今年の9月に行ったインターンシップについてご紹介したいと思います。
ラ・カーサでは、毎年インターンシップを開催しています。ラ・カーサと他社との違いというものをより感じていただけるものにしたいと思い、住宅のコンセプトをデザインすることを体感いただく内容にしました。
▲会場は日進市にある未来デザインラボ。
ラ・カーサは、お客様との対話を重ねながら住まいを創っていきます。まずはお客様にA3サイズ5枚のヒアリングシートにご自身のことを記入してご持参いただくのですが、それだけの情報では不十分です。お客様とそれまでお会いした中での情報、お子様の状況、これまでどんな人生を歩んでこられたのか、などの情報を統合し整理していきます。そして予算や土地の状況から、ベストなバランスのデザインをご提案させていただくのが、ラ・カーサです。
▲打ち合わせ風景。
今回は、対話は難しいので、既にお住まいを建てられたオーナーさまを例に、皆さんに考えていただくということをしていきました。
ただ、その前に・・・。
お客様に「豊かな暮らし」のご提案をする以上、自分自身が豊かさを知らなければなりません。まずは、自分自身のことを知り、表現しましょう!!ということで、1日目は自分自身にとって豊かな暮らしとは何かを考えていただくことから始めました。
▲まずは付箋で自分が大切だと思っていることを書き出していただきました。
私もワークショップ前に、同じことをしてみましたが、自分のことながら難しい問いなんです。普段から自分との時間を持てていないからかもしれないなと反省もありながら、自分なりの【豊かなこと】を考えていくと、自分が大切にしていることが見えてきます。私の場合は、「友人との食事の時間」でした。大切な人と話したり、食事をすることが、自分が心地よく感じる瞬間であり、癒されることでした。
学生さん達もウーンと唸りながら、付箋を貼ったり、言葉にしてみたり、人に聞いてみたりしていました。「愛猫との暮らし」、「好きな服との暮らし」、「好きな本に囲まれる暮らし」など様々なものが出てきました。これらを図や漫画、言葉で表現し、皆さんの前で発表いただきました。
▲自分で考えた豊かな暮らしを絵にして、発表。
2日目が本番。今度は4人から5人の一つのグループになって、取り組みます。まずは、お客様の状況、好みのインテリア、計画を予定されている建築地について、情報を整理し、チーム内でディスカッション。正解がないけれど、『お客さまにとってベストなもの』というブレない目的を持って、時間いっぱい討論して発表いただきました。
▲チームに別れてディスカッション。ファシリテーターとして、弊社の設計(デザイナー)も参加。
最後に、実際に担当した営業から、どんな内容を提案したのか?なぜそうなったのか?を解説。「そこまで考えるのか?」「シートのそんなところから発想するんだ?」など、学生さんの驚きの声をいただきました。インターンショップ後、希望者の方には、今回テーマとなったお住まいではないですが、他の住宅もご覧いただき、実際のデザインも目で見ていただいています。
最後に、今回体感いただきたかったのは、『自分自身と向き合い考えること』、『答えのないものに対して諦めず考えること』です。ご参加いただいた皆さんの就職活動に少しでもお力になれていると嬉しいですし、何より学生の皆さんにホームページでは伝えきれない、ラ・カーサの住まいづくりをより深く理解いただければという思いで行っています。
2月にも開催予定ですので、ご興味がある方はぜひご参加ください。