマートTVを除く)の普及率が45%にまで成長している昨今は、さらに産業を発展させていく課題は何か、今後はこうなっていくことが予想されるという議論がされるように変化してきている。
そうしたアメリカの進んだスマートホーム市場を日本人としていつもうらやましく思って見てきたが、日本でもようやくスマートホームの認知が高まってきたので、日本でも今後その波に乗れることがとても楽しみである。
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X-HEMISTRYは競合がいないユニークなニッチ企業
X-HEMISTRYという会社を説明するときに「今のところ日本には競合がいません」と言わせてもらっているが、仮に競合が今後出てきたとしても我々に対抗することはかなり難しいと思っている。たとえ大手コンサルティングファームでもだ。
なぜなら僕と共同創業者であり取締役/CTOである眞田は2013年からスマートホーム事業の立ち上げを実際にいくつも手がけてきてきたからだ。
2019年秋にX-HEMISTRYを起業するまでは、2013年から東急グループでintelligent HOMEというスマートホーム事業の立ち上げとサービス運用を行ってきて、その後スマートホームベンチャーであるアクセルラボの取締役としてSpaceCoreという日本三大スマートホームプラットフォームに成長したサービス事業の立ち上げもリーディングしてきた。
起業後も三菱地所のHOMETACTや三井住友海上のMS LifeConnectなどのスマートホーム事業立ち上げにもスタートラインに立つところから伴走させて頂いた。
10年以上に及ぶスマートホームサービスの立ち上げ経験、サービスの運用経験に加え、10年以上に渡って毎月のように海外を飛び回り、海外にいても日本にいても常にスマートホームに関する最新情報をアップデートし続けている我々を超えていく企業が現れるとは想像がつかないからだ。
今後もスマートホームという領域において日本のリーディングカンパニーとしての走りつつけていくが、そんなX-HEMISTRYに興味を持ってくれた方がいれば、是非一度お声がけください!
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