ゲシピ人事のNikoshiです🐸
前回の記事では事業成長に伴う変化や、eスポーツ英会話やコーチという仕事の価値についてYasさんにお話しいただきました。
後編となる今回は、CQOとして感じている現状の課題や、ゲシピで実現したい未来についてフォーカスを当ててお話しいただいています!ぜひ最後までご覧ください。
【CQO = Chief Quality Officer、最高品質責任者】
前編はこちら▼
「自分の能力を高める覚悟」は新たな挑戦への鍵。役割の変化で感じた答えなき問いに向き合う難しさ。
── CQO就任から約一年半が経ちましたが、いかがでしょうか?現在感じている課題などがあればお伺いしたいです。
Yas:今の組織規模だと「本部長をやりながらのCxO」というフェーズなので、正直そこに苦戦していますね。スタートアップなので、こういった組織構造になることは理解しているのですが、日々起きるさまざまな問題に対応するなかで、何を優先すべきか悩むことが多いです。また、「自分で解決してしまったほうが早い」と感じることもしばしばあり、その点でも課題を感じています。
若手メンバーを育成したり、管理業務をうまくこなせるようになれば、自分なりに動きたい方向に舵を切っていけると思うのですが、まだそこに到達できていない状況です。
そうした背景もあって、最近は僕個人として「スタートアップらしい大胆な取り組み」や「新しいチャレンジ」ができていないと感じています。ああしたい、こうしたい、という気持ちはあるものの、手いっぱいな状況がもどかしいですし、時間ももったいなく使ってしまっている感覚がありますね。
また、今の役割はこれまでとは異なるチャレンジが多く、新たな楽しみ方ややりがいを模索している段階です。プレイヤーとしてのチャレンジは、直接的な成長実感を得やすいですし、タスクをひとつずつクリアすることで達成感を感じられます。しかし、レイヤーが上がるにつれて、決裁や方針決定が主な役割になっていくので、結果の良し悪しは判断できても、確信を持つことが難しいなと感じています。組織全体の方向性を模索しながら進めていく分、直接的な成長や実感を得にくくなりましたね。
入社当初は真鍋さんから直接アドバイスをもらえる環境にありましたが、今は基本的に独り立ちしないといけないですし、誰かに「これはこうだよ」と教えてもらう場面も減りました。常に答えのない問いに向き合い続ける難しさを感じていますし、本当に日々、試行錯誤の連続だと思っています。
── そういった状況をどのように打破していきたいですか?
まだ具体的な解決策が見つかっていないというのがリアルなところですが、今は「自分の能力を高めるしかない」と腹をくくっていますね。僕自身、この規模の組織での社会人経験は初めてなので、それに見合ったスキルを身につける必要があると自覚しています。時間や余裕は限られているものの、そのなかでできることに全力を注ぐしかないという気持ちです。
結局のところ、現状の課題の原因は自分自身にあるんだと思っていて。
現時点では、マネジメント力やタスク管理力に不足を感じているので、そこに余裕が持てるようになると、今抱えている課題も解決していくのではないかと考えています。コントロールできない部分に対しては期待しづらい一方で、自分自身がどこまで成長できるかは、自分だから感じられるものがあると思うんです。だからこそ、今は自分の能力を高めることが新たなチャレンジのためにも必要だと感じています。
とはいえ、息詰まる瞬間もあるので、そういう時は意識的に出社をするようにしています。リモートワークだと同じ温度感を共有しづらく、メンタル面で影響を受けることもありますが、仲間と会うことで、自然と負の感情が和らぐんですよね。顔を合わせて一緒に目標に向かって働き、楽しい空気感で仕事ができることが大切だと思います。
会社の成長とともに自分の苦悩と向き合うなかで、物事に対して一切ネガティブな感情を持たずに向き合えるのも、本当に仲間のおかげです。みなさんには心の底から愛と尊敬しかないですね。振り返った後ろに仲間がいなければ、とうの昔に匙を投げていたと思います...(笑)。
