エンタメ業界のリデザインを仕掛けるセンクシャの、メンバーの素顔に迫るインタビュー連載「センクシャの本音と野望」。
今回はテクニカルマネジメント・中村陽平。
業界会社大手・西尾レントオールに新卒で入社し、現場職と営業職をそれぞれ経験。2023年に一度まったく別の業界へ転職したのち、2024年2月にセンクシャへジョイン。
実は採用面接を受けるのは2回目。1回目の際はまだ少人数だったセンクシャとタイミングが合わなかったが、テクニカルマネジメントへポジションを変えて再度面接を受けて入社した、珍しい経緯の持ち主だ。
そこまでしてセンクシャを選んだ理由、営業と現場どちらも知っているからこそ見えている光景とは……その本心に迫る。
▼目次
・みんなで同じイベントを作り上げていくために、チームで協力してやっていくのが仕事の好きなところ。
・誰と一緒に仕事をしていて楽しいかを、もっと大切にしたいと思った。
・周りの人たちに「陽平がいる現場だったらいいよね」と言ってもらえるように。
みんなで同じイベントを作り上げていくために、チームで協力してやっていくのが仕事の好きなところ。
ーー 今までのキャリアを教えてください。
新卒で入社した西尾レントオールでは、屋内の展示会を手掛ける部署に配属されて、現場管理をしていました。そこからテントを建てたりする屋外現場もやるようになって、屋外めっちゃ面白いなって。
まず、お日様の下で仕事するのがいいんですよね。あと、屋外現場っていろんなセクションが関わって、みんなで同じイベントを作り上げていくから協力しなきゃいけないし、チームでやっていくのがすごい面白いんです。
人事異動で営業になってからは、テントも展示会も経験があるから、色々やらせてもらえましたね。
その後、一度イベント業界を離れて、別の業界に転職しました。
人事、総務、経理、営業…なんでもやりました。運営のための資格も取りました。事業のキャッシュも任せてもらい、ひとつの会社を受け持ったみたいな感じで、全部触る程度で学べたからすごく勉強になりましたね。
経営戦略的なことも学ばせてもらいたかったので、最初は全然わからなかったですけど、新しいことや知らないことをやるのは結構好きなんで、それはそれで面白かったんですよね。
ーー センクシャに入ったキッカケはなんですか?
一番デカいのは下平さんの存在ですね。
西尾時代に初めて会って、やっている仕事は違うけど、飲みに連れていってもらったりしていました。将来のビジョンや、やりたいことを聞いて、この人と仕事できたら絶対面白いだろうなと思った。
当時、連勤や夜勤が続いていて、子どもに会う機会がだいぶ減っていました。もっと家にいられる時間を増やしたかったというのも理由のひとつですね。
いまは現場ですけど、最初は営業としてセンクシャの面接を受けに行ったんです。正直なところ、僕も営業はあんまりだけど、下平さんと一緒に働きたいという気持ちがあった。
当時、センクシャはコンサートを担当できる営業として即戦力を求めていたんですけど、同業とはいえ、僕のいままでやってきたイベントやレンタルの営業とは、ちょっとやることが違いました。自分も本当にやりたいことが定まっていない状態で面接に行ってしまって、そのときはお互いに「今はちょっと違うね」となったんです。
誰と一緒に仕事をしていて楽しいかを、もっと大切にしたいと思った。
ーー 採用面接で同じ会社を2回受けるというのは、割とレアケースですよね。
やっぱりエンタメ業界で活躍したいという気持ちが強かった。さらに、僕が別の会社に転職しているうちに、元々西尾で同期だった木内と、協力会社で働いていた立テさんがセンクシャに加わったことも大きいです。
僕がその最初に面接を受けた時は、現場職は中嶋さんひとりしかいなくて、まだチームになっていなかった。「あの時から状況が変わったから」と下平さんが飲みに誘ってくれて。「今のセンクシャは現場チームとして人を募集してるから、今度は現場としてもう1回受けに来ないか」と言ってくれました。
でも、前の会社に入ってまだ1年も経ってなかったし、さすがにタイミングが早すぎるなと思って。そのときは、ちょっと考えさせてください、と答えたんです。
そうしたら、下平さん、立テさん、木内がわざわざ僕が前働いてた会社の近くまで来てくれました。 みんなで飲みに行って、すごい熱い話をされて。
「お前が本当にやりたいことはなに?エンタメだろ?」「どういう人たちと一緒に働きたいと思ってる?」と言われた時に、自分が抱えていた迷いを全部見透かされたような気がして、なんか涙出てきちゃって(笑)
もう1回チャンスもらえてるんだったら、受けるしかない。「今はちょっと」ってチャンスが遠ざかるぐらいだったら、リスク顧みずに挑戦してみるしかない。仕事の内容も大事かもしれないですけど、誰と一緒に仕事をしていて楽しいかっていうのは、自分の中でもっと大切にしたいことだと思ったんです。
