SANUチームが人生と仕事について語るシリーズ。毎週1名ずつ、自身の言葉でnoteとWantedlyにて記事を公開します。今回はCX本部・オペレーションマネージャーの岡です。
岡 拓也
オペレーションマネージャー
株式会社CARTA HOLDINGSに新卒入社。フィリピンで海外事業のオペレーション拠点立ち上げに従事。その後ベトナムに移りPizza 4P'sで飲食事業の多店舗展開、クックパッドの新規事業立ち上げなどを経て2022年にSANUに参画。趣味は料理と仕組み化。
好奇心旺盛、でも大人しかった幼少時代
中央が僕。6人家族で常に賑やかな家庭でした。
幼少期は稲城という東京でも割と自然の多い場所で育ちました。母とよもぎを摘んでよもぎ団子を作ったり、公園でつくしを採って天ぷらにしてもらったり、道に生えてる雑草も家に持って帰って食べてみたりと、好奇心旺盛でよく外で遊ぶ子供でした。
姉・弟・妹の4人姉弟の家庭で、両親とも車の免許を持っていなかったのでどこに行くのも自転車移動。一時は子供全員が父の自転車に乗り、5人乗りで近所のスーパーに買い物に行ったりしてました。帰り道は更にスーパーの袋を積んで中国雑技団みたいな自転車が戻ってくるので、近所の人から記念写真を撮らせて欲しいとお願いされたりと賑やかな家庭でした。
年齢的に近いこともあり2つ上の姉からの影響が大きく、自立心強くやりたいことをどんどん挑戦していく姉、姉の真似をして常に後ろにくっついてまわる僕という構図でした。中学校にあがるときも、姉が通っていた私立の中高一貫校に行きたい言って受験するなど、何か強い意志を持っている訳でもなく、比較的大人しい子供だったように思います。
高校時代の挫折を糧に海外へ挑戦
フィリピンのオペレーション拠点開業3年目の社内イベント
転機になったのは中高の野球部時代。高校はスポーツ推薦の選手が入ってくるくらい本気で甲子園を目指しているチームでした。ただ、そんなレベルのチームにはとてもついていけず、高校3年間はチームの誰よりも練習をした自負があるのですが、公式試合には1度も出れずに終わってしまいました。
この経験から「個人として実力がないと、(試合に出るという)選択肢すら与えられない」という、とてもシビアな世の中のルールを教えられました。こんな悔しい思いはもうしたくない、強く生きていくための実力をつけるんだと、大学はアメリカの4年制大学に進学、大学卒業後は勢いのある海外の国で働こうと、日本のIT企業の海外事業部に入りました。
配属先のチームは、海外企業がアジア圏で市場調査を行いたいときに使うインターネット調査サービスを提供していて、英語で案件運用をするオペレーションチームをフィリピンで立ち上げることが僕のミッションでした。韓国企業の会議室を間借りしてオフィスとして使わせてもらうところから始まり、3年間で従業員は30人程に増え、年間500件近い案件を運用する組織に成長しました。当時は新卒で力が入りすぎていのか、いろんな方に迷惑をかけましたが、求められた成果を残すことができ、貴重な経験をさせてもらいました。
ただ、いま思い返すと、当時の僕は「個人としての成長」だったり、「日本から海外に出ること」だったりを意識し過ぎていて、高校野球時代の挫折という呪いから抜け出せずにいた時期だったように思います。自分の居場所作りに必死だったのかもしれません。
そんな時期に休暇でベトナムのホーチミンに訪れ、会社の先輩の紹介で現地で起業する日本人に会ったのが2度目の人生の転機でした。待ち合わせのカフェでその人から渡された名刺にはTokyo Pizzaと書いてあって、「ホーチミンでピザ屋を始めるのだけど、ゆくゆくは島を買って教育xエンターテイメント事業をやりたいんだよね」と言っていました。ぶっ飛んだ人がいるものだと衝撃を受けたのと同時に、壮大なビジョンの割に店舗名がコテコテじゃないかという印象を持ったのを覚えています(笑)。
「オペレーション構築」という仕事の軸
2011年の創業したPizza 4P's。いまではベトナムで30店舗展開。23年は日本とインドにも開店予定。
幸いお店の名前はTokyo PizzaからPizza 4P's(Pizza for Peaceが由来)に変わり、「よくわからないけどめちゃくちゃ面白そうだぞ!」という直感からレストランの立ち上げに加えてもらえることになりました。そこから5年間、レストランの店長から、複数店舗を統括するエリアマネージャー、社内新規事業の立ち上げなど、いまの僕自身の仕事観の礎となるような多くの経験をさせてもらいました。
