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社員インタビュー|専門職で初の児発管誕生!発達に重要な未就学児の療育を広めたい

――理学療法士の山城萌里さんは、専門職として初めての児童発達支援管理責任者(児発管)だ。児発管になるための資質を「いかに保護者のニーズを引き出して療育していけるか」という山城さんに、専門職としてのこれまでの取り組みと児発管としての目標を尋ねた。

ライフデザイン初の理学療法士

――山城さんは2019年入社だそうですね。

結婚を機に沖縄に移住してきて、入社しました。私が入社した頃に比べるとライフデザインは大きくなったなーと思います。

――ライフデザインに入社したきっかけを教えてください。

沖縄に来て仕事を探しているときにたまたま「児童デイサービスの理学療法士」という求人に出会いました。そんな仕事をそれまで聞いたことがなかったので「何するんだろう」と興味を持って見学に行きました。

――見学してみていかがでしたか?

前職はリハビリ施設でお年寄りのリハビリが中心だったので、児童に携わるっていいなと思いました。ライフデザイン初の理学療法士として、児童デイサービスまはろに入社しました。


――初めての理学療法士だとたいへんだったのでは?

教えてくれる人がいなかったので、児童の分析だとか椅子のセッティングだとかから始めて。自分で教科書を読んだり情報収集して、試行錯誤しながら取り組みました。

――お年寄りと児童はかなり違いますか?

まったく違います。小さいと言葉が通じない子もいますし、訓練を積極的にやる子とそうじゃない子もいて、上手に児童のモチベーションを上げるようにがんばりました。声掛けのやり方もいろいろ試して、日々奮闘していました。

――職場としてはいかがでしたか?

みんなやさしくて、声を掛け合って仕事をしていて、思いやるのある会社だなと思いました。私はそもそも沖縄に来ること自体が不安でした。方言もあるし、食べ物も違うし。でもすごく親身にいろいろ教えてくれて、沖縄弁も教えてもらいました。おかげですぐに慣れることができました。

児童発達支援をもっともっと広めたい

――その後、児童発達支援あろはKidsに異動されました。

出産で半年間育休をいただいた後にあろはKidsに移りました。児童発達支援は特に重要性が高いので、もっともっと広めていきたいと思っています。


――やはり未就学児の療育は重要なのですか?

未就学児の早いうちに療育を受けていた方が、後になって成長がずいぶん違います。小学生の保護者とお話すると「もうちょっと早く来させていればよかった」と言われる方が何人もいます。あろはKidsは見学に来られる方も多く、言葉の遅れや指先の使い方、運動面がちょっと気になるといった相談も結構いただきます。お子さんにもよりますが、早い段階でサポートすることでできるようになることに差が出るのかなと思います。

――理学療法士として未就学児にどのようにアプローチしているのですか?

未就学児は「足を上げて」と言っても、言ったとおりにはやってくれません。だから遊びの中で、例えば走るのが苦手な子には鬼ごっこで苦手な足の動きを出してあげるとか、バランスボールで遊びながら身体を鍛えたりといったふうに訓練しています。病院みたいな訓練はできないので、本人の意欲を大事にしながら「何して遊ぼう?」と声をかけたり、お友だちとの関わりも増やせるように集団遊びも取り入れています。

保護者のニーズを引き出して支援に活かしたい

――もうすぐ専門職初の児発管になりますね。

私自身、理学療法士として「もっとこういうふうに療育したらよかったな」と思うこともありますし、言語聴覚士さんや作業療法士さんも普段はバタバタしていてなかなか思うように訓練できないこともあります。せっかくいろんな専門職がいるので専門職の意見も聞きながら、一人ひとりがもっと輝いて、もっと質の高い療育ができるようにしていきたいです。ここ1~2年で専門職も増えているので、人材育成にも力を入れたいです。

――専門職が増えると療育に幅が出ますか?

はい、例えば座るにしても椅子の素材だったり高さだったり、専門的な目線で「こうしたらいいよ」といった情報を保護者に提供できます。私自身も作業療法士さんに指先のことや、言語聴覚士さんに声のことや言葉のことで「こんなやり方があるよ」と教わったりして、すごく勉強になります。いろんな方面から専門的にアプローチできるのが大きいかなと思います。


――児発管になることで、今までの仕事と変わるところはありますか?

モニタリングや担当者会議で、保護者とコミュニケーションをとる機会がすごく多くなりました。今までも申し送りで話してはいたんですが、いざ児発管の業務をやってみると申し送りのときとは全然違う保護者の顔を見ることがあります。やっぱりすごく悩んでいて、泣かれる保護者さんもいます。

――これまでとは保護者との関わり方が変わったのですね。

児発管は保護者のニーズをしっかり聞ける立場です。聞いたことをスタッフに伝えて、目標を立てて、同じ目線で療育に励んでいける。とてもやりがいがある、いい仕事だなと感じています。

――保護者の話を聞きながら、周りと協力していけることが児発管の資質なんでしょうか?

そうですね、いかに保護者のニーズを引き出して、いかに療育に活かして支援していくかが大事なのかなと思います。親身になって、いつでも対応できるようなカタチにしたいですね。

変革の1年に

――今後の目標を教えてください。

会社のビジョンと同じなんですが、変革の1年にしたいなと思っています。スタッフが療育の際に児童に背を向けてしまったり、部屋の配置がまずくて児童同士がけんかになってしまったり、ちょっとしたアクシデントもまだまだあります。なので、まずは人材育成に力を入れたいなと思っています。

――大切なことですね。

私の意見だけじゃなく、スタッフの意見も聞きながら環境設定をしたり、「どういうふうに療育していこう」「どうやったら効率よくできるかな」っていうのをみんなで考えながらやれる管理者になっていきたいです。スタッフには楽しく仕事をしてほしいな。お互いに何でも言い合える、いいことも悪いことも言って刺激し合える事業所にしたいというのは強く思っています。


――沖縄で児童デイの仕事に就いてよかったですか?

はい。沖縄の人はみんな親切で、ライフデザインの人もとてもやさしいです。いつも励まし合ってがんばっていて、私自身も励まされます。先日は外部の理学療法士さんを招いて勉強会をやってもらったりもしました。私自身学べることも多いと思うので、今後も長く続けていきたいと思っています。

山城さんによると、ライフデザインは「女性にやさしい会社になってきている」そうだ。山城さんが入社した頃は出産を機に辞める女性も多かったが、今はたくさんのスタッフが育休を経て復帰している。そんな変化も「ライフデザインってすごい」と思う理由のひとつだという。「もっと女性に入ってきてほしい」という山城さんの願いも少しずつ叶っていくに違いない。

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沖縄市|専門知識を活かして子どもたちをサポートする理学療法士
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