会社紹介
当社は、LINEを活用した企業のDX支援事業を行っている企業です。
具体的には「豊かさのおすそわけ」をミッションに掲げ、LINE公式アカウントを通じてお客様の想いを届けるお手伝いをしています。
設立後の大きなトピックスとしては以下です。
・2018年:グループ会社であるトライコーンの子会社として、自社サービス「LOOPASS」の専売代理店として設立(営業・スタッフ部門のみ)
・2020年:組織再編でセプテーニ・データ・ソリューションズの傘下に。同タイミングで開発とコーポレート機能まで自社で保有する会社へ変革
・2022年:「LINE Biz Partner Program」の 「Technology Partner」において、認定バッジ「Engagement」を取得
設立時4名から、開発部門/コーポレート部門なども拡充し、現在では従業員数30名体制で業務を行なっています。
企業理念の紹介
企業理念に込めた想い
企業理念作成の背景
設立当初は、会社ではあったものの、実態はひとつの部門のような形でした。
複雑さを避けるために個社独自の部門などは極力作らず、役員からメンバーまで全員野球で運営していくという方針でした。
しかし、「コロナ禍によるリモート体制への強制以降」と時を同じくして「フル機能の会社への移行」、「ビジネス拡大による急激な増員(2020年10名→2022年30名)」などのイベントが一気に起きたことにより、
・一度も顔を合わせたことが無く経験のバックボーンが違う人同士が
・明確な事業方針や判断基準が無い中で
・複雑で難易度の高いプロジェクトを一緒に進めていく
という状況が発生し、それまでとても仲が良かった社内に不協和音が発生しはじめていました。
みんな頑張っているのに衝突してしまうのは、価値基準が統一されていないのが原因であることが明白だったので、朧げながら行動指針などが必要なんだろうなということを感じました。
しかし、当時の私は「行動指針ってどうやって作るの?」状態だったので、悩み途方に暮れていた時に、一冊の本を読みました。
簡単にですが要約をすると、
強い会社は
・「企業理念」:社内外に対する、自社の存在意義
・「コア・コンピタンス」:競合他社が真似できない、核となる力
・「仕組み・制度・施策」:会社を目指す方向に強くする、具体策
この3つ全て整合している、という内容でした。
これをベースの考え方として、役員メンバーとの価値観のすり合わせを行い、
最終的には私が優先順位をつけて、2021年5月に文章化し公開しました。
ミッションに込めた意図
ここで最も難しかったのが、ミッション=企業の存在意義という最優先の事項に何を置くのか?ということです。
他企業を見ていると、ミッションのパターンには起点を「外向き(お客様)」にするのか、はたまた「内向き(従業員)」にするのかという、大きく2種類があるように見えます。
正解の無い問いに悩んだ結果、結局は私自身が本気で話せること重要だと思い、自身の価値観と向き合ってみました。
これまでのキャリアを振り返って、楽しかったことをシンプルに一言にすると「手の届く範囲の人の役に立つこと」でした。
・目の前のお客さんのビジネスの成功をお手伝いするために。
・一緒に働く仲間の大変さをフォローして一緒に乗り越えるために。
・予算達成して、お祭り騒ぎしたりすることが楽しくて、それを味わいたいから頑張る。
いろんな組織やビジネスモデルを経験してきましたが、それは普遍的なものでした。
一方で、本当に嫌だったのは「良好な人間関係がうまく築けない中で働くこと」「正当に評価されないこと」でした。
見返りが重要だ、とは言わないけれど、一生懸命辛い想いしてまで頑張って何かを成し遂げたときに、
相手が当然のような態度であったり、奪われたり、利用されたりすると嫌になってしまう。
自分が幸せじゃないのに、誰かの役に立つのはただの自己犠牲だし、続けられないなと。
「誰かの役に立てば良い」だけではなく、「自分自身が幸せ」ということが基礎にあって成り立っていたと改めて気づきました。
おそらく、「幸せになりたいですか?」と問われて、「いいえ」と答える人っていないですよね。
共感に強弱はあるだろうけれど、これは万人に当てはまることなんじゃないかなと思います。
だから、「全員が幸せになれる環境を目指す」ということは、恐らくほとんどの人間が多かれ少なかれやりたいことであると同時に、実現できればそれはものすごく強いチームになると感じています。
最終的には、優先順位が一番高い「会社の存在意義」の主語を「社会」に向けるのではなく、「自分たち」に向けて、まずは自分たちが豊かになろう、その上で社会に貢献しよう、という内容に着地しました。
「豊かさ」とは
正直、私もよく言語化できていないのですが、私が考える豊かさは「金銭」とは直結しないと感じています。
もちろん、経済的な豊かさは非常に重要で、明日の食べるものもままならない環境で「幸せ」と言える人は少ないでしょう。しかし、沢山お金を持っていても、「忙しすぎて全く使う時間がない」とか「一緒に楽しんでくれる友達がいない」という状況だったらどうでしょう?
きっとつまらなくて「幸せ」とは思わないんじゃないでしょうか。
つまり、「豊かさ」にとって最低限のお金は必要条件ではあるものの、十分条件ではないと思うのです。
それよりも、
・自分の家族や仲間と過ごす十分な時間が取れる
・人間関係に過度なストレスを感じない
・趣味に時間を充てられる
・仕事自体にやりがいを感じられる
・毎日健康で元気に居られる
といったような日常的で些細に感じられるようなヒトトキが基礎にある必要条件だと思います。
その上で、さらに金銭的に余裕があれば、これらをもっと加速させられるのかなと思います。
きっとみなさんの日常の中で、オンオフ問わず「楽しいな」とか「充実してるな」と感じられる時間は既にあるんじゃないでしょうか。
そんな豊かな時間をもっと最大化することで、良いチームになり、結果として業績に還元されると信じてます。
「おすそわけ」とは?
以下、wikipediaより引用。
御裾分け(おすそわけ)は、「裾分(すそわ)け」の丁寧語である。お福分けとも。他人から貰った品物や利益の一部などを、さらに友人や知人などに分け与えること。「すそ」とは着物の裾を指し、地面に近い末端の部分というところから転じて「つまらないもの」という意味がある。 よって、本来目上の人物に使用するのは適切ではない。 一方、お福分けは「福を分ける」意味であるゆえ目上の人物に使用しても失礼に当たらないとされている。 また、類義語に「山分け」があるが、この語には、一部ではなく均等に振り分ける意味が含まれる。
「貰う」よりも「与える」という行為の方が幸福度が長続きする、という研究結果もあります。
他者からもらったものを、ちゃんと他の誰かに還元していく、というのは社会活動の根源なのかなと思います。
ペイフォワードなんて言葉もありますね。
簡単に言えば、美味しいものを食べたときに「自分で全て食べて、さらに貪欲に摂る」のではなく、
他者に対して「よかったらどうぞ」とおすそわけできる人が集まったら、そこは良いコミュニティだと思うのです。
つまり我々ミロゴスは、自分自身を大切にし、その上で他者を思いやるというのが基本方針に設定しました。「幸せそうでゴキゲンな人たちが、社会にたくさん良いことを還元している」というのが我々の目指す姿です。
パッと見て格好良い理念ではないような気もしますし、誤解を受けなくもない気がしますが、とても当社らしさがあって素晴らしいなと実際に導入してみて気に入っています。