「スタートアップは、崖の上から飛び降りながら飛行機を作るようなものだ」という、LinkedIn創業者リード・ホフマンの有名な言葉がありますが、まさに当時はそんな環境でした。ピザも作れなければレストラン勤務経験もない自分が、現場責任者として日々現場を回し、業務標準化を進め、多店舗展開のために予約対応コールセンターやセントラルキッチンの構築を進めるという日々。こういう世界を作りたいという強い想いを毎日のオペレーションを通して具現化していくこと。成長企業のオペレーション構築と仕組み化を追求していくことが、僕の仕事の軸になるかもしれないと感し始めた時期でした。また、オペレーションという守り要素が強い業務も、突き詰めて磨いていくと会社の競合優位性となり、攻めに転ずることもできるのだと現在にも活きる経験になりました。
そんなオペレーション構築力・仕組み化能力を更に高めたいという想いから、次の挑戦に選んだのはクックパッド。生鮮食品EC事業の立ち上げに参画させてもらいました。アプリやIoTなどのテクノロジーを駆使して独自の食品配送網を構築し、都市の消費者とその近郊の生産者を繋げるという、巨大な既存食品流通に対する大胆な挑戦でした。クックパッドには優秀なエンジニアやデザイナーが多く、テクノロジーを使ってどう社会課題を解決するか徹底議論する文化から多くを学びました。
ノイズレスな体験を追求するSANUオペレーションチーム
白樺湖自治会にお声がけいただき、ビーナスラインの草刈りとごみ拾いに参加
SANUに入社したのは2022年の10月。オペレーションマネージャーとして、SANU 2nd Homeサービスのオペレーション全般に責任を持ち、会社のミッションである「Live with nature. / 自然と共に生きる」という世界を実現するための仕組み作りをしています。
オペレーションとひとえに言っても、多拠点、且つ基本的に無人でキャビン運営するためには多くの裏方業務が存在します。具体的には以下のような業務をオペレーションチームで役割分担して運用しています。
- 各拠点の清掃・管理パートナーの業務標準化と業務管理
- キャビン施設のメンテナンスや定期点検などの問題発生予防施策の実施
- リネンや消耗品など、キャビン備品の発注や在庫管理
- キャビン運営におけるコスト管理
- キャビンで過ごす体験向上施策の実施
- 新規拠点の開業業務
- サポートチームによる問い合わせ対応と業務管理
SANUのメンバーさん(SANUではサブスクリプション会員さんのことを親しみを込めてメンバーさんと呼んでいます)がキャビンでの滞在体験をしてもらう上で、SANUは白い器のようにあろうと社内でよく話がされます。どんな体験をしてもらうかはメンバーさん次第、SANUは自身を主張しすぎず、料理の例えで言うと作られた料理のそのままの姿が一番際立つように白い色の器でありたいと考えています。
オペレーションチームとしては、自然の中にあるメンバーさんのセカンドホームで、当たり前のことを当たり前にできる環境を用意すること。チェックインからチェックアウトまでシームレスな滞在が担保され、不要なノイズが起こらないことを第一優先として、業務フローを作り込み、日々洗練させています。
自身のビジョンに忠実に生きる
Pizza 4P's、クックパッドを経て、そもそもSANUの一員になりたいと思ったのは、自身の人生のビジョンとして掲げた「自分の子供たち世代が、自身のルーツに誇りを持てる世界を作る」ということが、この会社となら実現できると信じられたからです。
海外経験を長くして、2人の子供の親となり、僕自身は仕事を通して何を成していくのか。そもそも自分にとって仕事って何なのか、2022年は深く思考していた時期でした。そのタイミングで丁度大切な友人が突然亡くなったことも重なり、人生100年時代なんていうけど、5年後に自分が生きているかなんて保証もないじゃないかと改めて気づきました。そんな毎日の大切な生命時間を何のために燃やして生きるのか、ひたすら考えました。
行き着いた結論は先述のビジョンで、「お父さん達は世の中をこんなに豊かにして、君たちの生きている世界はこんなに素晴らしいんだよ」と子供達に胸を張って言える作品を作ることが、僕にとっての仕事なんだと、考えがすっと腹落ちしました。いまSANUにおいてそれができていると声を大にして言えます。
一緒に働く仲間、募集中!
SANUはまだ設立から4年程のベンチャー企業ですが、同じ想いに共感して集まった社員は、自律していて、行動力があり、びっくりするくらい優秀です。そして我が強いのだけどおちゃめです。まだまだ初期フェーズだけどこれから伸びていく会社で働きたい、そしてその中のコアメンバーとして活躍していきたい。そんな人にはピッタリな環境だと思います。
現在、各部署が全方位的に採用中ですが、僕の所属するオペレーションチームでも、今後急激に増えていく新規拠点の開業プロジェクトマネージャーポジションを絶賛募集中です。
SANUキャビンのドアを開けたらそこには日本各地の豊かな自然の風景がある。まるでどこでもドアみたいなサービスなんです、なんて言うこともあります。まさに、そのどこでもドアの先の景色を作っていくのが開業担当者のミッションです。そんな世界を一緒にワクワクしながら作っていく仲間を募集しています。