TFHD digital 株式会社の裏側にある、私たち社員のストーリーを不定期でみなさんにお届けしていきます。
今回は、エンジニアセクションで働いている川添祐太さんの「働くと暮らす」をクローズアップしました。
注目してほしいキーワードは、「養蜂家」「淡路島」「フルリモートワーク」です。「養蜂家なのにエンジニア、ってどういうこと?」と思った方は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
川添祐太(かわぞえゆうた)
2008年に東急スポーツオアシス(会員制フィットネスクラブ、TFHD digital のグループ会社)に入社し、情報システムとして社内インフラの運用管理の他、CRM・IoT・BI・各種システムのデータ基盤の整備に従事。現在はTFHD digitalのデータエンジニアとして、「デジタル」「データ」を活用してビジネスをデータドリブンなものにするために、データ基盤の構築による価値の創造に取り組んでいる。
「養蜂家×エンジニア」ってどういうこと?
- 川添さんは淡路島で暮らしながら、蜂の飼育をしているんですよね。色々気になることがたくさんありますが、まずはご自身の今までのキャリアについて教えてください。
2008年に東急スポーツオアシスという、主に会員制フィットネスクラブを運営する会社に入社しました。そこで社内の情報システム担当として、ITに関わるようになりました。
- 以前からITに興味があったり、近しい分野で仕事をしていたんでしょうか?
いえ、がっつりITに関わることになったのは前職(東急スポーツオアシス)に就いてからですね。2018年から新事業として展開することになった、データ可視化クラウドサービス「BeesConnect(ビーズコネクト)」に関わることになったのが、自分のキャリアにおける大きなターニングポイントになりました。
それまでは社内インフラの管理運用がメイン業務でしたが、BeesConnect事業に携わるようになってから同業他社や異業種のクライアントが抱える様々な課題に対してシステムやノウハウといったソリューションを提供することになったんです。
BeesConnectの事業化の背景には、過去に社内で顕在化していた「膨大なデータはあるけど活用できていない」「システムごとに散在するデータを統合したい」などの課題をデジタルの力で解決した実績があり、きっと他社にも同様の課題や解決ニーズがあるだろうと目算を立ててプロジェクトが動き出し事業化に至ったという経緯があります。
自分自身も、当時の社内での実績や経験をもっと広く活かしていきたいと考えていましたので、多くのステークホルダーのお悩みに応えて迅速な経営判断に導いていくBeesConnect事業にとても大きなやりがいを感じました。
この経験が、私の現在に繋がっています。
- 自分の強みを活かしてクライアントの悩みを解消していく仕事は、確かにやりがいがありそうです。ところで、どうして蜂を飼育することになったんですか?
妹が養蜂を行っていたのがきっかけでした。
私が淡路島で飼育しているのは、「日本ミツバチ」という日本に昔から住んでいる野生のミツバチです。見た目や動き方がとにかく可愛いんですよ。でも、気まぐれな性格で、突然巣箱からいなくなってしまうこともあります。採れる蜜の量も少ないので、商業向けとは言い難いです。
ただ、蜂蜜の味と香りは抜群にいい!口に入れると、濃厚でしっかりした味わいを感じられます。
また、市場に出回っているものには「アカシアの蜂蜜」など、特定の花の蜜を集めた商品もありますが、日本ミツバチの場合は上手くコントロールすることができません。様々な花の蜜や花粉がブレンドされ、それが深い味わいを生むんです。周囲の環境によって味や香りが違ってくるので、同じ巣箱でも毎回違った蜂蜜が楽しめることが魅力ですね。
川添さんがつくった蜂蜜
- 日本ミツバチが集めた蜜のその後は?
日々の食事に活用したり、インターネットなどを通じて販売もしています。でも、たくさん作ることができないので、大部分は知り合いの方に購入していただいています。兵庫県淡路県民局長賞や淡路市長賞もいただいていて、友人たちにも非常に好評です。
こだわりの蜂蜜は、ドレッシングにして新鮮な野菜にかけるだけでも美味しいんですよ!
ちなみに、淡路島に移住することに決めた理由として「暮らしに妥協したくない」という想いがありました。美しい景色を眺めて、地元の美味しい食材を食べたいときに食べる。そんな暮らしと、自分の強みを活かした仕事が両立できていることが私の誇りです。
蜂蜜ドレッシングをかけたサラダ
- 淡路島という遠隔地で仕事ができるのは、IT関係のお仕事ならではですね。
そうですね。コロナ禍の影響もあり、今は場所に縛られない働き方がスタンダードになりつつありますが…。私はそういった働き方が普通になる前、前職の頃から現在の移住生活を続けているんです。
当時の東急スポーツオアシスにはリモートワーク制度などは無い状況でしたが、周囲が私のビジョンに共感を示してくれて夢が実現しました。ひとりひとりの暮らしに寄り添った自由な働き方が、社内に広がるきっかけを作れたのではないかと思っています。
また、淡路島の自然のおかげもあってかオンオフの気持ちの切り替えにはハードルを感じていません。朝日の美しさには心を動かされますし、美味しい食べ物が手軽に手に入る環境には満足しています。プライベートが充実しているからこそ、仕事も頑張ろうと思えるんです。
フレキシブルで自立した働き方
- 平日はどのようなスケジュールで過ごされているのでしょうか?
