こんにちは!ドクターメイトのアオパンです。
今回ご紹介するのは、Wantedly経由でジョインが決まった最初のオンコールナース! ひと目でスポーツマンだとわかる小麦色の肌と、爽やかな笑顔が魅力の西村さんにお話を聞きました。
西村さんは普段、在宅医療を支える訪問看護師として福岡で働いています。
積み上げてきた看護師としてのキャリアを継続しつつ、ITベンチャーでの経験を得た先に見据えているものとは? さっそくお話を伺ってみましょう!
やりたいことへの挑戦に、年齢は関係ない
簡単に自己紹介をお願いします!
西村 祐哉(ゆうや)です。福岡県で訪問看護師をしています。ドクターメイトでは、オンコールナースとして夜間対応をしています。半年前くらいから日中ヒアリング※の業務も始めました。今日は旅行を兼ねて東京にきました!
※日中ヒアリング……オンコールがあった日の翌日に施設にお電話し、当時の様子を確認しながら経過確認や品質向上に向けたヒアリングを行うお仕事
昔から看護師を目指していたんですか?
いえ、学生時代はずっとスポーツをしていましたし、新卒では建築系の専門商社に営業として入りました。マンションや一戸建ての不動産を取り扱っていたんですが、ある日突然、祖母が心不全になって。
でもその時は自分含め、家族に医療知識のある人が誰もいなくて。主治医に勧められた通りの治療選択しかできず、祖母のQOLを十分に考えてあげられなかったと感じて悔しい思いをしたんです。
しかも祖母が心臓病になったということは、遺伝的に家族みんなにリスクがあるだろうと。ありきたりかもしれませんが、そんなきっかけで「心疾患について勉強してみたいな」と思いました。
まだ社会人1年目で、何かを成し遂げたわけでもありませんでしたが、そんな流れで看護学校を受験するために退職しました。
社会人になった後で看護について勉強し直すのは、勇気のいる選択だったのではないですか?
たしかに「思い切ったな」とは思いますが、そんなに抵抗感のある選択ではありませんでした。振り返ると、学生時代にした留学での経験が活きたのかなと。
自分は学生時代、やりたいことが全然思い浮かばなくて……。何か見つけなきゃと思って周囲に話を聞いていたら「留学している人って何かしらの目的意識をもってるよね」という会話になって。自分も留学して、留学生が何を目指しているのか聞いてみたいと思い、バイトを始めてお金を貯め、3年生の春休みを使ってフィリピンのセブ島に行ったんです。
想像上の「留学生」は20代の学生だったんですが、意外にも30代・40代の方が多かったことには驚きましたね。その人たちが「今後は海外で生きていく」「新しいチャレンジをする」と夢を語る姿を見ていると、なんだかワクワクしてきて。
「やりたいことへの挑戦に、遅すぎるなんてことはないんだ。自分が何かやりたいことを見つけた時には、やりたいときにやっていいんだ!」という感覚を持てていたことが、看護師への道を選べたポイントだったように思います。もし留学に行かなかったら、普通に地元で終身雇用を選んでたかな(笑)。
看護・在宅医療・IT
現場の課題と未来へのアプローチ
看護師を志した後のキャリアについて教えてください
看護学校卒業後は、九州医療センターの循環器内科、心臓血管外科病棟に応募しました。心疾患について深く学びたい想いで、3年のあいだ希望通りに働きました。
ただ、働く中で「看護師なのにこんなに雑務をしなきゃいけないのか」と衝撃を受けて。深夜まで書類入力作業をしてましたが、看護師じゃなくてもできるんじゃないの? と頭を抱えていました。
今でさえこんなに忙しいのに、これからもっと高齢化が進んでいけば、将来はとんでもないことになるぞ、と危機感が芽生えて……。病院の人員不足という事実に直面したことで、看護師の働く体制に興味を持ち始めたんです。
それで「世の中どうなってるんだ!」と思っているときにWantedlyを知って。いろんな会社が医療系のITサービスを立ち上げているとわかったので、とにかく「話を聞きたい」を送りまくりました(笑)。
そうして知れば知るほど「こういう医療ITのサービスって、これからの在宅医療に必要なんじゃないか?」と感じて。今後、病床数が減って自宅療養者が増えていくなら、自宅にまでレベルの高い医療を行き渡らせるのが必要になってくる。その時に活躍するのが、ITサービスだと思うんですよね。
医療IT企業への関心はどんどん高まっていきましたが、まずは「看護師として在宅医療の現場を知っておきたい」と思ったので、地元で訪問看護師として働き始めたんです。
そんなタイミングで、ドクターメイトの根廻さんからWantedlyでメッセージをいただいて。自分は訪問看護師の仕事に就いたばかりだし、地元・福岡から離れたくなかったので、東京の会社からの選考打診はお断りしていたのですが……。看護師の根廻さんがITベンチャーで働いていて、こうして採用も推進しているという事実に、同じ看護師としてすごいなと感銘を受けたのでお話を聞かせてもらいました。
選考ではどんなお話を?
