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食品産業の成長に貢献し、関わる人を笑顔にしたい。

■プロフィール

多田 裕介(ただ ゆうすけ)
アメリカのサム・ヒューストン州立大学でコンピューターサイエンスを学び、前職のフリークアウトでは新規事業の立ち上げを推進。そこで、世界ではじめてとなる事業やそのプロダクト開発に携わる。
そういった刺激的な環境を離れ、2018年にGoalsを創業。

すべては、起業に向けて。


なぜ、海外でコンピューターサイエンスを学ばれたのでしょうか。

高校時代、先生と進路について相談したところ、地元の国立大学へという話になりました。ただ、その頃の自分は「人とは違うことがしたい」という思いが強く、決まったレールに乗るよりも、自分でレールを敷きたいと考えていました。そういった経緯から、海外の大学へ進学することを決めました。

コンピューターサイエンスを専攻した理由は、当時アメリカでは医者や弁護士と同等にエンジニアという職種がマーケットで評価されていたことがきっかけです。その当時の私はコンピューターに傾倒していたわけではなかったのですが、将来世の中にインパクトを残す仕事をしたいという思いがありました。そのため、世の中から求められる可能性が高いコンピューターサイエンスの道を選びました。


コンピューターサイエンスを学ばれた先にどのようなことを思い描き、社会にでられたのですか。

起業したいという思いがもともとありました。本格的に意識したのは社会人になることを意識しはじめた大学3年生のころだったかと思います。その背景には私の父親が事業の経営者だったことが影響していると思います。いつか、親を超えたいという思いがあって。

ビジョンとしては30歳で起業、それまでは一般企業で社会人経験を積もうと思い、日米問わず就職活動を始めました。当時リーマンショックの影響もあり、GoogleやMicrosoftへの就職は通常以上に狭き門となっていてとても厳しい状況でした。そういった中でも、日米複数の会社から内定をいただき、自らが一番成長できる可能性を感じた日本の会社を選び就職しました。


実際、社会にでられてからはどうでしたか?

最初に入社した会社は、起業家スピリッツがありつつも規模としては大企業でした。プロダクトは法人向けの基幹システムが主だったので、少し硬めのところがありました。恵まれた点としては、優秀な仲間とともに切磋琢磨できたこと。そして仕事を若い人に任せてくれる会社だったので、自らを大きく成長させてくれました。
その後、フリークアウトへ転職しました。その際意識したことは、起業を見据えた転職ということです。具体的には、エンジニアとしてより先端の技術を実践で使える、新規事業の開発というポジションで働ける、その2軸から会社を選びました。

フリークアウトは、広告配信のプロダクトを開発している会社です。そのため、1日に数億リクエストがあるデータ量などを日常的に扱います。機械学習や高度な計算処理技術を活用することがあたり前の世界で、当初は前職とのプロダクトや活用する技術の違いに圧倒されました。また当時のフリークアウトの社員数は150人程度、新規事業のチームは5名程度のチームでした。いま振り返ると、この少数精鋭のチームは、起業を疑似体験できる恵まれた環境だったかと思います。


フリークアウトではどのような経験をされたのですか?

エンジニアとして新規事業に関わったのですが、少数精鋭のチームの誰かに任せきることができない環境だからこそ、ビジネスサイドの視点を養える経験ができました。具体的には導入後の効果検証、費用対効果などをクライアントに説明する機会が多くありました。クライアントによって広告配信に求める成果は様々で、その成果にプロダクトをフィットさせプロモーションを成功させるといったパートナーとしての動きができたことは大きな経験でした。

立地が商売の基本となる小売や飲食といった店舗に向けたプロダクトも開発する機会があり、その中で気づいたことがありました。店舗の利益を増やすためには、広告を最適化して流入する集客を増やす「ゼロをプラスにする」視点と店舗のバックヤードの効率化や人員配置の最適化による「マイナスをゼロにする」視点があります。あたり前なのですが、その2つの視点からマーケットを見ると、前者にプロダクトが集中していました。そして、後者には最適化されたプロダクトがほぼなく未成熟な領域であることに気づきました。いま思えば、これの視点がGoalsの「HANZO」というサービスの構想につながったきっかけのひとつかも知れません。


食品産業の成長に向けて。


具体的にはどのように起業され、ビジネスアイデアを出していったのでしょうか。

実際に起業する3年ほど前から、代表の佐崎とともに、土日を中心にビジネスアイデアのミーティングをしていました。お互い仕事をしていたので、損得勘定や利害関係無しに対話できたことは結果として絆を深めるいい機会だったかと思っています。当初は幅広くビジネスのアイデアを検討していました。そしてビジネスのアイデアを実現するためにリサーチをしたり、プロトタイプをつくったりしながら手探りで市場の感触を確かめていく中で起業しました。起業直後は現在とは違う事業を進めたのですがうまくいかず、ピボットを決断しました。

その後、着目したモデルがバーティカルSaaSでした。当時からSaaSは流行っていたのですが、それは業界をまたがるホリゾンタルモデルのSaaSでした。そこで私と佐崎は業界に特化したバーティカルSaaSのモデルに可能性を感じ、どの業界でどの様に展開していくか、議論を深めていきました。
その上で大切にした視点が2つあります。少子化の日本という縮小していくマーケットにおいて成長できる、つまり海外マーケットへ展開できる産業。もうひとつは、エンドユーザーに最終成果物を届けられる産業であることです。その結果、食品産業においてSaaSを展開することを決意し、同産業の根本的な課題と向き合い、ともに成長できる可能性を確信しました。


食品産業をどのように変えていきたいですか。

まず言えることは、同業界の利益率の向上に貢献したいと考えています。常にそのことに向けた開発を心掛けています。そして、いまは飲食店舗に向けたプロダクトとなっていますが、食品卸、食品メーカーといったところまでプロダクトを成長させていきたいと考えています。そしてその後、世界に誇れる日本の食文化とともに海外へ展開していくことを構想しています。

おそらく、そうなったときには食品産業においてGoalsのプロダクトが水道と同じくらいあたり前のインフラになっていることを期待しています。その結果として、産業の利益構造や働き方も大きく変わり、産業に対する世の中や投資家からの見え方がよりポジティブに変化していることかと。なにはともあれ、私たちGoalsの社員全員が、食品産業に関わる方々の課題と丁寧に向き合い、ひとつひとつ丁寧かつスピーディに解決していくこと、そのことこそが私たちの価値であると考えています。その結果として、社内の仲間、食品産業で働く方々の笑顔につなげていきたいなと。


これからGoalsで働いてみたいと考えている方に一言を。

志向がお客さまに向いている人には、とてもやり甲斐のある会社だと思います。お客さまが抱える本質的な課題と向き合うことはときにしんどいときもあると思います。ただ、それだからこそ私たちGoalsは可能性に満ち溢れていると考えています。
本質的な価値をつくり続けられるプロダクトがあるGoalsで、それをともにアップデートしていきたい方はぜひ!

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