時間は過去から現在、未来へと過ぎてゆきます。実感としては疑う余地はありませんが、過去の何かを根拠に未来を決めつけてしまうことがあります。ネガティブなことほど、その傾向があるようです。一方で未来は変えられるが、過去は変えられないと考える向きもあります。でも、最悪の思い出が、あれはあれで良かったと思えるようになることもあります。どちらも現在の自分がそうしているに過ぎません。
最新の物理学では時間の可逆性に理論上の矛盾はないそうですが、そもそも時間そのものが存在しないと考える説もあるようです。平家物語の冒頭の「祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり」を中学の教科書で素読した思い出がある方も多いと思いますが、諸行無常は「永久不変のものはこの世にない」という意味でした。その根拠を仏教では無常を分析してすべての事象は「刹那滅」という一瞬の間に生じて滅することの連続に過ぎないと考えて説明しています。
現象を心象がつくりだしているのかも知れません。確実にあるのは今この瞬間だけ。過去も未来も、今の私たちの心の投影に過ぎないと考えることができそうです。
株式会社錢屋本舗
▶錢屋本舗本館とは? コロナ禍を経て見つめ直した多様な価値観の発信をします。 そして、その価値観を共有、共感して繋がれる方々のコミュニティーをめざします。 価値観そのものは抽象的な言葉であって捉えどころのないものかもしれませんが、それらをヒト(交流)モノ(商品)コト(体験)を通じて取り入れ、日々の暮らしをより豊かなものにしていただきたいと思います。その豊かさは経済的な豊かさとは違い、失うことも減ることもありません。 減らないならば分かち合うことを提案します。 減らないどころか、その豊かさは共感の輪となって広がり増えていくはずです。 心の距離の近い人に囲まれて、その輪の中にいる自分はきっと幸せでしょう。 ローソクの灯を分てば、周りがどんどん明るくなっていきます。 何かの拍子に自分の灯が消えたとしても、周りが明るければ困らないし、また分けてもらえます。 錢屋本舗本館は、そんな幸せの灯のようなコミュニティーでありたいと思います。