自分のずっと考えていたことを正直に伝えました。人的リソースの話、IT活用の話など……。大学病院時代から周囲にも同じような話をしていたんですけど、あまり共感してもらえないと感じていて。
でも、代表の青柳さんたちに伝えた時はものすごく肯定してくれて! 「理解者が現れた!」と思って、すごく嬉しかったのを覚えています。
オンコール代行は、看護師として働く中で感じていた人的リソース不足にバッチリアプローチできるサービス。これからの時代を支える上ですごく魅力的な仕事だし、看護師としてIT企業を体験できるし、自身の福岡で勤務したいという想いも叶えられる。失うものはない!と思って、ジョインを決めました。
どんなに忙しくても続けたいくらい、学びが多い仕事
現在はどのように働かれているのですか?
日中は訪問看護師として働いていて、週に1回※ほど夜間オンコールのシフトに入っています。あとは訪問看護が休みの日を活用して、日中ヒアリング業務を月に1,2回担当しています。
※2023年8月現在、オンコールナースは毎週2回以上の勤務が必須になりました。
訪問看護でも夜間オンコール対応があるので休みは不定期なんですけど、翌日が休みの日などにシフト希望を出して、柔軟に勤務しています。
訪問看護とオンコール代行を始めてから1年ほど経ちますが、訪問看護の方で管理業務も始めまして。率直にいうと現状かなり忙しいですが、それでもいい学びがあるのでオンコール代行を続けていきたいです。
オンコール代行をして、得られた学びとは?
まず、自分の視野が広がったと感じています。訪問看護の訪問先には介護施設もあるんですが、職員さんたちの普段の過ごし方って何も知らなくて。オンコール代行を始めてから「施設職員の方はこういう対応をしているんだ」とわかりました。
そうするとリスクに気づいた時に「夜間こんな状態になったら、こういうところに気をつけてください」などと一言添えられるようになって、より安心いただけるようになったと感じます。
あとは対応マニュアルがすごく勉強になります。正直、今まで心疾患しか診てこなかったので他科には自信がなかったんですけど……。いろんな専門分野の看護師のノウハウを結集させて常に改訂されているので、確認漏れが無い状態を学ぶことができるんです。訪問看護の夜間出勤の際の緊急判断にも、オンコール代行でのトリアージ知識が活かせています。
これからの目標を聞かせてください!
プロフェッショナルである看護師が看護師として、現場で活躍できる体制・環境にしていくことが目標ですね。看護の現場をもっと効率化できるなら、規模の大小問わずに取り組んでいきたいなと思っています。
病院で働いていると「病気を治すこと・命を守ること」が最優先になりますが、訪問看護は「生活を支えること」も併せて大切にしていく必要があります。
生きていくことを主軸にすると「人との関わり」は切り離せないので、在宅の現場でこそドクターメイトのような「専門家とのコミュニケーションを円滑にするサービス」って本当に大事だなと思います。
現実、ケアマネージャーさんとのやりとりって本当にアナログで……。利用サービスの計画表もケアプランもほとんど紙資料なんです。それを看護師が書き写す業務があったりして……。でも、デジタルに置き換えたらそんな仕事は無くなって、看護師は看護師としての専門性を発揮できるじゃないですか。
特に今は訪問看護の仕事にやりがいを感じているので、訪問看護の現場・在宅医療の環境作り・仕組み化に力を注いでいきたいし、ITをはじめ、いろんな手段についてもっと勉強していかねばと思っています。
最後に、読んでくださっている方へメッセージをお願いします!
看護学校を卒業すると、当然のように病院で働く感覚だと思うんですが、オンコールナースのお仕事は看護師の新しい働き方だと思います。
周囲の看護師からも「そんな働き方あるんだ!」と驚かれますが、自分にとっては選択肢がひとつ増えたなって感じで。視野を広げたい、新しい働き方をしてみたい、そんな風に考えている看護師におすすめかなと思います!
さまざまな専門分野を持つ日本全国の看護師たちとチームになって、一緒に働きながら学びを深めてみませんか?
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