【マネージャーインタビュー】やってみたいと思ったらまずチャレンジを。仕事への興味が成長スピードを加速させていく。
クラウド型のビジネスアプリケーション「Salesforce」のシステム導入・運用を中心に手がけている株式会社ベスト・プラクティス。未経験者であってもSalesforceを自在に扱う技術を身につけ、一人前のエンジニアとして育成する教育制度を整えています。今回はそうした「これからさらに経験を積もうとしているエンジニアたち」をマネジメントする立場である、松永さんにお話を伺いました。チームとしてともに案件に取り組む際のやりがいや、大切にしている価値観についてもお聞きしています。
松永克之 / マネージャー
コールセンターでのSVを経て、BPO企業にてSalesforceのサポートエンジニア、社内SEを経験。IT業界での経験を活かして、株式会社ベスト・プラクティスに入社。現在は入社9年目を迎え、SIサービス事業部一課 マネージャーとして活躍している。
セールスフォース・ジャパン社でのCSの経験を活かして
ーーこれまでの経歴について教えていただけますか?
前職での経験が、とても大きかったと思います。BPOサービスを提供する大手企業で勤務していましたが、ソフトウェアのテクニカルサポートを中心としたコールセンターの運用を担当し、スーパーバイザーとして、クレーム対応、シフトの管理、メンバー育成などを行いました。また、社内SEを兼任し、コールセンター業務で発生する情報の分析・見えるかするためのBIツールの立ち上げと運用に携わりました。データベースの設計・構築・運用におけるスキルは、社内SEでの業務で身に付いたものだと思っています。
その後、Salesforce社に常駐するかたちで、同社のテクニカルサポートのエンジニアとして勤務しました。今まで身につけた、データベースや開発スキルが存分に生かされる形の仕事でもあったので、とても充実していたと思います。
ーーベスト・プラクティスへの転職を決めたきっかけは?
仕事内容は楽しかったのですが、常駐先での勤務ということで、上司とのコミュニケーションが少ないと感じていました。月1回程度でマネージャーとの面談があるくらいで、自分の仕事ぶりが、きちんと評価されているのか疑問を感じるようになりました。他部署への異動も考えましたが、BPO企業ということで、希望する環境での業務を行うことは難しい状況でした。
そこで、社内SE時代に培ったデータベースや、Salesforceのサポートエンジニアとしてのスキルを生かすことができるITベンダーを中心に転職活動をしました。ベスト・プラクティスならば、自身のスキルを最大限に生かすことができると判断し、入社いたしました。
ーー入社してみて、ギャップを感じたことはありましたか?
入社当初は従業員10名未満の組織規模でした。そのこともあり、上司との距離感も近く、仕事上のコミニュケーションも密にとれましたので、とてもやりやすい印象でした。また、Salesforceの知見もあったため、事業に対するギャップなどもなかったと思います。
当時のベスト・プラクティスは、少数精鋭で仕事に取り組むため、上流〜下流の作業工程の多くを1人でこなす必要がありました。システム構築以外にも、顧客へのヒアリングや、データメンテナンス、保守業務と、過去に経験したことない業務が山積みでした。思うようにできずにショックを受けたことも多くありました。お客様との打合せ中、頭の中が真っ白で何も話せない状況に陥ったこともありました。ただ、エンジニアとして開発だけをするのではなく、クライアントワークの重要性に気づけた瞬間でもあったため、非常に有難い経験でした。
「まずは仕事を好きになることから」大切にしているのはこれまでの経験から得たマネジメント論
ーー現在のお仕事について教えてください。
現在はSIサービス事業部1課のマネージャーをしています。10数名のメンバーが所属するチームを率いており、案件のヒアリングや、システムの要件定義をメインで担当しています。クライアントが希望する要件について整理し、エンジニアと相談しながら、システムを構築していきます。
また、メンバーとは適宜に打合せを行い、業務の相談や、モチベーションの維持などをサポートしています。
ーーこれまでに担当した案件について、紹介できる事例はありますか?
マンション販売を手がけている不動産会社の案件ですね。ホームページ、メール、電話からの問合せ、モデルハウスへ見学に来た方が記入したアンケート等、複数の媒体から発生した情報を、Salesforceのデータベース上に集約する仕組みを構築しました。データベース上に蓄積された情報を分析し、各物件に対するDMを、興味がありそうな人に絞って送信するなどのアプローチができるようになりました。
これから先も、Salesforceの需要は増えていくと考えています。Salesforceを導入している企業も多いため、弊社の業績も伸びていくのではないかと思います。
ーー未経験スタートでも活躍できる環境が整っているのでしょうか?
この点は会社として非常に力を入れております。メンバーの多くは社内の教育制度「BPアカデミー」卒業生で、25歳未満の未経験からの社員で構成されています。
現在、多くの若手社員が、主力エンジニアとして活躍しています。ITは未経験でも、各社員は必ず得意な分野を持っています。メンバーとコミュニケーションをしっかりとり、得意なこと・好きなことを把握し、負担にならない仕事から任せるようにしています。逆に苦手な、不得意なことを必要な仕事については、業務に慣れてきて、ある程度経験を積んでから、チャレンジしてもらうようにしています。
仕事を嫌いにならないよう、楽しんでもらうところから始めてほしいと思っています。そのことでモチベーションが上がれば、その後、苦手な分野の仕事を任されても、きっと乗り越えていただけるものと考えています。
「苦手だと分かること自体がメリット」部下の成長を見守りながらサポートしていく喜び
ーー仕事を進める上で、大切にしている価値観は何ですか?
「苦手なこと、得意なこと、を理解する」ということです。入社当時、案件で発生する様々な対応を行う中で、セキュリティ構築など、苦手とする分野の作業の進捗が悪く、少し辛いと感じることがありました。できないところばかりが目についてしまって、落ち込んだこともありました。
その時、社長より受けた言葉が印象的でした。
「人は皆、得意・不得意があるもの。苦手な作業に時間がかかるのは当たり前、焦らず、ミスが起きないよう確実に作業してください。」
組織も大きくなり、複数のメンバーで分担して作業するようになった今も、その教えは生きています。自身が苦手な作業は無理せず、それを得意とする人に任せればよい、逆に得意な作業は、積極的に自身で対応していく、ということです。メンバーにも、まずは得意なことから始めてもらい、徐々にできることを増やしていければよい、と指導しています。
ーーベスト・プラクティスで長く活躍できているのはなぜですか?
前職で感じていたような、上層部と自分との間の隔たりがない点は、とても心地良く大きな要因となっていると思います。マネージャーというポジションなので、社長や他部署のマネージャーとの接点も多く、積極的な情報交換ができています。そうした職場環境が、長く活躍できている要因です。人間関係がしっかり構築されているので、安心感と信頼感が大きいと思います。
また、メンバーの教育に関しても自由に任せてもらえています。これは他社ではなかなかできない部分だと思っています。メンバーが成長していく姿を見守っていくのは、とても楽しいです。
ーー最後に、求職者の方へメッセージをお願いします。
社員のやりたいことをサポートするのが、ベスト・プラクティスの方針です。得意な好きなことが見つかったら、それを積極的に伸ばしていきます。途中で「この仕事は向いていない」と壁にぶつかる時もあるかもしれません。
その時は「苦手だと分かったことはメリットで、その経験は決して無駄にはならないよ」と伝えています。きっかけは必ず、やってきます。一緒に、考えていきましょう。