こんにちは!社員インタビューシリーズ第8回は、トークンアーキテクト部のマネージャーを務める籔 祐人 (やぶ ゆうと)さんにインタビューしました。
Web3やブロックチェーンに興味を持ったきっかけ、スタートアップならではの魅力など、コンサルタント視点でお話ししていただきました。ぜひ最後までご覧ください!
プロフィール|籔 祐人
大学時代にソフトウェアエンジニアとして、複数の会社でインターンを実施。
大学卒業後、新卒で前職 デロイトトーマツ コンサルティング合同会社に入社し新事業新規事業の開発支援や、それに紐づくM&Aの支援を経験。
2022年10月にHashPortに転職し、まもなくしてトークンアーキテクト部マネージャーへ。
ー前職での経験からブロックチェーン業界に興味を持つようになったきっかけを教えてください。
前職では最初の1年間はアナリストとして業務に携わりました。その後、コンサルタントの道に進むことを選択し、約3年間働きました。
建設業だったり旅行業だったり、あるいは科学系だったり、いろんなお客さんがいて、彼らが新規事業を展開する際に、市場調査からどういうところにシナジーあるかというところを考えて、事業開発・支援をしてきました。さらにケイパビリティで不足している部分を見つけて、M&Aの支援などもしていました。
その中で僕は、ブロックチェーンやヘルスケアなどの分野の担当になりました。業務するにあたって、今後の成長が期待される市場を意識して、ブロックチェーンの領域を調査し始めました。その中で、ブロックチェーンが将来的に持続的な産業であり、まだまだ参入者が少ないという状況に気付きました。そしてだんだん、そこで自身のバリューを見出してみたいと思うようになったんですよね。
ー具体的にどのような点でWeb3業界に魅力を感じましたか?
前職の後半では、Web3業界をリサーチする機会がありました。また、前職の同期の中にもWeb3に興味を持つ人がいたこともあり、私自身も興味を持つようになりました。
大きなきっかけは、STEPNでした。これまでのイメージとしては、トークンと聞くとビットコインやイーサリアムなどが思い浮かびましたが、STEPNのようなわかりやすく稼げるアプリケーションが増えてきたことに魅力を感じました。そして、その動きがますます広がっていく様子に興味を持ちましたね。
さらに、SBTのようなトレンドが表しているように、個人が自分のウォレットで資産やデータを管理し、生活していくという社会の変化を感じることもありました。
<HashPortグループとSMBCグループ様とのSBT事業における協業についてはこちら>
ー転職先をHashPortにした決め手はなんだったのでしょうか。
前職の友人の紹介でというのが一番大きいです。やっぱり自分とキャリアが近い人が当社で活躍していたというところがあって。Web3業界に飛び込むにあたって一番ネックだったのは、Web3企業でかつスタートアップのところで、自分がバリューを発揮できるイメージが湧かなかったということなんです。でもやっぱり近い経歴の人が、一定のバリューを発揮できているというところが知れたので、自分としてはロールモデルがあってやりやすいんじゃないかなというふうに思って。
ブロックチェーンって、法律との兼ね合いだったり、税務的な兼ね合いがある中で、海外で日本の法の改正を待ちながら進めるというやり方もあると思うんですけど、HashPortは日本でそこの部分に真摯に向き合っているというところが僕としては好印象でした。その船に乗りたいなという気持ちになったんですよね。
スタートアップか大企業(に転職するか)みたいなところはあまり自分の中で明確に切り分けて考えてはいなかったです。ブロックチェーン業界やWeb3業界に将来性があるというところはしっかり確信を持っていたので、スタートアップでも大企業でも、あまり関係ないのかなと思っていました。
結構驚いたのは、HashPortグループはスタートアップの中でも割と給与水準が高いことです。今までに知っていたスタートアップだと、前職の給与を比べると差分って結構あるんだなと思っていたのですが、HashPortグループはコンサルティング事業もやっているので、給与とストックオプションを含めると金銭的にものすごく差分があるってわけではなかったというのが後押しでした。
それ以外に、前職だと得られない経験や、大企業だと得られにくいスピードでのキャリアアップができるところが魅力かなと思います。代表の吉田さんはいろんなイベントで登壇されますし、マネージャークラスでも、社会に対して影響力を与える機会も得られるというのは、大企業だとなかなか得られない経験だったのかなと、今も感じています。
ー具体的にどのような業務をやっていらっしゃるのでしょうか?
コンサルティング業務は、お客様の課題を発見し、それに対してトークンやブロックチェーンなどの技術を活用する方法を考えることが主な仕事です。その点を考えると、これまでと大きく変わることはないかもしれません。ただし、コンサルティング業界で働く人々にとって、Web3という新たな領域で活躍できるという可能性は非常に魅力的です。
基本的には、Web3の特徴を考慮しながら、「もしWeb3だったら、こういうことができるのではないか」という仮説を立て、それを元に議論し、ビジネスモデルを構築していきます。これが、企業のお客様に対する主な業務です。
やっぱりまだWeb3がデジタル上の一部の経済活動でしか使われていないという側面がありますが、例えば決済や購買、企業のあらゆる経済活動など、さらに広範な領域に浸透し、デジタル上で新たな活動が生まれるという社会的な普及を進めたいと考えています。
そのような文脈では、信用形成をデジタル化するSBTや、埋もれていた潜在的な価値を顕在化させるNFTなどが重要な役割を果たします。また、トークンを使用して従来動かすことができなかった人々にインセンティブを与え、分散的な組織を形成することも社会実装の一環と捉えられます。これらの取り組みを、企業を巻き込みながら進め、さまざまな分野で実現していきたいですね。
ー籔さんはどんな人と一緒に働きたいですか?
ビジネスマンとして基本的なことかもしれませんが、誰かと議論するときに、どういう点を議論しないといけなくてそれに対して「自分の仮説はこうである」っていう意見をしっかり組み立てて、それを適切に伝えていくというスキルがまず重要かなと。その上でWeb3やブロックチェーンを取り入れるメリットをしっかり言語化していきながら、「ここだったらそのブロックチェーンが使える」とか、こういう課題だったら〇〇が使えるっていうところを見つけていける感覚を持った人かなと思います。
逆に自分の仮説とか、アイディアがすべてであるっていう前提に立っている人は、途中で挫折してしまうのではと思っていて。やっぱりいろんな角度からのフィードバックをもらいながら、自分の仮説をブラッシュアップしていける人がいいですね。
論理的であるとか、間接思考であるがゆえに、ときどきストレートな意見がぶつかる場面もありますが、そんなときでも明るくチームアップできる人に来て欲しいです。
今はまだなかなか、「これをやれば必ず成功する」みたいな解がないところが面白い反面、難しい部分でもあるので、乗り越えるのがキツいこともあると思うんです。やっぱりそういう状況を楽しんで、チーム一丸となって頑張れるメンタリティが必要かなと思っています!