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経営理念に基づいた組織運営を実現するための『理念企業化プロジェクト』を始動しました。

カクゴ株式会社では、現社長の創り上げた経営理念を次世代へ受け継いでいくための「理念企業化プロジェクト」を開始した。今までは、この取り組み自体は短期では売上や利益へ直結しないために優先順位が下がり後回しになってきたが、理念浸透には時間がかかるからこそ、世代交代・事業承継を成功させるためには早急に着手すべき最重要課題であると判断しプロジェクトに着手、3つのフェーズに分けて確実に「理念企業化」を実現していく。

■プロジェクト概要

カクゴ株式会社では、経営理念を社員自ら語り体現するまでに至れておらず、経営理念に基づいた経営判断を社長以外ができていないことに強い課題感を感じてきた。経営層の引き上げや人財育成に奔走する中、自身の身に万が一のことがあった場合に、誰もカクゴの経営の本質を受け継ぎ伝承していくことができないという危機感はさらに増していった。そこで、経営を次世代へ引き継ぐという目標を立て、現社長が退いた後も、社員ひとりひとりが経営理念に基づいて常に経営判断・行動でき、経営の本質がぶれることなく伝承していけるように、経営層やリーダー層を巻き込んでのプロジェクトを開始した。

■プロジェクトにより解決できる課題

経営理念を“社長の考え方、社長の言葉”ではなく、カクゴの価値基準・判断基準として昇華させ、何かを判断するときに立ち返ることができる形を創り上げる。経営の本質を社員ひとりひとりが深く理解することで、『最終的には社長が決める』のではなく、『カクゴとしてどうすべきか』という判断軸で行動できる人財が増え、現社長が描く10年後・20年後・30年後・100年後の会社のありたい未来を社長が退いた後も実現できるようになる。

■具体的な解決方法

プロジェクトを3つのフェーズに分けて実行する。

フェーズ1では、現社長が創り上げてきた経営理念の本質を紐解く。普段なかなか語られることがない経営理念が生まれた背景や言葉に込めた意味や想いなどをすみずみまで掘り下げていく。フェーズ1はフェーズ2で形にしていくための要素をすべて集めることを目的とするが、ここに経営層や次期リーダー層を参画させることで、今までの曖昧な理解を自分の中で鮮明化でき、副次的な効果を得ることもできる。(2022年9月1日現在でフェーズ1までが完了)

フェーズ2では、フェーズ1で紐解いた数々の言葉、想い、考え方、エピソードなどの情報を、整理し体系化する。現社長に代わって経営を行っていく未来の経営者と社員が、判断に迷った時や問題にぶち当たった時に、『カクゴとしてのベストな判断は何なのか?』ということに立ち戻れるものを残す。

フェーズ3では、フェーズ2で体系化したものを活用し、継続的に組織へ浸透させていく施策を企画実施する。理念を組織で体現できるようになるための追求には終わりがなく、継続的な人財育成が必須のため、人財育成プログラムに盛り込み、毎年着実に継続していける実現性の高い施策を行う。理念の浸透が進むことで、理念を語り理念を体現できる社員が増え、その社員が伝道師となって次の世代を育成する好循環を目指す。


■社長の想い

経営者である私自身は、社長に就任してから今まで、常に経営理念やミッションをもとに経営判断を行ってきました。そして経営層や社員に対して経営の本質を伝え続けてきましたが、経営層や社員自らが理念を語り体現するまでには至っておらず、経営層であっても経営的な判断に未だ不足がある状態であり、あと数年で次世代へ会社を引き継いでいくことを考えると強い危機感を感じてきました。

カクゴの経営の本質を、私自身の言葉で語るだけでなく、会社に形として残し誰もがそこへ立ち返りカクゴとしての判断・行動ができる状態を早急に創り上げることが、会社の永続発展のために急務であると考え、プロジェクトを立ち上げました。

■プロジェクトメンバーの声

・今まで、自分の解釈や周りと話をしていることが、果たして会社の考えに合致しているのか?という答え合わせの場は実はあまりなかった為、納得しながら進めることが出来ている感覚があります。(Yさん)

・理解した後にミッションを読むと、理解したようにしか読み取れません。しかしながら、改めて、入社前や入社間もないころに読んで、文字から読み取ったことと照らし合わせると、そのギャップは大きいように感じます。そのギャップに気づき、ギャップを埋められたことが、このPJの意味合いであるように思えます。(Nさん)

・共通言語があるとこんなにも話が通じやすくなるのかと驚きました。(Kさん)

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