社会課題起点での新規事業開発の支援や、中央省庁・自治体向けの政策立案、実行支援を担当する事業開発チームでは、現在社員採用を強化中です。
こちらの「転職 to リディラバ」企画では、社員紹介やプロジェクト紹介など、リディラバ事業開発チームについて様々な角度からお伝えしていきます。
第一弾では、10月から事業開発チームにジョインした大手コンサルティングファーム出身・清水一真さんをご紹介。コンサルタントとして働く中で感じたもどかしさやリディラバで働くことを決断した理由など、詳しく聞きました。
はじめまして、清水一真と申します。
私は、高校生の時に3.11を経験したことがきっかけで社会課題に関心を持つようになり、自分も社会のために何かできないかと思ってボランティアを始めました。リディラバの存在を知ったのはこの頃です。そこから社会課題についてぼんやり考え始め、大学は国際協力を勉強できるところを選びました。学生時代はゼミで国際協力を学び、学外の活動では学生団体に顔を出したり自分でも海外に行ったりしていました。
社会課題に関わる仕事につきたいと思っていましたが、いきなりNPOやNGO行くのも少し不安なところがあり、まずはビジネスパーソンとしての力がつきそうな大手コンサルティングファームへの入社を決めました。入社後は3年間、新事業開発支援を中心に複数のプロジェクトに携わりました。
今自分のやっていることは本当に社会に価値があることなのか
自分のキャリアプランとして、入社する前からコンサルは3年でやめると決めていました。実際にコンサルに入社して3年間働いて、自分の中での自信もつき、タイトルをあげるという目標も達成していく中で、コンサルタントとしてのスキルを深めていくという道もありましたが、やはり初心にかえって社会課題に関われる仕事をしたいと改めて考えるようになりました。
そう考えるようになったのは、”今自分のやっていることは本当に社会に価値があることなのか”自分にとっての仕事の意味を常に考えるようにしていたからだと思います。高校時代から持っていた社会課題への想いから離れないように、コンサルにいた3年間もリディラバジャーナルなどに意識的に目を通すようにして、社会課題を常に意識するようにしていました。
意外と周りにソーシャルセクターにいく人が増えていたのもあります。会社の同期でもNPOにいく人がいたりして、改めて自分が本当にやりたいことは何なのか、このままの働き方でいいのか、といったことを考えるようになりました。
学生時代の活動の様子(フィリピンにて)
顧客や社会の課題にダイレクトに目を向けられないもどかしさがあった
もともと、ビジネスに傾倒するより、世の中の問題をどう解決するかに比重をおく仕事がしたいと思っていました。コンサル時代にも新事業開発を経験しましたが、企業のアセットや既存市場の動向が検討の出発点になっていて、顧客や社会の課題にダイレクトに目を向けられないもどかしさを感じることもありました。リディラバでは同じ事業開発でも「社会課題起点で考える」というところに大きな魅力を感じました。
ただ、社会課題起点で事業を考えられたら理想的ではあるけれども、その難しさは、コンサルタントとして事業と向き合ってきたからこそ、痛感していることでもありました。面談の中で「社会課題起点での事業開発」について説明があった際には、「それって本当にできるの?」ということは代表の安部さん・事業開発チームリーダーの井上さんにしっかり確認しました。
本当に社会課題起点の新事業開発ができるのか、結局クライアントがやりたいことに従う下請けになってしまうのではないか。そのような中でリディラバのやりたいことって実現できるのか。それに対して、安部さん・井上さんからは、そもそものクライアントとの向き合い方、パートナーシップのあり方から説明がありました。社会課題解決に想いを持つ企業のパートナーと出会い、リディラバの社会課題への知見と、その企業が持つアセットを掛け合わせる中で、取り組むべき社会課題を同定し、事業化に向けた検討を進めていく。おふたりから聞いた「答え」には納得感があって、改めてこの事業にコミットしたい、と感じました。
待遇面も納得ができるものだった
「社会課題に比重をおいた仕事をしたい」という自分のやりたいことと、コンサル時代に培った新事業開発の経験・スキルがうまくマッチしたことでリディラバで働きたいと考えるようになりましたが、転職にあたっては、待遇面についてもしっかりと話ができたことが大きかったです。
ソーシャルセクターに行こうとするとどうしても、収入が厳しい、福利厚生も手薄、といった不安定な状況になりがちなイメージがありますが、自分の生活が苦しくなったら、自分としても社会課題に取り組むことは難しい。転職後も一定の生活水準を維持したいと考えた時に、リディラバから提示された待遇が納得のいくものだったことはもちろん、安部さんが「ソーシャルセクターから1000万プレイヤーを出す」ということを普段から公言していたり、井上さんが「事業開発としての規模を拡大していきながら、今後待遇もより良くしていきたいと思っている」という話をしてくれたのは大きかったな、と思います。
リディラバメンバーと(写真中央)
業務面が大きく変わるわけではないけれど、リディラバではその価値を出した先の社会が少しずつ変わっていく
入社してからはダイナミックというか、怒涛の日々が続いています(笑)。今は大企業向けの事業開発プロセスに一緒に入って支援を行ったり、同じく大企業の新事業開発のためのワークショップを開催したりしています。
リディラバの事業開発って、ソーシャルセクターとはいえ仕事の内容、進め方はいわゆるビジネスセクターと親和性が高くて、これまでと全然違う仕事をするわけではありません。
いきなり社会課題の現場に入って仕事をするのは難しさを伴うと思いますが、リディラバの事業開発チームで実際に仕事をする相手はコンサル時代にも接していたようなような企業・省庁・自治体の人たち。そんな方たちと「社会課題解決」に向けたプロジェクトを協働し、社会課題のトップランナーの方たちの知見も借りながら、事業を推進していくのにはやりがいがあって、社会課題に携わる仕事の入り口として非常に入りやすいと感じています。
業務面が大きく変わるわけではないので、自分がこれまで培った能力・スキル・経験は存分に活かしつつも、その仕事で価値を出す先の社会が少しずつ変わっていく。クライアントの事業と社会課題解決をうまくブリッジしていける実感があります。
今後は、企業と社会課題起点で事業をつくり切るところまで完走したい。もう少し違う目線でいうと、社会課題解決となると企業だけでなく行政の関わりも必要になるので、自治体・企業も巻き込んだ地域ぐるみでの課題解決を事業で実現したいと思っています。
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