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”枠にとらわれず挑戦し続ける”ことで切り拓くゲシピの未来
── リアルな課題や葛藤をお話しいただきましたが、Yasさんが今後ゲシピで実現していきたいことや展望があればぜひ教えてください。
サービス軸では、今行っている取り組みを世界に広めたいという思いがあります。具体的には、日本語に興味を持つ海外の子どもたちに日本語を教える「言語を変えた横展開」型のサービスですね。将来的には、日本の生徒たちとの交流の場も作りたいと考えています。自分と同年代の海外の子どもたちと交流することは、学んだことをアウトプットする自信にもつながりますし、新しい友達を作るきっかけにもなります。eスポーツを活用したゲシピならではのレッスンスタイルだからこそ実現できることなので、こうした交流の機会はぜひ実現したいです。
サービス以外の軸では、「いい循環」を生み出したいと考えています。それが何かと言うと、ゲシピのサービスを受けた生徒がコーチに憧れ、将来的にコーチとして活躍できるような循環です。コーチと生徒で築いた価値やそれまでの経験を受け継いで、次の世代に伝えていくことは、人生においても大きな価値を持つと思っています。
eスポーツ英会話のコーチという職業を、誰もが憧れる輝かしいものにしたいという思いがありますし、「昔、ゲシピでコーチをしていたんだ!」と誇らしく語れるような世界線を作っていきたいです。
──「循環」というとコーチから正社員になるメンバーもいますが、その点はいかがでしょう?
まさにその部分も含めて、大きな「循環」を作りたいと思っています。特に、若手メンバーの成長支援には力を入れていきたいです。ゲシピはスタートアップなので「さまざまなことに挑戦して成長を得られる」環境にあると思いますが、社会人経験が少ないと、どうしても属している組織の既存の枠組みにとらわれやすいと思うんです。会社が会社らしくなっていくのもそういうことだと思っていて。
でも、それが全てではないんだということに気づいて欲しいんですよね。そこに気づいた先の価値観って全く違うものだと思うので。
僕自身も経験がありますが、社会で自分の役割を果たしていくなかで、自分が成功することがどれほど人生を潤すのか、その価値観がどう変わるのかということは、その過程を踏んで初めて実感できるものです。到達する前にはわからない部分もありますが、その先に「やらなければよかった」と後悔する人は少ないんじゃないかと思っています。
なので「枠組みにとらわれずに挑戦する」ことの価値を与えていけるような取り組みは積極的に進めていきたいですし、組織がどれだけ大きくなってもカルチャーとして残したいなって思っています。その部分はまだ十分には実現できていないと感じているので、基盤をしっかり作っていきたいですね。
── では、最後にゲシピにはどんな人がフィットすると思いますか?
最初に僕や真鍋さんが持っていた「ゲーム×教育には需要しかない」という強い信念を持っている人だと思います。この事業においては最前線を走りながら成長してきましたが、まだまだ開拓途中の部分がたくさんあります。だからこそ、そういった思いを持って泥臭いことでも時間をかけてやり抜ける人や、自分の可能性や限界を切り開いていきたいと思う人には、活躍の場が沢山ありますし、楽しんで働いてもらえる環境だと思います。そして、仕事を通して自分自身を知るよい機会にもなると感じています。
サービスの成長に伴って、魅力を感じてくれるメンバーも増えてきましたが、最初の思いに共感してくれる方や「同じようなこと考えた!」と感じる方にはぜひ来てほしいですね。
役割としてはポストもたくさん空いていますし、それだけ大きな可能性が広がっていると思います。ゲシピはまだ成長の途中にあるので、その成長を共に支え、挑戦し続けてくれるメンバーが必要です。そういう意欲と覚悟を持った人たちには、ぜひ一緒に歩んでほしいと思っています...!
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