「ドチャベンジャーズって、いい名前ですね!」と良く言ってもらえる。
2014年に生まれたこの言葉。誰が作った言葉かというと、この写真の一番左の男性だ。
五城目町では廃校になった小学校を、オフィスとして運営をはじめた。最初の管理人として着任したのが、地域出身の2人。1人は近くの集落の女性で、元小学校の事務員。もう1人は隣の集落出身の男性で、彼こそが”ドチャベン”を作った人。
彼はこの施設の管理人に着任する前は、起業家だった。仙台で広告代理店を立ち上げ、もっとも多い時では社員が500名以上いたそう。リーマンショック、東日本大震災と失われた10年を超えられず会社は倒産した。でも、その目には力が灯っている。
地域でチャレンジをはじめた私たちをみて、大先輩である彼が話してくれた。
「僕は一度会社を潰してからチャレンジをしているから、”バツイチベンチャー”で”バツベン”だ。
君たちは土着に根ざしたベンチャーだから”ドチャベン”だね。」
”ドチャベン”という言葉を見つけるには、たくさんのチャレンジをして、地域に帰ってきた人にしか気づけなかったと思う。右肩上がりの時代が終わり、地域から可能性を見出していく姿勢を2014年、まだ地方創生が叫ばれる前に見出してくれた。決して、都会や海外で呼ばれる”ベンチャー”ではない、地域で暮らすからこそ育まれるドチャベンでありたい。