現在はフルフレックス制で働いているので、誰かに決められたスケジュールで動いているわけではありません。
打ち合わせがあったり、夜間にメンテナンスを行ったりする日は遅めの時間から仕事を始めることもあります。仮に8:30から仕事を開始するとしたら、こんな感じでしょうか。
7:00 鳥の鳴き声で起床
7:00 植木の水やり・巣箱の巡回
8:00 朝食
8:30 業務開始
12:00 昼食
17:00 業務終了(実働7.5hの勤務)
~19:00 フリー(植木の手入れ・水やりなど)
19:00 夕食
~23:00 フリー(テレビを見るなど)、就寝
オンラインで打ち合わせをしている様子
- かなりフレキシブルな働き方をしていますよね。業務の開始・終了時間に関しての管理方法についても教えてください。
自己申告&自己管理をしています。社員同士で信頼関係を築けているからこそ可能な働き方だと思います。
また、私はフルリモートで働いていますが、日々の業務の中で孤独を感じることはないですね。社員それぞれが自分の得意分野を担当し、チームで力を合わせて取り組む案件も多いんですよ。時には、社外の力をお借りすることもあります。
出社に関しては四半期に一度くらいの頻度なので特に負担は感じず、出張感覚で上京しています。
- 休日はどのように過ごされていますか?
一日中、庭や畑の手入れをしていることが多いです。「起きたら植木の水やりから始める」と先に伝えましたが、敷地面積は350坪もあるので管理をするのが大変なんですよ。
- なるほど、だから30分では水やりが終わらないこともあるんですね。
はい、そうなんです。季節ごとにやるべきことが違ってくるので、たくさんの農具や工具を揃えています。
それから、休日は都会に行ってリフレッシュすることもありますね。住んでいる場所が本州に近い島の北側なので、神戸の三宮や大阪にも気軽に行けるんですよ。この都会との程よい距離感が淡路島のいいところなんです。
自動給水システムの実験を通し、働くと暮らすに循環を
- ご自身の畑を使って、面白い実験をしているそうですね。どんなことをしているのか教えてください。
土の水分量を測定して、乾いたら自動で水やりをするシステムを畑に構築しているんです。この実験のトライ&エラーを活かして、造園業界のクライアントに問題解決の提案を行っています。具体的には、オフィスビルの観葉植物の管理に同じシステムを採用してはどうかと。ビルの水道管にシステムを取り付けるだけなので、給水タンクを新たに設置する必要もありません。遠隔地であってもリアルタイムで植物の状態をモニタリングすることもできます。
こういった実例が紹介できると、クライアントも興味を持ってくれることが多いんです。「こういうことにも応用できそう」「こんな問題解決に繋がりそうだな」と話が広がったりもして…。
自分の生活においても問題解決に役立っていて、実際に頭と身体を使って取り組んでいることだからこそ、クライアントの悩みに寄り添った提案ができると感じています。
植物の状態をモニタリングするシステム
「デジタルのエキスパート集団」の一員であることの誇り
- 逆にネガティブなことも聞かせてもらいたいです。TFHD digitalでの働き方に課題を感じている部分はありますか?
実は、特に困っていることはないんですよね。TFHD digitalを設立するにあたって、社員それぞれが感じていたペインポイントを上手く解決してしまったので(笑)。
風通しが良く、働き方も自分のありたい姿にフィットしたものを提案できる。私たちの「こうなったらいいな」が実現できている会社だと感じます。
- 文句のつけどころがないということですね!そんな川添さんは、TFHD digitalのどんな部分に誇りを感じているのでしょうか?
デジタルエキスパートたちが力を合わせることで問題解決をしていくというビジョンに、共感と誇りを感じています。
「自分が得意なことをフルに活かして働いている」「デジタルの力で新しい価値を創造できている」という実感は、人生を充実したものにしてくれていますね。なので、2022年のTFHD digital設立は自分のキャリアにおける、第二のターニングポイントになりました。
こうありたいと思う自分を「いつか」ではなく「今」実現できる
- 川添さんの「働くと暮らす」で今後チャレンジしたいことは?
日々の暮らしの中で得た経験や知識も生かしつつ、より幅広いクライアント・業態の手助けができるようになりたいです。
プライベートでは、今の生活を維持していくことがある意味でのチャレンジですね。都会と比べると地方は医療体制が整っていないので、移住生活においては元気であることがとにかく大事。それから、身体を動かす機会が多いので体力が必要になります。この生活を続けていくのは、それはそれで大変なことなんです。
「老後は田舎で過ごしたい」という夢を語られる方がたくさんいますが、医療と健康という面ではなかなか厳しい現実があるのではないかとも感じています。
私の場合はTFHD digitalで働いているからこそ、移住生活と自分の理想的なあり方を老後の夢に託すのではなく、今この瞬間に実現できているわけです。
改めて、自分は素晴らしい環境で働いているんだなと思いました。
淡路島の風景
以上、データエンジニア・川添さんの「働くと暮らす」でした。
日々の暮らしが働くことにも繋がり、素晴らしい循環が生まれています。そして、淡路島での生活は、都会では感じられない刺激もあって素敵でしたね。
TFHD digitalは、「社会に存在するありとあらゆる境界を、デジタルの力で取り除き、新しい価値を創造する会社」です。
気になった方はぜひお話を聞きにきてくださいね!
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