当時は2人目の子どもが生まれたばっかり。そのタイミングで、まだ1年も働いていない会社を辞めての転職だったので、家族の理解も必要でした。そうしたら、下平さんと木内が3家族での食事会をしてくれて。「センクシャはこういう会社で、陽平に挑戦させてあげたいんだよね」とバックアップしてくれた。奥さんも「あんたが決めたことなんだから、もう変わらないでしょ。みんなと一緒に仕事したいんでしょ」と言ってくれました。
エンタメ業界をどっぷりできる会社で、自分が一緒に働きたいって思ってる人たちがそこにいる。
もう毎日刺激的です。自分の今まで知らなかった世界が、ずっと広がっていく感じ。体力的にはきついときもありますけど、でもそれ以上に面白いですね。
ツアーで出張行きっぱなしとかだと難しいですけど、家族と過ごせる時間も増えました。この業界にいるにも関わらず、子どもとの時間は以前と比べて取れてる方なのかなとは思いますね。
そもそも会社に子どもがいる人が多いから、社内のSlackでも「子どもが熱出してお迎え要請来たから帰るわ」なんて会話がよく繰り広げられています。理解してもらえる環境だし、家庭との両立ができてる会社だなって思っています。
周りの人たちに「陽平がいる現場だったらいいよね」と言ってもらえるように。
ーー 入社から4ヶ月でスタジアム規模の案件も経験しましたが、どうでしたか。
正直わかんないですね。余裕がなくて全然周りが見れなかったです。
でも、その場にいれたっていうだけでも、自分の中ではめちゃめちゃ貴重な経験だし、面白かったし、 協力会社さんがすごいいい人たちばかりで、それに助けられたって感じですね。
ツアー中は中嶋さんとか下平さんとかが連絡くれたりもして、センクシャはまさに仲間がいるって考えなんだ、って。その考えがあるだけで、辛くても頑張れる。
協力会社さんたちと一緒に、ああでもないこうでもない言いながら、現場を作り上げていく感じが、前から仕事の中でもすごい好きだった部分。センクシャはそこに集中できる環境があったのも魅力。
営業をやっていたときから自分で動きたかったっていうのもありますけど、自分が次こうしようとか、手順を進めてやるのもすごい好き。営業の気持ちは少なからず知ってるんで、自分がチーフになった時には色々巻き取ったりとか、ちょっとでも営業の負担を減らしたりとかっていうのはやっていきたいなって思っています。
いまは営業がベタ付きで一日中現場にいて、お客さんと話すことが多いんですけど、代わりに僕がいるから大丈夫ですよ、ってできたら、営業はその時間を使って他の仕事を進めたりできるかなと思っています。営業はお金周りの調整も含めて、やることも多いし。僕が現場と営業のいいとこ取りができるようにしていきたいです。
ーー センクシャで成し遂げたいことはなんですか。
誰もが知ってるアーティストのコンサートやフェスを、センクシャだけでやりたいです。使う部材もうち、デザインもうち。それをできる人たちが揃っているから、実現までも遠からずって感じですね。
高校生の時に人生で初めて行ったコンサートがMr.Childrenなんです。映像とかも今でも思い出せるくらい衝撃的で、ライブってこんな感じなんだ、ってずっとその感覚が忘れられなかった。
思えば、エンタメ業界がいいなと思ったキッカケかもしれないですね。好きなアーティストのライブに行って、空間の一員になれるってこんなに幸せな感情になるんだって。それを作る仕事って面白そうだなみたいな。
そして、センクシャを羨ましがられる会社、イケてる会社にしたい。
人間関係も含めて、みんなイキイキしながら楽しそうに仕事してるよね、この人たちと一緒に仕事すると楽しいだろうなって周りの人から思ってもらえるようにしたいですね。
「陽平がいる現場だったらいいよね」と言ってもらえるといいかな。
これを言うと怒られるかもしれないけど、僕がパーフェクトじゃなくてもいいのかな。センクシャだけで引っ張るんじゃなくて、協力会社さんと一緒にみんなで作っていきたい。
現場は長時間になることもあるし、きついこともあるけど、センクシャと仕事をすると楽しいよねみたいないう風に思われるのが1番いいんじゃないかな。僕はそういうきつい状況のときこそ、少しでもみんなが明るい気持ちになってもらいたいタイプ。あえて冗談を言ったりして、なるべく明るい雰囲気を作ろうとしています。みんな余裕がなくなっていると、パフォーマンスが落ちる気がして。
もちろん切羽詰まってる現場もあるし、危険な作業がある時はもちろんピリッとしなきゃいけない。けど、決められた時間の中でちゃんと仕事納めて、やることやってんのに、あの人たちすごい楽しそうだよね、みたいな状態が作れたらいいなって思いますし、 一緒にやってて楽しいって思える人たちと仕事をしたいですね。